期待以上に見応えのあるレースだったバレンシアマラソン2022

ランニング、マラソン

日曜日にバレンシアマラソン2022をYouTubeライブで見ました。

注目していたのは先日書いた女子長距離界最強の大物、レテセンベト・ギデイでしたが、期待以上に見応えがありました。

 

 

ほんとに初マラソン!?

レテセンベトの走りを見つつも、同時に男子先頭集団の中継もされていて(どっちがメインというのはなくほぼ半々)今年の世界陸上で優勝したタミラト・トラが参加していたので、そっちにも注目しました。

 

ただ、初めは

「男子もけっこういいレース(タイム)になるんじゃないかなぁ」

ぐらいの感じでした。

 

30kmを過ぎてペースメーカーが退き、先頭集団はトラを含む3人になっていましたが、1時間35分あたりになってトラが千切れてしまいました。

まだこの時は「おお!この2人に絞られたか」ぐらいの感じで見ていたのですが、その直後1時間36分あたりに一人のランナーがアタックを仕掛けました。

この時は誰が飛び出したのか分からず、しかも「アタックがちょっと早いんじゃない?」なんて思っていました。

この後どうなるか分からずに(苦笑)。

 

しばらく見ていると、どんどん2位との差は開くばかり。
気がつけば、かなり速いタイム。

 

「おいおい!こりゃスゲーぞ!」

となり、当初の女子先頭集団よりも見入ってしまいました。
そして、この時初めてその選手がケルヴィン・キプトゥム(キプタム?)という選手だということを知りました。

 

結局、そのまま逃げ切ってフィニッシュ。
タイムは驚異の2:01:53でした。

 

エリウド・キプチョゲ、ケネニサ・ベケレに次ぐ史上3人目の2時間2分切り。
今まで私が知らなかっただけで、元々すごい実力者だったのだろうと思っていました。

 

しかし、このキプトゥム、今回が初のマラソンだったそうです(汗)。
びっくりするのと同時に、「そりゃ知らないわな」という妙な納得感がありました(笑)。

 

しかも、年齢はまだ23歳なのだそうです。

キプチョゲ(38歳)とケネニサ(40歳)に比べて若い。若すぎる。

「将来この選手が人類初の公認2時間切りをやってくれるかもしれない」
と期待したくなりました。

 

女子もすごかった

一方、元々注目していた女子の方はというと、ハーフ過ぎたあたりですでにレテセンベトとアマネ・ベリソのエチオピアの2人の争いになっていました。

同じようなペースで走る男子選手に引っ張ってもらう形で走っていましたが、「40kmあたりでレテセンベトがスパートするんだろうな」と予想していました。

 

ところが、アマネが1時間56分あたりでスパート。
レテセンベトは、さすがにマラソン後半の疲労は(練習でロング走をしていても)キツかったようでついていけず。

 

1位になったアマネは史上3人目の2時間15分切りの2:14:58。
2位でフィニッシュしたレテセンベトも初マラソンとしては世界最高の2:16:49でした(世界歴代6位)。

 

レテセンベトは終始安定したペースで走っていましたが、さすがにフィニッシュ直後はフラフラになっていました。

ただ、初マラソンでいきなり2時間16分台はすごい。
マラソンの経験を重ねれば、2時間14分台…いや、それを切るタイムも可能なんじゃないかなと、こちらにも期待したくなりました。

 

優勝したアマネもすごい。
レテセンベトを振り切った時の走りは「え!?こんなに余力があったの!?」と思うくらいに力強いものでした。
31歳の選手だそうですが、今回の走りを見るかぎりではまだ記録を伸ばせるんじゃないかなと思いました。

 

期待以上に見応えがあった。見てよかった

バレンシアというとハーフマラソンが(好記録続出の高速レースで)有名だったのでマラソンも好タイムを期待していたのですが、思った以上の好レース・好タイムでした。

「有力な日本人選手が出ていたら、どうなったかなぁ?」なんて一瞬思いましたが、ニューイヤー駅伝前なので出るわけないですね(苦笑)。

 

ただ、マラソンに関しては男女ともに「世界との差」はまた広がってきたように感じました。

徐々に埋めることはできても、完全には埋まることはこの先ないかも……とさえ感じました。

 

 

 

 

書いた人

ダイ
ダイ
スポーツを見るのも好きなトレーニングジャンキー。サブ3.5を目指す(あと2分ちょっと…)自称中級市民ランナー。
見る方では、海外サッカー、マラソン、トライアスロン、格闘技全般、NBA、ラグビーが主な守備範囲。テニスもMLBも陸上競技も好き。
公認会計士 税理士
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