セリエAのリーグ優勝決定戦(プレイオフ)方式には半分賛成・半分反対

サッカー

イタリア セリエAで、2022-23シーズンからはリーグ最終成績で上位2チームが同一勝ち点だった場合には、一発勝負のプレイオフで優勝を決めることになったそうです。

個人的には「半分賛成・半分反対」という感じです。

 

 

大きな変更?

従来の勝ち点が同じ場合の順位決定方法は、

そのチーム同士の直接対決での勝ち点
→それも同じなら、そのチーム同士の直接対決での得失点差
→それも同じなら、リーグ戦全試合の得失点差
→それも同じなら、リーグ戦全試合の総得点
→抽選

という形で決定していました。

さすがに抽選までいくケースというのは超激レア。
どこかの順位決定では抽選があったかもしれないですが、抽選で優勝が決まったケースはないはず。

そもそも上位2チームが最終的な勝ち点が同じになるケースも非常にレアかと。

 

今回の変更は、優勝決定に関しては上記のような方法をとらず、同一勝ち点の2チームで白黒つけちゃいなよ、というものです。

大きな変更のようにも見えるし、発生確率するからするとマイナーな変更にも見えます。

 

賛成の理由

上で「半分賛成・半分反対」と書きましたが、半分賛成する理由は以下の2つです。

 

まず、発生確率が非常に少ないからです。
最終的な勝ち点が全く同じになるケースは非常に少ないので(拮抗していても1とか2の差ができる)、同じ勝ち点だったならばプレイオフがあってもいいかなと思うのです。

リーグ側には「その方が盛り上がるでしょ」という意図があるのだと思いますが、私もその方が盛り上がると思います(笑)。

 

それと、得失点差や得点数の勝負になるとお金の差が出てきそうだからです。
イタリアに限らずどこのリーグでも共通ですが、お金持ちのチームは勝ち点に関係なく得失点差や得点数が多い傾向にあります。大金で大物ストライカーや優秀なDF、GKを獲得しているからでしょう。

「勝ち点が同じ→直接対決での勝ち点も同じ→直接対決での得失点差も同じ」
となると、リーグ戦全体の得失点差や総得点の勝負になりますが、半分お金の勝負みたいになりそうなのでイヤだなぁと思うのです。

 

反対の理由

半分反対する理由は1つです。

 

プレイオフでは、90分で勝負がつかなかった場合はPK戦で決着をつけるらしいのです。

リーグの優勝をPK戦で決めるのはさすがにどうなのかと……。

 

仮にそのPK戦で負けが決まってしまう失敗をしたら、そのキッカーの責任やショックは絶大でしょう。半年以上にわたって38試合もこなしたリーグ戦の優勝が懸かっているわけですから。

そんな酷な勝負をPKで決するのは反対です。

やるなら、延長無制限のゴールデンゴール方式でやってほしいです。
15分おきにコートチェンジや水分補給をしつつ、どっちかがゴールを決めるまで永遠に戦い続ける方がスッキリするんじゃないかと。
選手への負担の問題を指摘するなら、この試合に限って交代枠自由にしたっていいでしょう(一旦下がった選手がまた戻れる、というのもいいでしょう)。

いろんな意味で「総力戦」でやっちゃえばいいじゃんと思うのです。

 

プレイオフが問題にならないことを願う

セリエAで「90分→PK戦」のプレイオフを行うことは決定事項のようなので、これからどうなるか見ていくしかないですが、まずはプレイオフを行うことがないこと(=勝ち点で優勝が決まること)を願いたいです。

プレイオフにもつれたとしても90分で決まってほしいです。

 

万が一PK戦にまでなったら、その時になって「これでいいの?ダメなんじゃない?」という論争が起こるんじゃないかと思います。

 

 

 

 

 

書いた人

ダイ
ダイ
スポーツを見るのも好きなトレーニングジャンキー。サブ3.5を目指す(あと2分ちょっと…)自称中級市民ランナー。
見る方では、海外サッカー、マラソン、トライアスロン、格闘技全般、NBA、ラグビーが主な守備範囲。テニスもMLBも陸上競技も好き。
公認会計士 税理士
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