ミルコとシウバ。10年経てばギスギス感は薄れるようだ

MMA

昨日、「RIZIN」の録画を見ました。
特に注目していたのは、ミルコ・クロコップの試合とクロン・グレイシーの試合でした。どちらもフィニッシュまでの仕掛けが素晴らしく、見応えがありました。

 

ミルコが試合後にヴァンダレイ・シウバを呼んで、次の対戦相手に指名するシーンがありました(正式に決まったようですね)が、見ていてどうも違和感が…

「この違和感はなんだろう?」と数秒ほど思ったのですが、すぐに気づきました。

 

 

全然ギスギスしていない(笑)

まずミルコがシウバを呼んだ時に、「ミスター」を付けていたことに違和感(笑)。
以前なら「ヴァンダレイ!」か「シウバ!」だったと思うし、少なくとも「ミスター」なんかつけなかったでしょう。

 

PRIDE20で初めて対戦した時は、オープニングでもリング上で一色触発のにらみ合いをしていたし、試合前の顔を接近させてのにらみ合いは、過去最高にゾクゾクしたにらみ合いでした。

 

 

そんなギスギスしていた2人なのに、なぜか今回はそんな空気がなく、「やろうぜ!」「おう!やろう!」みたいな感じでした。

 

変わった理由を考えてみた

ミルコとシウバの最後の対戦(2試合目)から丸10年。10年もすれば、お互い変わる部分があるのでしょう。しかも、共通することが3つあるので、この10年でお互いの関係性も変わってきたのかもなぁと。

 

1.UFCでの経験

2人ともUFCに主戦場を移して、苦渋を味わいました。PRIDEでは勝ちまくっていたのに、UFCでは負け越し。しかも、得意だったはずの打撃で負ける試合が多かったです。

階級は違うけれど、お互いUFCでの苦い経験を経てRIZINに参戦しているので、「お互いココでまた頑張っていこうぜ」っていう共感みたいなものがあるのかなぁ、なんて。

 

2.子供が大きくなった

2人とも男の子がいて、それなりに大きくなっています。

ミルコの息子さんが試合前の煽り映像に出ていたけれど、身長はもう180cmぐらいあるのではないかっていうぐらい大きくなっていました。PRIDE時代の煽り映像ではすごくかわいかったのに(笑)。

シウバにも、PRIDEが終わるぐらいの頃に生まれた息子さんがいるので、もう10歳ぐらいになっているのではないかと。

 

子供が、パパが何をしているのか分かる年頃に育っているので、試合じゃない時に口汚く挑発し合ったり、にらみ合ったり、乱闘したり…なんていうのは、親としてやっちゃいけないと思うようになったんじゃないかと(笑)。

 

3.ファブリシオ・ヴェウドゥム

共通する「人物」にファブリシオ・ヴェウドゥムがいます。

ヴェウドゥムは、PRIDEがあった頃はミルコの寝技トレーニングパートナーをしていて、PRIDE消滅後にシュートボクセ入り。今ではシュートボクセのコーチだったハファエル・コルデイロに打撃指導を受けています。
シウバも(たしかショーグンも)米国でハファエル・コルデイロのコーチを受けていて、一緒にトレーニングすることもあるようです。ヴェウドゥムのFacebookページにシウバと家族同士で食事している写真とかもあるので、かなり仲が良いのでしょう。

 

で思ったのが、2人ともヴェウドゥムを通じて「彼はいい人だよ」的な話を聞いているんじゃないかなぁ、と。ヴェウドゥムは今もUFCで活躍しているので、UFCでミルコとも接点があったでしょうし。

リング上であれだけ接近して対戦まで決まったのに何事もないのは、10年前ならありえないので(笑)そんなふうに思います。

 

推測ですが(笑)。

 

40代でどれだけ熱い試合をするのかに期待

正直なところ、2人の対戦には「ハイレベルの攻防」とか「切れ味の鋭い打撃戦」は期待していません。
2人とも40歳を過ぎて、フィジカルもアゴも衰えています。

でも、RIZINを見ている限りでは、「おおぉぉ!」っていう熱い試合をしてくれそうなのは、この2人ぐらいかもなぁとも思っています。

 

試合をするなら、PRIDE時代の2試合のような、あのヒリヒリするような空気感や熱さをまた出してくれたらなぁ、なんていう期待をしています。

 

 

書いた人

ダイ
ダイ
スポーツを見るのも好きなトレーニングジャンキー。サブ3.5を目指す(あと2分ちょっと…)自称中級市民ランナー。
見る方では、海外サッカー、マラソン、トライアスロン、格闘技全般、NBA、ラグビーが主な守備範囲。テニスもMLBも陸上競技も好き。
公認会計士 税理士
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