ロッテルダムマラソン2024を観戦したが感じたのは寂しさだった

ランニング、マラソン

昨日の夕方、ロッテルダムマラソン2024をネット中継で観戦しました。
今夜行われる予定のボストンマラソンの方が注目しているのですが、時間があったので見てみようかなということで(笑)。

面白いレースではあったのですが、感じたのは「寂しさ」や「残念さ」でした。

 

 

優勝タイムは日本記録より速い

優勝したのはオランダのアブディ・ナギーエでした。

東京オリンピック2020で銀メダルになった選手で、10000m、ハーフマラソン、マラソンのオランダ記録保持者。実力は申し分なし。
エチオピアのビルハヌ・レゲセ(ともう1人)と終盤まで優勝争いをして、ラスト数百mで抜け出しての優勝でした。

 

優勝タイムは2:04:45。
日本記録より速いタイムでした。

見ていてフラットなところが多かったので好タイムが出やすいコースだったのだと思いますが、やっぱり2時間5分は切れないと世界トップクラスと勝負するのは難しいんだなと感じました。
まぁ、東京マラソンの優勝タイムも2時間2~3分台ですしね。

ナギーエはパリオリンピックでもメダル候補の一人になりそうだなと思いました。

 

もしも…

ロッテルダムマラソンを観戦していて、ふと思い出したことが一つありました。

 

ロッテルダムマラソンにはケルヴィン・キプトゥムが参加して、2時間切りに挑戦する予定だったのです。

 

1月頃にキプトゥムがロッテルダムマラソンの参戦と記録への挑戦を表明していて、すごく楽しみしていました。

まさかキプトゥムが亡くなるとは夢にも思っていませんでした…。

 

先頭集団が中間地点を1時間分台で通過したのを見て、

 

「キプトゥムだったら、後半ぶっち切ってただろうなぁ」とか

「もしもキプトゥムがいたら、どのくらいのタイムでフィニッシュしたかなぁ?」

 

と思わずにはいられませんでした。

2時間切りに挑戦しようとしていたのだから、かなり期待できたのではないかと。

なので、寂しさのようなものを感じました。

 

欠番だった

そして、「そういえば」と思い出したことも一つありました。

 

キプトゥムが着ける予定だったナンバー「1」は、昨日は欠番でした。

 

キプトゥムが亡くなった時にすでに主催者が欠番にすると発表していましたが、本当に「1」の選手はいませんでした。

 

しばらくキプトゥムの世界記録(2:00:35)は更新されないでしょうね。
脅かす選手すらいない状態だと思うし、キプトゥムの全3回のマラソンのタイムを見ると、そのように感じます。

 

バレンシアマラソン2022 2:01:53 前半61:38 後半60:15
ロンドンマラソン2023 2:01:25 前半61:40 後半59:45
シカゴマラソン2023 2:00:35 前半60:48 後半59:47

 

全部ネガティブスプリット(前半より後半の方が速い)。
しかもロンドンとシカゴでは、後半のハーフがハーフマラソン日本記録より速い…(汗)。
こんな選手、なかなか出てこないのではと思います。

 

そんなわけで改めてキプトゥムの凄さと亡くなったことの残念さを感じました。

 

 

 

 

書いた人

ダイ
ダイ
スポーツを見るのも好きなトレーニングジャンキー。サブ3.5を目指す(あと2分ちょっと…)自称中級市民ランナー。
見る方では、海外サッカー、マラソン、トライアスロン、格闘技全般、NBA、ラグビーが主な守備範囲。テニスもMLBも陸上競技も好き。
公認会計士 税理士
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