今や希少な「生涯1チーム」。この中の誰かがNBAで「最後の一人」になるのかもしれない
「生涯1チーム」。
キャリアを通じて1つのチームだけに所属することを書いていますが、今となっては超希少です。サッカーでもMLBでもNBAでも。
近年はフリーエージェントによる移籍やトレードによる突然の移籍が当たり前のように起こっているので(事情はいろいろあります。本当にいろいろ)、有名・無名に関係なくほとんどの選手が現役生活の中で1度は移籍を経験するのではないかと。
サッカーではリオネル・メッシでさえも移籍しましたし。
NBAではまだ1チームでプレーし続けている大物選手が何人かいるのですが、もしかしたら「最後の1人」はこの中にいるのかもしれません。
昔はけっこういた
かつてのNBAでは「生涯1チーム」の選手はけっこういました。
いや、たくさんいました。
ビル・ラッセル、ラリー・バード、ケビン・マクヘイル…ボストン・セルティックス
ジェリー・ウェスト、マジック・ジョンソン、ジェームズ・ウォージー…LAレイカーズ
アイゼイア・トーマス、ジョー・デュマース…デトロイト・ピストンズ
ネイト・マクミラン…シアトル・スーパーソニックス
ケビン・ジョンソン…フェニックス・サンズ
デビッド・ロビンソン、ティム・ダンカン、マヌ・ジノビリ…サンアントニオ・スパーズ
ジョン・ストックトン…ユタ・ジャズ
レジー・ミラー…インディアナ・ペイサーズ
ダーク・ノヴィツキー…ダラス・マーヴェリックス
とかとか。
思いついた選手だけふわっと挙げましたけど、もっとたくさんいるはずです。
1990年代以前はけっこういたんじゃないかと思います。
誰が移籍してもおかしくない時代
近年は、どんな大物選手でもトレードの対象になったりで移籍をするのが当たり前になっています。
レブロン・ジェームズやクリス・ポールといったNBA史に残る名選手も移籍を経験しているし、「このチームの看板になってくれ!」という思いも込めてドラフト1位指名を受けたであろう選手も、数年後には移籍したりしています。
今では全然移籍したことのない選手の方が珍しいのではないかと。
この5人が「最後の一人」候補かも
以前からそんなことを思っていたのですが、先日Facebookで偶然こんな投稿が紹介されていました。
「Most Seasons On A Single Team(Active All-stars)」
要するに、現役オールスター選手の中でまだ1チームでしかプレーしていない選手の(キャリアの長さ)トップ5なのですが、これを見て
「ああ、なるほど。いるねぇ。そうだねぇ」
と思わず納得しました。
この5人です。
ステフ・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ 13年)
クレイ・トンプソン(同上 11年)
ドレイモンド・グリーン(同上 10年)
デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ 10年)
ブラッドリー・ビール(ワシントン・ウィザーズ 10年)
たしかにこの5人はずっと同じチームだし、チームに欠かせない存在となっています。
5人揃ってずっと今のチームでキャリアを終える可能性もあります。
ただ、「この先はどうかなぁ?」と思う選手もいることは事実。
リラードはチャンピオンリングがどうしても欲しくなったら、どこか強いチームに行くかもしれません(サラリーにもよるかもしれないですが)。ビールも同様。
GSWの3人はどうでしょう?3人ともこのままかもしれないし、誰かが若い大物選手との交換トレードの対象になる可能性もあると思います。
他方で、この5人全員が将来移籍を経験するってこともないんじゃないかなぁと思っています。
「たぶん」ですが、カリーは生涯GSWになるでしょう。
永久欠番、殿堂入りは確実だと思いますし(何か悪いことをしない限り)、「Golden StateのGolden Era」の象徴といって存在ですからね。
今のところ、カリーが「最後の一人」になるんじゃないかなと思っています。
書いた人
-
スポーツを見るのも好きなトレーニングジャンキー。サブ3.5を目指す(あと2分ちょっと…)自称中級市民ランナー。
見る方では、海外サッカー、マラソン、トライアスロン、格闘技全般、NBA、ラグビーが主な守備範囲。テニスもMLBも陸上競技も好き。
公認会計士 税理士
>>>詳しいプロフィール