「非常識」ではなく「超常識」を見るのは楽しい

楽しみ,雑感

スポーツでは常識の枠を超えたとんでもないことをやってのけることがごくたまにあります。
「常識を超えている」という意味で「超常識」と勝手に呼んでいますが、そんな超常識なプレーを見るのは、数字の記録更新とは一味違った楽しさを感じます。

 

 

想像上のことを現実に見る感覚

「160km/hのピッチングをして、打てば特大ホームラン」

という野球選手なんて、20年前には考えられないことだったのではないかと。
少なくとも私は「いずれそんな選手が出てくるのかもしれないなぁ」ぐらいに想像はしていたかもしれないですが、あくまで想像の世界でした。

まさかMLBで、しかも日本人がそれを現実にやってのけるとは思ってもいませんでした。

 

昨日の大谷翔平選手。

時速100マイルの球を投げた後に特大ホームラン(汗)。

一瞬だけ「大谷翔平投手」と書こうとしたけれど、もはや「投手」という枠には収まらないという意味で「選手」ですね(笑)。

 

「うわぁ!こりゃスゲー」というとんでもないものを見た気分になりました。
本人は飄々と自分の仕事をやっている感じなのがまたすごい。
「まだまだこんなところでは満足していない」っていうところなのでしょう。

驚きましたが、それ以上に興奮を覚えました。
現地の実況と解説の人もそうでしたけど、こういうときは笑うしかないですね(笑)。

 

常識を超える選手

大谷選手以前も、そういう常識の枠を超えたプレーや選手を見てきましたが、やっぱり同じように驚き、興奮を感じたものでした。

 

左右両投げの「スイッチピッチャー」のパット・ベンディットとか(史上初ではなかったらしい)

片腕の手首から先がなくても投手としてプレーして、ノーヒッターをやったジム・アボットとか

MLBとNFLの両方でプレーしたボー・ジャクソンやディオン・サンダースとか

GKなのにドリブルで攻め上がるし、試合中のPKやFKを蹴っちゃってたレネ・イギータとか

身長206cmと本来ならフォワードでプレーする体格なのにポイントガード(しかも史上最高の)だったマジック・ジョンソンとか

216cmの巨漢なのに自らドリブルして速攻をしようとしていたシャキール・オニールとか

身長160cmなのにNBAでバリバリに活躍していたマグジー・ボーグスとか

試合でガードらしいガードをせず、弄ぶようにボクシングをして勝ちまくっていたナジーム・ハメドとか

身長180cmぐらいなのに、自分より頭1つぐらい大きい巨漢ボクサーを倒しまくってヘビー級統一チャンピオンになったマイク・タイソンとか

 

すぐ思いつくだけでけっこういましたけど、こんな型破りな選手が出てくるのもスポーツの面白いところだと思っています。数字の記録が更新される時も興奮しますが、こんな選手が出現するのもまたスポーツの魅力です。

 

「もっとすごいことを…」という期待を持たせてくれる

大谷選手に話を戻すと、まだ26歳。
野球選手としてのピークはこれからでしょう。

今回は「2番・投手」で先発してホームランを打ちましたけど、そのうち「投手として完封、打者としてホームラン」なんていうこともやっちゃうんじゃないかという期待を持たせてくれます。

すぐにやっちゃいそう(笑)。