「たったの一発」で勝敗がひっくり返る面白さとコワさ

MMA

スポーツの中には一発で勝負がひっくり返る可能性がある競技が多々あります。
野球なら、ソロHRで同点、2ラン~満塁HRで逆転という展開がありますし、バスケでも最後のシュートで勝敗がひっくり返ることがあります。

 

ただ、ボクシングやMMAでは本当に「一発」で勝敗が変わってしまいます。

その面白さとともにコワさを改めて感じました。

 

 

ほぼ支配していた

おととい行われたベラトールのバンタム級タイトルマッチ セルジオ・ペティス vs 堀口恭司選手。

堀口選手にとっては「タイトルを取り戻す」ための試合でしたが、チャンピオンのペティスは以前堀口選手が戦ったダリオン・コールドウェルよりもはるかに強いと思っていたので拮抗した試合になるだろうなと、とても楽しみでした。

 

試合は1Rから3Rまで、いや、4R前半まで堀口選手がほぼ主導権を握っていたように見えました。

ペティスが積極的にプレッシャーをかけにいくものの、伝統派空手仕込みの速いステップワークでペティスに距離感を掴ませない堀口選手。

堀口選手もまた、素早く相手の懐に入って打撃を当てようとするも、ペティスがカウンターを狙っているように見えるからか、深入りせず。でも、要所要所でカーフキックを上手くヒットさせる。

3Rまで打撃、組み、テイクダウン、グラウンドの全局面で堀口選手が攻勢で、ここまでの私の採点は30-27(堀口選手優位)でした。

ということは、残りの4、5Rを相手に譲っても判定勝ち。
ペティスにとってはKOか一本しか勝機がない状況でした。

 

3Rが終わった時点で

「スゲー!ここまで圧倒するとは!」

と思いました(今もそう思っています)。

 

4Rも同じように優位に進めていて、「こりゃいけるな…いや、いけるね!」と思っていました。

あの一発までは。

 

一発でひっくり返った

あのバックハンドブロー(裏拳)には驚きでした。

堀口選手が倒れた瞬間に

 

「あああああ!!!!!」

 

と本当に声を出してしまいました。
(そして、10秒ぐらいフリーズ)

 

最初は何があったのかわかりませんでした。
組んだ状態から離れ際の右ハイをかわしていたので、一瞬だけ「おぉ!」と安心したのですが…。

 

後でスローVTRを見てびっくり。

フォローの左バックハンドが完ぺきに堀口選手のアゴを捕えていました。

 

あれは倒れてしまいます。
全然見えていなかったのだと思います。当たりが強くなくても、脳が激しく揺れて強制シャットダウン状態になってしまいます。

 

しばらくいろんな角度からのスローVTRを見て思ったのですが、あのバックハンドは苦し紛れでもなく、ずっと狙っていたわけでもなかったなと。

ただ、ああいう状況でハイキックからのフォローとして練習していて、それがあの瞬間に自然に出たんだろうなと。

その意味では決してマグレではなく、見事な一撃だったと思いました。

 

面白くもありコワくもある

4R目の1:20あたりでグラウンド状態からペティスを立てせたシーンがあり、あそこで漬け込んでおけば安全だったのではないかという声もありましたが、堀口選手としてはそれまで全局面で優位に進めていたので大丈夫だろうみたいな感じがあったのかもしれません。なので、それについてどうこうはありません。

 

ただ、シンプルに

「一発はコワいなぁ…」

と。

本当にあの一撃で勝敗が完全にひっくり返ってしまったので。
ボクシングでも一発でひっくり返る展開があったりしますが、やっぱり過酷です。

応援している選手が勝てば「面白い!」になるのですけどね(笑)。

 

それにしても素晴らしい試合でした。

堀口選手がチャンピオンになっても全然おかしくない強さだったことが改めて分かったし、ペティスもチャンピオンとしての意地を見せていたし最後に追撃を寸止めしていたし、両者ともに素晴らしかったです。

 

来年、ベラトールでバンタム級のトーナメントがあるようで堀口選手も参加予定のようなので、そっちでの活躍&リベンジに期待したいです。

ただ、「RIZINトーナメント優勝者枠」があればよかったのですが、それはないみたいで残念です…。

 

 

 

書いた人

ダイ
ダイ
スポーツをするのも見るのも好きなトレーニングジャンキー。
見る方では、海外サッカー、マラソン、トライアスロン、格闘技全般、NBA、ラグビーが主な守備範囲。サブ3.5を目指す中級市民ランナー(あと6分弱…)。東京マラソンは13年連続ハズレだったのが、2021年10月の大会に初めて当選。果たして走れるのか⁉
BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。
公認会計士 税理士
>>>詳しいプロフィール