「厚底」のランニングシューズが規制されるっぽいが…

ランニング、マラソン,アイテム

あちこちのニュースで、いわゆるナイキの「厚底シューズ」(ここでは「ヴェイパーフライ」としておきます)が、世界陸連の新規則によって禁止される可能性が報じられています。

世界陸連による新規則が発表されて、正式に禁止となるまでは何とも言えない部分はありますが、正直なところ

「Why?」

っていう感じです(なぜか英語(^^))。

 

 

規制する理由が分からん。記録更新されるから?

新規則でどういう規制がなされるのか現時点では不明なのですが、理由がイマイチ分かりません。

ソールが厚いのがダメなのでしょうか?
それとも中のカーボンプレートがダメなのでしょうか?

後者だとすれば、

「他競技のシューズや器具で使用されているカーボンも規制対象にしないの?」

っていう議論もありうるかと。
(前者の場合については、後述)

 

「他のメーカーのシューズを履いたランナーより大きなアドバンテージになるから」ということなら、「他のメーカーが頑張って、いいシューズを開発すりゃあいいじゃん」という話だし、今一つ納得できないでおります。

一時期、「ドーピングシューズ」だと揶揄していた記事もありましたが、いわゆる「ドーピング」とは違って人体に副作用なんかないし、むしろランニング効率を高めて疲労軽減やケガ防止にも役立つ面があり、いいじゃんと思っていました。

 

ナイキの場合、ランナーのランニング効率を追求した結果としてヴェイパーフライが開発されたわけで(それまでは他メーカーと同じく薄いソールのシューズばかりだった)、逆に他のメーカーはこれまでにどんな研究をしてきたのかという素朴な疑問があります。

他のメーカーから発売されているシューズを見ていると、ちょっとだけ軽くなったり、カラーや見た目がちょっと変わったぐらいのマイナーチェンジしか見られないのですが…
(耐久性や履き心地が格段に上がっているならうれしいですが、それもそれほど劇的ではない…)

 

厚さ何cmまでならOKになるのか?根拠も出してほしい

ソールの厚さに対して規制するのなら、何cmまでならOKなのかをちゃんと数字で表してほしいです。
じゃないと納得いかん!(笑)

 

それと、その数字に対する根拠も示して欲しいですね。

「医学的 or 科学的見地から人体(または記録)への影響がこうだから、△△cmになったのだよ」

という具体的な説明があれば、納得感が少しは出ます。
そうじゃなくて「とにかく厚いのはダメ!」ということなら、あまりに乱暴じゃないかな、と思います。

「部外者には分からない何らかの「力学」でも働いているのかな?」と邪推したくなります。

 

規制されるのはナイキだけじゃない

ソールの厚さで規制される場合、対象となるのはナイキだけではなさそうです。
個人的に気になっているHOKA ONE ONE(「ホカ オネ オネ」と読む)のシューズも含まれるかと。

HOKA ONE ONEは、ナイキよりも先に独自に底が厚くて、でも軽量のランニングシューズを開発して発売していました。ウルトラマラソンを走るランナーやトライアスリートならご存知でしょう。

実際手に取ると、ゴツめの見た目とは裏腹にすごく軽くて、「ガンガン走れそうなシューズだなぁ」と思っていたのですが…

こちらはマラソンのトップクラスで使用している選手は少ないですが(いない?)、市民ランナーなら周りで履いているランナーを見たことがあるはずだし、愛用していて規制に反対するランナーもいるのでは?

 

市民ランナーはいいよね?(笑)

報道されている情報を見ていると、トップアスリートの公式大会では規制対象になりそうだと思われます。いろいろな公式記録にも影響するので(塗り替えられるので)、トップレベルの選手が使用するのは禁止になるのかなぁと。

 

でも、「市民ランナーはいいでしょ?」と思っています。
そう思いたい(笑)。

ズームフライシリーズを履いていて走り心地がいいし、次のフルではヴェイパーフライを使用したいと思っていたので。
もう「薄底」シューズには戻れない。戻りたくない(笑)。

 

今のところは「Why?」なのですが、正式に規制されるようになった時、納得できるのでしょうか?
ちょっと様子見ですね…

 

 

書いた人

ダイ
ダイ
スポーツを見るのも好きなトレーニングジャンキー。サブ3.5を目指す(あと2分ちょっと…)自称中級市民ランナー。
見る方では、海外サッカー、マラソン、トライアスロン、格闘技全般、NBA、ラグビーが主な守備範囲。テニスもMLBも陸上競技も好き。
公認会計士 税理士
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