2023年スポーツ10大ニュースを振り返ろうとしたがいろいろありすぎて10には絞れなかった(苦笑)
昨日、井上尚弥選手の試合が終わって、2023年のスポーツはほぼ終わったかと。
そこで、2023年のスポーツ10大ニュースを振り返ってみました。
毎年恒例ですが、もちろん選定は私の独断です(笑)。
たくさんありすぎ…(汗)
2023年の大きな出来事を10個に絞ろうと思ったのですが、いきなりカベにぶち当たりました。
たくさんありすぎです…(苦笑)。
毎年「おっ!」と思った出来事は、その都度Evernoteにメモしています。
2023年に1番最初にメモしたのは、国枝慎吾選手の引退でした。
けっこう前のことのように思っていましたが、2023年1月のことです。
以降あれやこれやと箇条書きでメモしていき、今日までで80個ちょうどありました。
絞れねぇ……(苦笑)。
それでも「どうにかしなければ!」と思い、大きなくくりなどにして10個にしてみました。
1.大谷翔平選手
2023年はなんといってもオオタニサンでしょう。
WBCでの優勝&MVPに始まり、12月まで話題に事欠かなかったのではないかと。
ざっと挙げると…
・WBCで日本代表優勝、大谷選手がMVP
・史上初の2年連続2ケタ勝利&2ケタHR
・アジア人史上初のMLBホームラン王
・アジア人史上初のハンク・アーロン賞受賞
・MLB史上初の2度目の満票MVP(アメリカンリーグ)
・史上初めてオールMLB 1stチームに投手・DHの両方で選出
・アメリカスポーツ史上最高額10年7億ドルでLAドジャース移籍
といった感じ。
偉業尽くめの1年でした。
2.ラグビーワールドカップ
ラグビーワールドカップもありました。
日本代表に関しては「惜しい!」と思いつつも、対戦したイングランドとアルゼンチンとはまだ埋まっていない「差」みたいなのを感じました。
これからの4年であちこちのポジションで世代交代があるかと思うので、それが課題になるかなと思っています。
個人的にオールブラックスと南アフリカを応援していたので、決勝戦は理想的なカードでした。
しかも1点差のヒリヒリした好勝負。最高でした。
今季のリーグワンはそのワールドカップで活躍した先週が多数参戦しているので、楽しみです。会場で観戦したいとも思っています。
3.現役引退
名選手の引退が多い1年でした。
ざっと思いつく名前挙げると…
(以下、敬称略)
国枝慎吾(車いすテニス)
トム・ブレイディ(NFL)
エメリヤーエンコ・ヒョードル(MMA)
喜友名諒(空手)
ズラタン・イブラヒモビッチ(サッカー)
セスク・ファブレガス(サッカー)
ジャンルイジ・ブッフォン(サッカー)
ヤン・フロデノ(トライアスロン)
モハメド・ファラー(マラソン)
ミゲル・カブレラ(MLB)
エデン・アザール(サッカー)
といった感じです。
超若手の時代から見ていて長く世界の第一線で活躍した選手の引退もあり、「俺も歳をとったなぁ」と感じることの多い1年でした。
4.マラソン
男子も女子も驚異的な世界新記録が生まれた1年でした。
男子はケルヴィン・キプトゥムが従来の記録(エリウド・キプチョゲの2:01:09)から34秒縮める2:00:35をシカゴマラソンで出しました。
ベルリン以外で世界記録が出るのは久しぶりだし、個人的には「まさかのシカゴ!」という感じでした。
2時間切りまであと35秒。
キプトゥムの年齢からすれば、近い将来達成する可能性は高いんじゃないかと思います。
女子はティギスト・アセファが従来の記録(ブリジット・コスゲイの2:14:04)から2分11秒も縮める2:11:53をベルリンマラソンで出しました。
2時間13分台、12分台を通り越して、一気に11分台(汗)。
驚きしかありませんでした。
この時ティギスト・アセファが履いていたシューズがアディダスの「アディオス プロ EVO1」。
マラソン1レース限りの使用が想定されていて、重さは27.0cmで片足たったの138g!
そして価格は82,500円(税込)!!
