2021年アメリカ野球殿堂入り候補者発表。まだ当選していないかつての名選手の行方が気になる

雑感

昨日、アメリカの野球殿堂が、2021年の殿堂入り候補者25名を発表したそうです(発表は2021年1月26日の予定)。

殿堂入り資格期間は初年度から最長で10年なので、1年目の選手もいれば9年目の選手もいます(9年目というのは、これまで8年間選ばれていない選手)。
そして、その中にはかつての名選手もいるので、その選手たちの行方が気になります。

 

 

こんな選手がいる

野球殿堂は、全米野球記者協会の記者が各人最大10人まで投票、得票率75%以上で当選となります。

今回が資格初年度の選手はともかくとして、「○年目」の選手で個人的に気になる人を挙げると、以下のとおりです(カッコ書きは、○年目と前回の得票率)。

カート・シリング(9年目 70.0%)
ロジャー・クレメンス(9年目 61.0%)
バリー・ボンズ(9年目 60.7%)
サミー・ソーサ(9年目 13.9%)
ゲーリー・シェフィールド(7年目 30.5%)
マニー・ラミレス(5年目 28.2%)
オマー・ビスケル(4年目 52.6%)

 

ビスケルはいずれ選ばれるんじゃないかと思っていますが、マニー・ラミレスは難しいのかもしれない…。

 

9年目の候補者が特に気になる…

9年目の候補者は、みんな何ともビミョーです。

シリングは、差別発言等が原因で十分な票が得られていないようです。殿堂入りとなれば、プレーだけでなく人格の素晴らしさも求められるのでしょうから、仕方ないといえば仕方ない。今回はどうなのでしょう?

 

クレメンスとボンズは、ステロイド疑惑が原因。薬物の力を借りてすごい成績を残していたのなら選ばれないのは当然といえるのですが、年々得票率が伸びているのが気になります。4年ほど前は2人とも40%台でした。

もし選ばれるようなことがあれば、物議が起こりそう。というのも、同じくステロイド疑惑の(というか、使用を告白した)マーク・マグワイアは、票がほとんど得られないまま殿堂入り資格を喪失したからです。
「マグワイアと何が違うんだ?」という議論が起こるんじゃないかと思うのです。
(「タイミングが違う」と言われればそれまでですが…(^^;))

 

そのマグワイアとすごいホームラン競争をしていたサミー・ソーサもまた、薬物使用疑惑があったうえにコルクバット事件もあったので、非常に厳しい得票率になっています。もう無理でしょうね…。

 

気が早いけど来年も熱そう

2022年も注目でしょう。2021年の発表がまだ2か月先だというのに(苦笑)。

というのも、以下の錚々たる選手が資格1年目となるからです。

アレックス・ロドリゲス
デビッド・オルティス
ティム・リンスカム
マーク・テイシェイラ
プリンス・フィルダー
ジョナサン・パペルボン
ライアン・ハワード

1年目でサクッと殿堂入りする人も複数いそうだし、A-RODがどうなるかも見ものかと。

正直、オールスターのファン投票より面白いです。

 

ちなみにですが、イチロー選手は2025年に資格初年度となるようです。
こちらは一発選出は当然で、史上2人目の満票(得票率100%)になるかどうかが注目でしょうね。