THE MATCH 2022を見て思ったのは「感情」だった
昨日行われた「THE MATCH 2022」は、会場には見に行かずPPVで観戦しました。
どの試合も今まで「ありそうでなかった」初めての対戦カードで、しょっぱい試合がほとんどない素晴らしい大会だったと思いました。
で、昨日私が全体を通して思ったのは「感情」の側面でした。
事前予想
メインイベントの事前予想では、武尊選手有利のようでした。
現役選手、元選手も武尊選手勝利を予想している人が多かったと感じました。
予想をYouTubeなどでしている現役/元選手がK-1出身の人が多かったこともあるのでしょう。
特に武尊選手は、「K-1」というブランドを今もっとも背負っている選手ですからね。
ただ、終わってみて、みんな予想に感情が入っていたのだろうなと思いました。
「武尊選手は打たれ強い。だから倒されないはずだ」
「今まで激しい乱打戦にも勝ってきたのだから…」
等々の「こういう形であってほしい」「こうなってほしい」みたいな思いが予想に込められていたんだろうなと。
なので、そういった人たちの予想が外れたことに対してどうこうというのはなく、
「予想に感情が入っていたんだろうなぁ」
というふうに思いました。
自分も予想や予測に感情が入ってしまうこともあるので(入らないようにしているつもりでも)、より精度が求められる場合には感情的なものをしっかり排除しないとなと改めて思いました。
他方で、那須川選手の判定勝利を的中させた現役選手、元選手もいました。
とても冷静に分析したうえで、感情的な偏りのない試合展望・予想もありました。
そもそも予想は難しいものですが、お見事というかさすがでした。
選手
昨日は凡戦というか、いわゆる「しょっぱい試合」はほとんどなかったように感じました(1~2試合あったのかもしれないけど、忘れています(^^))。
どの選手も団体を代表している、団体の看板を背負っているという意識があったからだと思いました。
自身の団体内では比較的クールに戦っているのに、昨日に限っては意地や感情が出ている選手もいて、そんな「意地 vs 意地」の人間臭さが試合を面白くしてくれたのだろうなと感じました。
観客
会場の観客だけでなくPPVで見ていた観客も、大半の人が何らかの感情を持って見ていたのではないかと思いました。
天心選手に勝ってほしいとか
武尊選手に勝ってほしいとか
K-1が最強だとか
野圦選手が勝つはずだとか
○○負けろ~とか
だからどの試合もあれだけ盛り上がり、終わった後も反響が大きかったのだろうなと感じました。
おそらく技術や迫力、フィジカルの強さだけでいえば、こないだ3月にONEでやっていたスーパーボン vs グレゴリアン、アラゾフ vs シッティチャイとか、去年10月にONEでやったスーパーボン vs ペトロシアン等の試合の方がハイレベルだったと思います。
でも、昨日それを凌ぐ盛り上がったのは、選手にも観ていた人にも並々ならぬ感情が入っていたからなのだろうなと感じました。
私はちょっとだけRISE側の選手を応援していましたが、どっちが勝った負けたに関係なく
「素晴らしい試合だった!」
と戦った両選手に拍手を送りたい気分になっていました。
「最初で最後」なのか「始まり」なのか?
それと、昨日見て思ったのは
「国内の興行でもこんなに盛り上がることができるんだなぁ」
ということでした。
今までなかった…いや、考えられなかったカードが実現したことが大きかったのかと。
今回を「最初で最後」とするのでしょうか?
個人的には4年に1度ぐらいの頻度でもいいので、今後もあるといいなと思いました。
毎年じゃ多すぎる。
隔年でも多い(笑)。
オリンピックやワールドカップと同じような頻度で出来ればちょうどいいんじゃないかなと思っています。
すぐにリベンジの機会があるようだと、試合にかける思いや意気込みが減るような感じもするので、頻度は少ない方がよいかと。
ということで、各団体には4年後あたりにもう一度ご検討をお願いしたいです(笑)。
本当に素晴らしい大会でした。
書いた人
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スポーツを見るのも好きなトレーニングジャンキー。サブ3.5を目指す(あと2分ちょっと…)自称中級市民ランナー。
見る方では、海外サッカー、マラソン、トライアスロン、格闘技全般、NBA、ラグビーが主な守備範囲。テニスもMLBも陸上競技も好き。
公認会計士 税理士
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