こっちも驚異です(笑)。
5.ボクシング四団体統一王者
昨日の井上尚弥選手の試合も含め、四団体統一王者が目立つ1年でした。
まずはスーパーミドル級四団体統一王者のカネロ・アルバレス。
今年はスーパーウェルター級の四団体統一王者ジャーメル・チャーロとの一戦がありました。
スーパーミドル級で行われたこともあり、結果はカネロの完勝でした(判定3-0)。
それと、ライト級の四団体統一王者だったデヴィン・ヘイニーがワシル・ロマチェンコと防衛戦をして勝ったのも今年5月。個人的にロマチェンコに勝ってほしかったです…。
で、ヘイニーは11月終わりにタイトルを返上してスーパーライト級へ。
ライト級は強者揃いの階級なので(ロマチェンコ、シャクール・スティーブンソン、ジャーボンテイ・デービス、ライアン・ガルシア、ジョージ・カンボソスJr等々)、来年以降のライト級戦線は熱くなりそうです。
そして、テレンス・クロフォード。
今年エロール・スペンスJrとの無敗対決を制して、ウェルター級で四団体統一王者となりました。予想を上回る圧勝ぶりで、久しぶりに口を開きっぱなしになっちゃいました(苦笑)。
クロフォード自身、スーパーライト級につづいて2階級目の四団体統一(史上初)。
試合を見れば、井上選手とPFPランキングで1位を争うのも納得の強さ・巧さです。
最後に井上尚弥選手。
クロフォードとは数か月遅れになったものの2階級目の四団体統一をしました。
「日本人でこんな大偉業をやってのけるボクサーが出てくるとは…」というのが率直な感想です。
勝ちっぷりも素晴らしいし、誉め言葉しか出てきません。
穴らしい欠点も見当たらないし、将来は1階級上のフェザー級でも統一を狙えるんじゃないかと。
日本人ボクサーの最高傑作であり、今ではマニー・パッキャオと並ぶ(ほぼ同格の)アジア人史上最高のボクサーだと思っています。
6.記録更新
マラソン以外の競技でも記録更新がありましたが、下記の記録更新も挙げたいです。
まずは、100kmウルトラマラソンでアレクサンドル・ソロキンが自身の世界記録を6秒更新したこと(6:05:35)。
平均ペースが3:39/km。フルマラソンだと2:34:15のペースです(汗)。
そしてその記録に「あと33秒」まで肉迫したのが日本人ランナーの山口純平選手。
高速化が著しいマラソンで日本人ランナーが世界で勝負するのは年々難しくなっており、今後勝負できるのはマラソンより長い「超長距離」かもしれないなと思いました。
それと、ノバク・ジョコビッチのグランドスラム優勝回数の更新もまた驚異です。
今年はウィンブルドン以外の3大会で優勝して、24階まで記録を伸ばしました。
ケガの少なさや強靭な体力、コートの得意/苦手の少なさなどもあり、来年も記録を伸ばしそうだなと思っています。
カルロス・アルカラスやヤニック・シナーのような若い選手がそろそろジョコビッチを追い落とさないと、不滅の記録になってしまうかもしれません…。
もう一つ忘れていけないのがNBA。
「不滅の記録」の一つと思われていたカリーム・アブドゥル=ジャバーの通算得点記録(38,387点)が、レブロン・ジェームズに更新されました。
私がNBAを見始めた30年以上前からすでにあった記録の一つが塗り替えられたので、まさに「歴史的瞬間」でした。
ジャバー本人がその瞬間に立ち会ってレブロンを称賛していて、とても素晴らしいものを見せてもらった気分になれました。
7.マネー
お金の話もオオタニサン以外にたくさんありました。
まずはサッカー。
ベンゼマ、カンテ、フェルミーノ、マネ、メンディ、ファビーニョ、ネイマールといった大物選手がサウジアラビアのクラブへ行き、メッシ、アルバ、ブスケツ、スアレスらがMLSへ行きました。
MLSはともかく、サウジの年俸はハンパないです。
「絶対採算合ってないだろう」と思っています(苦笑)。
次にマラソン。
今年ケネニサ・ベケレが10年以上継続していたナイキとの契約を解除して、新たに中国のアンタ(ANTA)と契約しました。
ロンドンマラソン2023で使用したヴェイパーフライがイマイチだったのがきっかけだったとか。
すでに41歳なのですが、ここでANTAと契約したということは、引退はもうしばらく先のことなのかなと思っています。
マネーといえば、今年マジック・ジョンソンさんがアスリート出身者としては史上4人目のビリオネアになりました。
オオタニサンが入ったLAドジャースの共同オーナーをしていたり、現役時代と同じくらい引退後も大活躍をしています。
