スポーツ選手の生涯収入。1位の座を奪われたとしてもジョーダンだけは特別
つい最近、米国の『Forbes』誌が、アスリートの生涯収入ランキングTOP20を発表したそうです。マイケル・ジョーダンが辛うじてタイガー・ウッズを押さえての1位でした。
タイガー・ウッズは現役だし、近年のスポーツ選手の収入の高騰ぶりを見ていると、いずれ誰かがジョーダンを追い越すのでしょう。
でも、それでもジョーダンだけは特別だと個人的に思っています。
生涯収入ランキングTOP20はこんな感じ
『Forbes』誌による生涯収入ランキングTOP20はこんな感じでした(ソースはこちら)
1位 マイケル・ジョーダン(17億ドル)
2位 タイガー・ウッズ(16.7億ドル)
3位 アーノルド・パーマー(13.5億ドル)
4位 ジャック・ニクラウス(11.5億ドル)
5位 ミヒャエル・シューマッハー(10億ドル)
6位 コービー・ブライアント(7.7億ドル)
7位 フロイド・メイウェザーJr(7.65億ドル)
8位 フィル・ミケルソン(7.6億ドル)
9位 デビッド・ベッカム(7.3億ドル)
10位 シャキール・オニール(7億ドル)
11位 マイク・タイソン(6.85億ドル)
12位 グレッグ・ノーマン(6.8億ドル)
13位 レブロン・ジェームズ(6.4億ドル)
14位 クリスティアーノ・ロナウド(6.2億ドル)
15位 ロジャー・フェデラー(6億ドル)
16位 アレックス・ロドリゲス(6億ドル)
17位 リオネル・メッシ(5.2億ドル)
18位 ジェフ・ゴードン(5.15億ドル)
19位 オスカー・デラホーヤ(5.1億ドル)
20位 マニー・パッキャオ(4.9億ドル)
錚々たる顔ぶれに、とんでもない金額(汗)。
上記金額は、選手のサラリー、ボーナス、エンドースメント契約(メッシとアディダスみたいなやつ)、ライセンス料等の総収入であって、「スポーツ選手として」以外の投資収入や事業収入、税金、エージェントへの支払等は除外しているそうです。
「全部入り」だと、ジョーダンはシャーロット・ホーネッツ株のキャピタルゲインが効いてダントツかも。
でも、デラホーヤもプロモーター業で稼いでいそうだし、分からんな(笑)。
ジョーダン、パーマー、ニクラウス、ノーマンは特別
上記ランキングの中で、ジョーダンとアーノルド・パーマーとジャック・ニクラウスとグレッグ・ノーマンは特別だと思っています。
なぜなら、「自分のブランド」を持っているからです。
ジョーダンは言わずと知れた「JORDAN」。今もジョーダンが認めたアスリートだけが契約できる、ナイキの中の特別なブランドです。
そして、アーノルド・パーマーは傘のマークのブランドを、ジャック・ニクラウスはゴールデン・ベアのマークのブランド、グレッグ・ノーマンはホワイトシャークのマークのブランドを確立させています。
上記リストに入っている選手にも、「自分モデル」のシューズやアパレルを持っている選手もいますけど、メーカーであるナイキやアディダスのロゴマークが入っているわけで、メーカーのロゴでない「自分ロゴ」を持って、それだけでヒットさせているというのとは違うなぁと。
それに、引退して(第一線から退いて)もなお売れ続けているのがすごいです。
(アーノルド・パーマーは今年亡くなってしまい、残念です…)
ジョーダンは今の高額契約のパイオニア
さらに。
ジョーダンは、今の高額なエンドースメント契約のパイオニアとも言える存在です。
ジョーダンより前に、ここまで大きなエンドースメント契約をして、ビジネスとして双方が大成功した例はないのでは?
ペレやクライフ、マラドーナは、現役時代プーマと契約していたけど、「ペレ使用モデル」や「マラドーナ使用モデル」が大々的に発売されてヒットしたというのはなかったなぁ、と(これはプーマ社の失敗なのかもしれない)。
アディダスはジャバーと、コンバースはマジック・ジョンソンやドクターJ、ラリー・バードと契約していたけど、「エア・ジョーダン」のような爆発的ヒットはなかったなぁ、と(これもメーカー側の失敗なのかもしれない)。
ナイキは、「エア・ジョーダン」シリーズが大成功したからこそバスケットボール界で巨大ブランドとなり、そこで得た資金やノウハウを元に野球、ゴルフ、サッカー、テニス等々の他競技の市場へ進出していったわけで。
それに、「ジョーダンが使っているからナイキと契約した」というアスリートもいる(いた)でしょうし、ジョーダンの成功例にならって若いうちから高額契約して上手くいったケースもあるでしょう(ナイキも他メーカーも)。
そんなことを考えると、ジョーダンの影響力はバスケのみならず多くの競技とビジネスに及んでいるんじゃないかなと。
「ジョーダン」は西暦の「紀元」みたいに見てもいいと思うのです(笑)。
今年、ナイキはジョーダンに1億ドル以上支払っているようですが、「JORDAN」ブランドが年間28億ドルも売上をあげていて、さらに毎年のように増収を続けている(汗)ことを考えると、1億ドルでもまだ安いんじゃない?、なんて(笑)。
ジョーダンは殿堂入りで(笑)
近年は、スポーツ選手のサラリーや賞金も高額になっています。
80~90年代は、マイク・タイソンのファイトマネーが3000万ドルぐらいで「もんげ~!」だったのに、メイウェザーやパッキャオは軽く同水準となり、直接対決の時は2人とも1億ドル超えでした(汗)。
サッカーでも、マラドーナやプラティニが現役の頃にサラリーが5億円を超えた選手は、おそらくいないでしょう。でも、今ではメッシ、CR7を初めとするトップクラスの選手はウン十億円レベルのようです…(汗)。
どの競技も同じように高騰しています。サラリーもエンドースメント契約も。
そう考えると、生涯収入ランキングもこれから大きく変動して、いずれジョーダンの金額を超える選手も出てくるでしょう。
それでも、ジョーダンだけは特別だと思っています。時代を超越しています。
この際、ベストジーニストみたいに「殿堂入り」でいいんじゃないかと思います(笑)。
書いた人
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スポーツを見るのも好きなトレーニングジャンキー。サブ3.5を目指す(あと2分ちょっと…)自称中級市民ランナー。
見る方では、海外サッカー、マラソン、トライアスロン、格闘技全般、NBA、ラグビーが主な守備範囲。テニスもMLBも陸上競技も好き。
公認会計士 税理士
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