「まだ90分ある!」は、1st Legで負けたチームにも勝ったチームにも言える
先週、UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝1st Legの4試合を終えた後にこんなツイートをしました。
ユーべ、セビージャ、ローマ、シティに言いたい。
まだ90分あるぞ!
— ダイ (@daicpa) 2018年4月5日
ツイートしたのは、1st Legで負けたチームに
「まだあきらめるなよ!逆転は不可能ではないぞ!」
という檄が半分と、「もうちょっと面白くしてくれよ」という期待も半分込めたものでした(笑)。
でも、2nd Legが終わって思ったのは、
「1st Legで勝ったチームも意識しておかないといけない」
ということでした。
1stで負けた全チームに「まだ90分ある!」の意識があった
1st Legで負けたチームには、「ホームで0-3の敗戦」という半ば絶望的ともいえるチームもありました(ユーべ。vsレアル)。
ローマはアウェイで1-4だったし(vsバルサ)、シティもアウェイで0-3(vsリバプール)。
この時点で「ああ、終わった…」と思ったサポーターも少なからずいたことでしょう。
でも、2nd Legを見ると、どのチームも「まだ90分ある!」という意識(意気込み)で試合をしていた印象でした。
セビージャも。
それが大逆転を生んだり、大接戦になったりという結果になったのかと。
4試合とも、とても面白い2nd Legでした。
「まだ90分ある!」の意識が少なかった?
一方、1st Legで勝った4チーム(バルサ、レアル、リバプール、バイエルン)では、バルサとレアルは「まだ90分ある!」の意識が少なかったように見えました。
共に1stで3点差の勝利だったので、「まあ無難にやれば勝ち上がれるっしょ」みたいな感じだったかと。
バルサは、去年PSG相手にすごい大逆転をやってのけたのに……
特にジェコに決められた1点目は、集中していなかったことの表れでしょう。
長身のジェコに頭で合わせられたら仕方ないなと思ったけど、タテに抜け出されての失点だし、ウムティティはカバーに行くのが明らかに遅かったし。
(それ以外はローマを称賛したい得点でした)
レアルもマンジュキッチに頭で2発やられるまで、カルバハルとの高さのミスマッチを放置していた感じ。
(マンジュキッチに合わせるようにしたユーべが良かった)
一言で言えば、油断大敵。
相手が猛反撃してくることを想定しないとダメだよね、と。
反面、リバプールとバイエルンは1stで勝っても、その意識をしっかり持って集中したから勝ち切ったように見えました。
もちろん試合の中には、誤審やシュートがポストに嫌われるなどの様々な要因がありましたけど、最終結果には影響しなかったと思っています。
マンCは2nd Legで20本シュートを打ったのに、12本もブロックされていました(ソースはUEFA公式サイト)。
いかにリバプールDF陣が集中して必死に守っていたかが数字でも分かります。
(FWの決定力も素晴らしかった)
結局、1stで勝ったチームも、負けたチームと同様に「まだ90分ある!」という意識で2ndに臨まないと負けちゃうよ、というのがよく分かる4試合だったように思いました。
ホーム&アウェイでは1st Legは「前半戦」に過ぎない
今回見て思ったのは、
ホーム&アウェイ形式の試合では、1st Legは「前半戦」でしかない
ということです。
1stが自分のチームにとってホームだろうとアウェイだろうと、また勝ったとしても負けたとしても、「前半が終わっただけ」という意識でないと勝つのは難しいよと。
1stで勝っても油断してはいけない。
1stで負けてもあきらめてはいけない。
そんなふうに感じました。
W杯のような一発勝負でも、同じ意識が大事でしょうね。
前半が終わっても、「まだ45分ある!」と考える方がいいでしょうし、
90分経っても「まだ〇分のアディショナルタイムがある!」と。
でも、5点以上差がついたら、さすがに心が折れるかも(苦笑)。
書いた人
-
スポーツを見るのも好きなトレーニングジャンキー。サブ3.5を目指す(あと2分ちょっと…)自称中級市民ランナー。
見る方では、海外サッカー、マラソン、トライアスロン、格闘技全般、NBA、ラグビーが主な守備範囲。テニスもMLBも陸上競技も好き。
公認会計士 税理士
>>>詳しいプロフィール