【人間だもの?】「ジャッジの採点基準がよく分からん!」と改めて感じる

ボクシング

今年2020年のボクシングで一番(ぐらいに)楽しみにしていた試合、ワシル・ロマチェンコ vs テオフィモ・ロペスの試合が昨日行われました。

結果はネットで報じられている通り。
判定に対して意見が紛糾しているのは試合直後から知っていましたし、試合を見て「ホワ~イ?」と思ったのですが(苦笑)、私が改めて思ったのは

 

「ジャッジの採点基準、よく分からんぞ」

 

ということでした。

 

 

慎重すぎたロマチェンコ、タフだったロペス

まずは昨日の試合の振り返りを。

私の予想は見事にハズレました(苦笑)。予想外に「ロペスが良かった」「ロマチェンコがイマイチだった」という両方の要因がありましたが。

ロマチェンコは試合後半からギアを上げて倒しに行くという作戦だったかなと思いました。前半はポイントを譲っても、しっかり見切ろうとしているようにも見受けられました。
が、慎重すぎなようにも見えました。これまでの試合(リナレス戦とか)に比べて攻撃が少なく、消極的に見えました。

推測ですが、ロペスが思った以上にパワーがあって、「一発でもまともにもらったらヤバい」というマインドになってしまったのかと。カウンターで迎撃するのはリスキーだし、ヘタに手を出さず防御に徹していればしのげるだろうということであまり手を出さなかったのかなぁと思いました。
ただ、後半になってもロペスの馬力がそんなに落ちず、かつ積極的に攻撃し続けていたのが想定外だったのでしょう。

反撃に出るのが遅かったですね。結果論ですが。

 

一方のロペスはタフでした。

序盤から倒しに行くほどではないにしても積極的に手を出していて、KO率が8割なことにも納得でした。
試合終盤になってもスタミナも集中も切らさず、ロマのパンチをもらってもすぐに反撃していて(パンチを出していて)、思いのほかタフでした。けっこう打たれ弱いんじゃないかと思っていました(すいません!)。

 

勝敗そのものに関しては文句は言いにくいなと思いました。

ただ……

 

判定(スコア)には不可解

ジャッジのスコアには文句ありありでした。

ジャッジ3人のスコアの内容は、以下の通りでした(ソースはこちら

 

 

JL氏のスコアは、違う試合のもののように見えます(苦笑)。12ラウンド中11ラウンドもロペスが獲っていたでしょうか?

 

 

ボクシングの採点基準は、こんな感じだと理解しています。

・有効なクリーンヒット(Clean Punching)

・積極的な攻撃姿勢(Effective Aggression)

・ディフェンスの優位性(Defense)

・リングジェネラルシップ(主導権、Ring Generalship)

 

昨日の試合では、「積極的な攻撃姿勢」でロペスが支持されたラウンドが多かったのでしょう。

自分が見た限りでは、ヒットしたパンチが多かったのはロマチェンコでした。
が、「Clean」と言えるレベルかというと、微妙だったのかも…。ロペスに効いたパンチは少なかったと思うので。それで積極性での評価が優先されたのかもしれません。

 

採点基準の優先順位を統一してほしい

ボクシングのジャッジ(採点)は、昨日の試合に限らず、基準が人によってバラバラなことがあります。
結果的に見解が分かれるのはありうるとは思いますが、優先順位が違うような。

例えば2017年のゴロフキン vs カネロ第1戦は、結果的に1-1でしたが、ジャッジ3者のスコアは110-118、115-113、114-114でした。
すごく拮抗していたので、僅差またはドローというジャッジには納得でしたが、ここでも一人「え?」というジャッジがいました。

 

人間が評価するものだから、多少の違いが出るのは当然だし不可避だとは理解していますけど、プロのジャッジでここまでの差があるとなると、「何を優先してジャッジするのか」についての統一的な基準が欲しいなと感じます。

ヒット数なのか、それとも積極性なのか。はたまた主導権なのか。

勝敗にどうこうはないけれど、ちょっと後味が悪いな~と感じた一戦でした。