ベルリンマラソン2022のペーサーのランニングデータがヤバかった
以前にも書いていますが、私はランニング用の時計にCOROS Pace2を使用しています。
とても使い勝手が良く、精度も高い、そのうえ軽量なので普段使いにも使用するようになりました。
そんなCOROS Pace2ですが、米国のCOROSのサイトでベルリンマラソン2022でのペーサー(ペースランナー)のデータをシェアしてくれていました(キプチョゲのデータではない)。
エリートランナーのデータはヤバかったです(汗)。
早速、キプチョゲ世界記録更新記念のウォッチフェイスにした♪
ペースゾーンにびっくり
COROS Pace2は、スマホアプリのCOROS Training Hubと接続(同期)することで、スマホからランニングデータの詳細が見られるようになっています。
そのデータの中に、ペースゾーンというのがあります。
これは乳酸性閾値心拍数(「これを超えると血中乳酸濃度が急上昇する」とされる心拍数)とランニングデータをもとに、その人の能力レベルに応じたレベル別のペースを表示してくれるものです。
私も日常のランニングの際に、どのぐらいのレベルで走ったか(走れたか)を参照するためによく見ています。
ある日の私のランニングデータ
「速いランナーのペースゾーンはどんな感じなんだろう?」と思うこともあったのですが、先日のベルリンマラソン2022でのペーサーのデータを見る機会がありました(サイトはこちら)。
キプチョゲら先頭集団のペーサーの一人だったモーゼス・コエチという選手(25kmまで務め上げたペーサー)のデータだそうです。
ハーフ(中間点)を59:51で走れる走力を持っているわけで、世界有数のエリートランナーと言えます。
ペースゾーンを見たら、やっぱり凄かったです。
乳酸性閾値ペースが2:48/km!!
各ペースゾーンの中身を見ると(説明はCOROS Training Hubを参照)、
「Aerobic Endurance(有酸素持久力ゾーン)」
いわゆる快適ペース。深く呼吸し始めるものの、しゃべることが可能なペース。基本的な心肺機能トレーニングに適している。通常の簡単なランニングはこの範囲。
「Aerobic Power(有酸素パワーゾーン)」
深呼吸を続けることになり、話すことが難しくなるペース。心肺機能を強化し、フルマラソンの持久力トレーニングに適したペース。競技レベルのトレーニングはこの範囲。
「Threshold(乳酸閾値領域)」、「Above Threshold(超乳酸閾値)」
このゾーンでのペースは少し辛く、呼吸が短くなる。乳酸閾値レベルを上げるためのトレーニングに適している。約10分間の高速ランニングはこの範囲。
「Anaerobic Endurance(無酸素持久力ゾーン)」
かなり辛いペースで、呼吸が短くなる。主に最大酸素摂取量(VO2Max)レベルを引き上げる高強度インターバルトレーニングに適している。約5分間のインターバルトレーニングがこの範囲。
「Acaerobic Power(無酸素パワーゾーン)」
非常に辛いペースで、呼吸が困難(ほぼ無酸素状態)になる。主に無酸素能力と筋持久力を高める無酸素トレーニングに適している。約1分間のインターバルトレーニングがこの範囲。
上のデータから分かることは、このコエチ選手にとっては3:15ぐらいのペースでもラクな方ということです(汗)。
まぁ、平均2:49ぐらいのペースでペーサーを務めていたのでラクなのでしょう(笑)。
こうして見ると、ベルリンマラソンはけっこうしんどいペースで走っていたんだなというのが改めて分かります。
超エリートランナーの走力に改めて驚かされます…。
エリートランナーのデータをシェアしてくれるのはありがたい
自分のものは自分のスマホで見ることができるのですが、他人、特にエリートランナーのデータを見る機会というのはほとんどないので、こういうデータをシェアしてくれるのは非常にありがたいです。
上のリンク先には、コエチ選手のベルリンマラソン2022でのデータもあります。
ハーフまでの平均心拍数が177だったようなので、超激務だったと思います(汗)。
改めて「Good job!」です。
そして、こんなペースで42.2kmを走り抜いたキプチョゲは、本当に凄いと改めて思いました。
書いた人
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スポーツを見るのも好きなトレーニングジャンキー。サブ3.5を目指す(あと2分ちょっと…)自称中級市民ランナー。
見る方では、海外サッカー、マラソン、トライアスロン、格闘技全般、NBA、ラグビーが主な守備範囲。テニスもMLBも陸上競技も好き。
公認会計士 税理士
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