大物選手の資格最終年での殿堂入りならず…2022年アメリカ野球殿堂入り選出者発表
2022年のアメリカ野球殿堂入り投票の結果が発表されました。
昨年は選出者ゼロだったのですが、今年はただ一人、デイビッド・オルティスが資格1年目で選出されました。
(選出には全米野球記者協会の記者による投票で得票率75%以上が必要)
そして選出資格最終年(10年目)となった名だたる元選手がこぞって落選となりました。
その元選手たちがビッグネーム過ぎてびっくり&残念なのですが、やはりドーピング等による汚名は払拭できなかった(払拭不可能)ということなのでしょう。
2022年の投票結果
今回の個人的に注目した選手の投票結果は、こんな感じでした。
(「去年の得票率→今年の得票率」の順。ソースはこちらとこちら)
デイビッド・オルティス(1年目) ― → 77.9%
バリー・ボンズ(10年目) 61.8% → 66.0%
ロジャー・クレメンス(10年目) 61.6% → 65.2%
カート・シリング(10年目) 71.1% → 58.6%
ビリー・ワグナー(7年目) 46.4% → 51.0%
アンドルー・ジョーンズ(5年目) 33.9% → 41.1%
ゲイリー・シェフィールド(8年目) 40.6% → 40.6%
アレックス・ロドリゲス(1年目) ― → 34.3%
ジェフ・ケント(9年目) 32.4% → 32.7%
マニー・ラミレス(6年目) 28.2% → 28.9%
オマー・ビスケール(5年目) 49.1% → 23.9%
サミー・ソーサ(10年目) 17.0% → 18.5%
アンディ・ペティット(4年目) 13.7% → 10.7%
他にも資格1~2年目にティム・ハドソン、ティム・リンスカム、プリンス・フィルダー等々いましたが、得票率は0.5%~3.0%でした。
資格最終年の超大物は全員落選
ボンズ、クレメンス、シリング、ソーサといったかつての超大物選手が殿堂入り出来ない結果になりました。
ボンズ、クレメンス、ソーサはステロイドによるドーピング、シリングは宗教や性、人種に関する問題発言を繰り返していることが支持されない原因と言われています。
シリングにいたっては、資格最終年でガクンと得票率を落としています。通常、得票率は徐々に上がっていくものなのですが…。
上記結果を見て思うのは、来年以降も資格のある上記元選手は、A-RODも含めて10年以内での選出は厳しいんじゃないかということです。
1年目で50%を超えていれば、何年後かに75.0%を超える可能性も感じるのですが…。
ケン・グリフィーJr.やデレク・ジーターなどサクッと一発選出される選手もいる一方で、なかなか厳しいんだなというのを強く感じます。
理由が理由なので仕方ないのかもしれないですが。
ちなみにですが、ボンズ、クレメンス、シリング、ソーサは永久に殿堂入りできなくなるわけではなく、12月の全米野球記者協会とは別の時代委員会(the Historical Overview Comittee)による選考の対象となる可能性があるようです。
「あの御方」は2025年が資格1年目
我らがイチローさんは、2025年に資格1年目となります。
2024年終わり頃に候補者としてノミネートされ、2025年の1月に選出されるかと。
気が早いですが(笑)、一発選手は確実だと思っています。
注目したいのはただ一つ。
「満票選出されるかどうか」です。
歴史上、選手部門での一発満票選出はマリアノ・リベラだけ。
どういうわけか、デレク・ジーターもケン・グリフィーJr.もノーラン・ライアンも、そしてベーブ・ルースやテッド・ウィリアムズも満票ではありませんでした。
そう考えると、ちょっと厳しいかなとは思います。
ヒネクレた記者がいつも一人か二人いるのでしょうけど(苦笑)、実現してほしいなと思っています。
書いた人
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スポーツを見るのも好きなトレーニングジャンキー。サブ3.5を目指す(あと2分ちょっと…)自称中級市民ランナー。
見る方では、海外サッカー、マラソン、トライアスロン、格闘技全般、NBA、ラグビーが主な守備範囲。テニスもMLBも陸上競技も好き。
公認会計士 税理士
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