ビリオネアといえば、マイケル・ジョーダンが今年シャーロット・ホーネッツの株式の大半を売却して、オーナーから退きました(今も少数株主ではある)。
売却益は約30億ドルと言われているそうです(汗)。
ナイキとも生涯契約がこれからもつづく思うし(ジョーダンブランドは完全に確立されている)、ただただ凄いです。
8.アズーリ
個人的に、毎年ノミネートせずにはいられません(笑)。
今年から我がイタリア代表のユニフォームがアディダス製になってしまいました。
きっと契約金を一番はずんだのがアディダスだったということなのだと思っていますが、とにかく違和感があります。違和感しかないです(泣)。
レッドのアクセントがない日本代表ユニフォームみたいだし、歴代イタリア代表ユニにあった独自性がなくなった感があります。
せめて他のアディダスユニにない、3本線をナシにするとかの「違い」を見せてほしいです(切実)。
そういえば今年はEURO24本大会の出場をどうにか決めましたね。
大きな期待はしないけど(苦笑)、将来の飛躍を予感させる戦いぶりを期待したいです。
9.訃報
残念な訃報もありました。
まずシルビオ・ベルルスコーニさん。
世間的にはイタリアの元首相というイメージが強いかと思いますが、私の中では「ミラン黄金期を築いた名物オーナー」です。
80年代後半~90年代のミランは素晴らしいチームでした。
特にオランダ・トライアングルが大活躍した頃のミランは、いわゆる「ボスマン判決」前の枠組みの中では史上最強チームだったと思っています。
最近のミランも決して弱くなく「名門チーム」らしさを持っていると思っていますが…、ちょっと別チームの感じがしています…。
それと、ボビー・チャールトンさん。
マンチェスター・ユナイテッドの歴史、そしてイングランドのサッカー史を語るうえで欠かせない御方です。
文字通り波乱万丈のキャリアであり、数々の功績を残した御方でした。
もう一人、ジャンルカ・ヴィアッリさん。
イタリア代表とサンプドリア、ユベントス、チェルシーで大活躍したストライカーでした。
個人的には「サンプドリアのエースストライカー」というイメージです。
私がイタリア代表を応援し始めた当時まさにイタリアのエースストライカーだったので、亡くなったことを知った時はショックでした。
58歳と若かったし、これから指導者としての活躍もできたのではないかと思うと、本当に残念でした。
10.偉業と歓喜
最後は偉業などの素晴らしいニュースを挙げます。
まず世界陸上で、女子やり投げの北口榛花選手が金メダルを獲得しました。
投擢種目でメダルを獲ること自体も快挙なのに、金メダルとは…。
しかも今季世界最高記録だったかと。
ダイヤモンドリーグファイナルでも優勝したし、本当にすごいです。
来年のパリオリンピックが楽しみです。
過度な期待はしたくないけど、やっぱり期待しちゃいます(笑)。
それと、慶応義塾高校が夏の甲子園で107年ぶりに優勝をしました。
ベスト8ぐらいだったとしても「スゲー!」と思っていましたが、まさか優勝とは(汗)。
中学時代の同級生で「塾高」の野球部だったヤツがいて、そいつのことを思い出しました(元気にしているだろうか?)。
男子バスケとバレーの日本代表が自力でパリオリンピック出場権を獲得したことも快挙であり明るいニュースでした。バスケは48年ぶり、バレーは16年ぶりのことです。
最後になりますが、個人的にこれを挙げたいです。
ボディビルダーの山岸秀匡さんが、マスターズオリンピアのボディビル212lb以下の部で優勝したことです。
「マスターズ」の名がつくとおりベテラン選手のカテゴリーになりますが、それでも世界最高峰の大会で優勝というのは間違いなく大偉業です。
「オリンピア」の世界大会で優勝する2人目の日本人選手が、生きている間に果たして出てくるのだろうか? と思うぐらいすごいことだし、トレーニングや食事の徹底ぶりなどをYouTubeで見て、とても刺激を受けました(今も刺激を受けています)。
私も来年以降も精力的に奮闘しようという気になりました。
書いた人
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スポーツを見るのも好きなトレーニングジャンキー。サブ3.5を目指す(あと2分ちょっと…)自称中級市民ランナー。
見る方では、海外サッカー、マラソン、トライアスロン、格闘技全般、NBA、ラグビーが主な守備範囲。テニスもMLBも陸上競技も好き。
公認会計士 税理士
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