アイアンマン世界選手権2022は驚きが3つあった

トライアスロン

10月9日に早朝からアイアンマン世界選手権2022のライブ中継をネットで見ました。

バイク後半からフィニッシュまでを見たのですが、熱い(暑いではない)レースで「見てよかった」と(毎年そうですが)思いました。

同時に、今回は選手のレベルアップ(好タイムの連続)に驚きでした。

 

 

驚き1.ノーマークの選手の表彰台

まず驚きだったのは、バイクでサム・レイドローというフランスの選手が断トツになっていたことでした。

 

スイムをいいポジション(順位)で終えて、バイクへ。

で、ぶっ飛んだ走りをしていました。
アイアンマンのバイクは必ずしも集団で走るわけではないので、見た目には地味だったりするのですが(苦笑)、速さは映像でよく伝わります。

 

ランのスタート時点で2位以下に7分ちょいのリード。ランの距離に置き換えれば2kmぐらいかと。

「もしかしたらこのまま逃げ切るんじゃないか?」

とさえ思いました。

 

結果的にレイドローは逆転されて2位に終わりましたが、まったくノーマークの選手だったし、フランスの選手が表彰台というのも珍しいのでそれも驚きでした。

 

驚き2.ランのコースレコード

優勝したのは、クリスティアン・ブルメンフェルトと同じノルウェーの選手で、しかもブルメンフェルトと一緒にトレーニングしているグスタフ・イデンでした。

 

特に最後のランが抜群に素晴らしかった。
途中まではブルメンフェルトと並走して2位争いをしていたのですが、途中からぐんぐんと抜け出し、終盤でレイドローも抜き去りました。

「速いなぁ」と思いながら見ていたのですが、終わった後の結果を見たら、最後のラン(フルマラソン)は2:36:15でした(驚)。

暑いハワイ島で3.8km泳ぎ、180kmバイクで必死に走った後のフルマラソンでこのタイム。
しかも真っ昼間…。

一度ハワイ島に旅行に行き、ランニングもしたことがあるのですが、昼前にはめっちゃ暑いです(旅行した時期が7月だから、というのもあるでしょうけど…)。あの暑さの中でキロ3:39ペースで走りきったのは驚異でしかありませんでした。
(3位に終わったブルメンフェルトも最後のランで2:39:21でした…(汗))

 

驚き3.競技レベルが上がっている(⁉)

一番驚いたのはフィニッシュタイムでした。

コースレコードで優勝したイデンがすごかったのはもちろんですが、トップ10のタイムが

 

1位 グスタフ・イデン 7:40:24
2位 サム・レイドロー 7:42:24
3位 クリスティアン・ブルメンフェルト 7:43:23
4位 マックス・ノイマン 7:44:44
5位 ジョー・スキッパー 7:54:05
6位 セバスティアン・キーンレ 7:55:40
7位 レオン・シュヴァリエ 7:55:52
8位 マグヌス・ディトレフ 7:56:38
9位 クレメント・ミニョン 7:56:58
10位 パトリック・ランゲ 7:58:20

と、全員8時間切り!

ハワイ島のアイアンマン世界選手権で8時間切りは2018年にパトリック・ランゲが初めて記録して(7:52:39)、その年は2位までが8時間切りでした。
2019年も8時間切りはヤン・フロデノ(今回までのコースレコード、7:51:13)とティム・オドネルの2人だけです。

 

従来のコースレコードを4人が更新して、トップ10全員が8時間切りというのがもう…。

 

2017、2018チャンピオンのパトリック・ランゲは10位に終わったものの、タイムで見れば全然衰えているわけではなく、むしろセカンドベストの素晴らしい記録です。
それでも順位は10位なので、競技レベルが上がったというほかありません。

 

競技レベルが上がったのはなぜかを考えてみると、いろいろあるのでしょう。

・比較的若い年齢でオリンピック・ディスタンスから転向した選手が増えた
・バイクやシューズなどのアイテムが年々進化している
・レース中のエネルギー補給食やドリンクも進化している
・トレーニングメニューが洗練されてきている
・よりフィジカルに恵まれた選手が出てきている

などなど。

もしかしたら天候などの気象条件も良かったのかもしれませんが、天候だけでこんなにも8時間切りの選手が出てくるだろうか?、とも思うので。

 

とにかく素晴らしいレースでした。

特にイデンがレイドローを追い抜く時に、イデンがレイドローの肩をポンと叩き、お互いが走りながら握手していたシーンは「いいなぁ」と思いました。
優勝を争いながらも、「お互い頑張ろうぜ!」みたいな感じで激励し合っているところにしびれました。

 

やっぱり観戦もやめられないです(笑)。

 

 

 

 

書いた人

ダイ
ダイ
スポーツを見るのも好きなトレーニングジャンキー。サブ3.5を目指す(あと2分ちょっと…)自称中級市民ランナー。
見る方では、海外サッカー、マラソン、トライアスロン、格闘技全般、NBA、ラグビーが主な守備範囲。テニスもMLBも陸上競技も好き。
公認会計士 税理士
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