「何年前の違反でもダメなものはダメ」ということか

学び,雑感

「オリンピックの某メダリストのドーピング違反が発覚してメダル剥奪」

という記事をたまに見かけます。
「ああ、こないだのリオのやつかな」と思いきや、7年前のロンドンでの違反ということもあります。

「時間かかりすぎじゃない?」と言いたい気持ちも少しありますが(苦笑)、違反はやっぱり違反であって、「いつ発覚してもダメなものはダメ」ということだと理解しています。

 

 

時間がかかって発覚することはありうる

過去の、しかも数年も前のドーピング違反が今頃になって発覚するというのはありうることだと思っています。

技術的な進歩で、当時検知できなかった違反を発見することができるようになることもあるでしょうし、違反した選手の関係者や同僚選手によるタレコミや自白(?)もあるでしょうし。

それに、当時知られていなかった薬物が近年知られるようになって、その検査方法が最近開発された、となれば、やっぱり検査するでしょうし。

 

7年も前の違反だと「時間がかかりすぎ」という印象はぬぐえないけれど、そこは「よくぞ見つけた!」と思うべきなのかも、と思っています。

 

時効は一応あるようだ

記事を見かけてふと思ったのが、

「ドーピングって、時効はあるの?」

ということでした。

 

ググってみたところ、WADA(世界アンチドーピング機構)の規程に行きあたり、それによると

No anti-doping rule violation proceeding may be commenced against an Athlete or other Person unless he or she has been notified of the anti-doping rule violation as provided in Article 7, or notification has been reasonably attempted, within ten years from the date the violation is asserted to have occurred.

という時効に関する規定があり、どうやら10年のようです。

ロンドン五輪での違反について今処分するというのは、ありうるんだと納得しました。

 

対応はしている…と思う

しかし、何年も前の違反が発覚すると、それまでにボーナスを出したり、高額契約をしたスポンサーはどうなるのかなぁ、と思うのですが、そこはちゃんと契約書や覚書に織り込んでいるのでしょうね。

「事後的に不正や違反が発覚して記録やメダルが剥奪されたら、それに関連して支払ったボーナス(報酬)は返還してもらいます。場合によっては損害賠償を請求します」みたいな内容で。

契約する選手側も、不正とかしていないのならすんなり受け入れるでしょうし。

 

アレと同じ感じ…

書いていて思ったのは、「不正会計に似ているなぁ」ということです。

何年も経ってから発覚する不正もあるし、発覚すれば遡及的に修正しなければならないし、社会的な信用面も含めて相応のペナルティを受けなければならないし。
高額の報酬をもらっていた当時の役員に返還請求をするのも当然の流れでしょうし。

「何年も前の不正が発覚したら、現場は大変だろうな…」とは思うけれど、やっぱり「ダメなものはダメ」というスタンスは大事だと思っています。

 

ドーピングに話を戻すと、心情的には

「当時のあの喜び(あの興奮)は何だったんだよ~」

「当時のオリンピックで4位だった選手が繰り上がりでメダリストになっても、あの時表彰台に上れなかった悔しさはずっと残るんだろうなぁ…」

といった残念な気持ちは、やっぱり出てきますね…

 

 

書いた人

ダイ
ダイ
スポーツを見るのも好きなトレーニングジャンキー。サブ3.5を目指す(あと2分ちょっと…)自称中級市民ランナー。
見る方では、海外サッカー、マラソン、トライアスロン、格闘技全般、NBA、ラグビーが主な守備範囲。テニスもMLBも陸上競技も好き。
公認会計士 税理士
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