100球未満の完封勝利「マダックス」。この語源の投手は凄かった

雑感

最近、NYヤンキースの田中投手が97球で完封勝利を収めて「マダックス」というワードが出てきました。

自分がMLBを見始めた頃に(すでに)凄い投手だったので、すぐに「グレッグ」というファーストネームが思い浮かびました。

今振り返ってみても凄い投手です。

 

 

 

抜群のコントロールとえげつない変化球

グレッグ・マダックスはコントロール(制球)の良さと多彩な変化球を武器に、いわゆる「打たせて取る」投手でした。
まさに「精密機械」。

当時はランディ・ジョンソンやロジャー・クレメンスといった剛速球投手もいたし、ペドロ・マルティネスやジョン・スモルツのような速球と変化球を駆使した投手もいて、そんな投手にも「スゲー」と思っていたのですが、マダックスのピッチングにはまた一味違った凄さを感じていました。

バッターが打とうとする瞬間に変化するし、タテ・ヨコ・ナナメ自在な感じ(笑)。

球速が150km/hを超えることはほとんどなかったのに、バッターがなかなか芯を捕えられなかったので、「実際、本当にすごい変化をしてるんだろうなぁ」と思ったものでした。

 

4年連続サイ・ヤング賞。
一番良かったシーズンの防御率が1.56。
20年連続2ケタ勝利で、17年連続15勝以上。
しかも、ゴールドグラブ賞を18回受賞。

キャリア通算355勝のうち完封が35回で、そのうち13回を100球未満で完封していることから100球未満の完封を「マダックス」と言うようになったそうですが、76球で完投勝利をしたこともあるそうな…(汗)。

 

こんな数々の記録を見ていると、ゴツイ体格の投手を連想してしまうのですが、見た目とのギャップも凄い。
スーツを着たら銀行とか役所にいそうな感じ(笑)。

 

 

スーパーマンになる前のクラーク・ケントみたいな。
NBAだとジョン・ストックトン、ボクシングだとリカルド・ロペスあたりが近いイメージかなぁと。

そういえば、リカルド・ロペスも「精密機械」と言われていましたね(笑)。

 

持論もいい

マダックスのことを一番いいなと思ったのは、記録や見た目(笑)よりも「究極のピッチング」に対する考え方でした。

「究極のピッチングとは?」という問いがあれば、多くの投手は「27人全員三球三振の81球での完全試合」と言うんじゃないかなぁと思っているのですが、マダックスは違いました。

 

マダックスの考えていた「究極のピッチング」は、「27球の完全試合」だそうです。
つまり、「全員を初球で打たせて取る」っていう。

この話を初めて聞いた時(初めて知ったのは雑誌だったかな?)、「なんてピッチャーだ!」と思ったものでした。

 

実際、奪三振にはこだわっていなかったようだし、76球で完投したこともあるので、本当に「27球」を目指していたのかもしれません。
そんな一味違う持論がカッコよかったです。

 

「第二のマダックス」はまだか?

こんな大投手はなかなか出てこないだろうなぁとは分かっているのですが、また出てきてほしいです(笑)。

MLBを見ていると、大活躍している投手の大半が150km/h以上の速球を武器に、ズバズバ三振にして斬っているような印象があるので(思い込み?)、「打てそうなのに打てない」的な投手も(ナックルボーラー以外で)また見たいです。

 

見た目はいかつくてもいいので(笑)。