「チョコラティート」ローマン・ゴンサレス初めての敗北に思った2つのこと

ボクシング

「コイツは多分ロッキー・マルシアノとメイウェザーを超えるだろう」

と以前から思っていたローマン・ゴンサレス(愛称「チョコラティート(Chocolatito)」が、とうとう負けてしまいました。

47戦目。まさかこのタイミングで負けるとは思いもしていませんでした。

 

「49戦目に日本の井上尚弥選手との対戦になったら盛り上がるだろうなぁ~」とかなり期待していたので残念です。

 

あの1Rのダウンはちょっと…

まだ試合をフルで見ていないのですが(苦笑)、1Rにローマンがダウン。
その後、バッティングによる出血もあり、思うように反撃できず判定負け、とのことでした。

「マジかよ!?」と、1Rのダウンシーンだけ見たのですが、これはちょっと……

 

ダウン直前の画像。
左がローマン、右が対戦相手(シーサケット)。

相手のパンチはローマンのボディへ。
そして、相手の頭部はローマンの側頭部へ。

 

「これ、バッティングちゃいますの?」と思いましたが。

 

相手のパンチでダウンするなら、ローマンはお腹を押さえて悶絶するはず。
けれど、ローマンの表情を見ていると、頭部へのヒットで面食らった様子。
ちょっとフラッとしていたし。

 

これで2ポイント失ったのは、結果論だけど痛かったなぁと感じました。

 

記録が途絶えて思ったこと

ただ、このジャッジや試合結果は(ほぼ確実に)覆らないので、ローマン・ゴンサレスの全勝記録は46で途絶えたことになります。

今回のローマンの敗戦に思うことは2つです。

 

1.階級を上げるとKOは難しくなる

ローマンはミニマム級でデビューして初めて世界チャンピオンになり、今回は4階級目のスーパーフライ級でした。
それまでは、超軽量級の中では抜群の破壊力を誇り、KO率も重量級ボクサーのように高かったのですが、直近では(今回も含めて)3戦連続で判定決着でした。

 

軽い階級では効いていたパンチも、階級を上げると効かせづらくなるんだなぁと感じます。

複数階級を制覇したどのボクサーにも言えることですけど、階級を上げるにつれてKO勝ちの数は減ります。
階級に関係なく、ずっと判定上等のボクサーもいますけどね(笑)。

オスカー・デラホーヤもそうだったし、フロイド・メイウェザーJrもそう。
軽い階級だった頃はKO勝ちを量産していたけれど、階級を上げたキャリア後半は判定が多くなっています。

マニー・パッキャオもそう。
リッキー・ハットン、ミゲール・コットに勝つまではバンバンKOしていたけれど、ウェルター級、スーパーウェルター級に上げてからは判定続きになっています。調べてみたら、直近12試合中11試合が判定決着でした(しかも残る1つはKO負け)…

 

これが「階級のカベ」なのでしょう。
年齢による衰えや拳の負傷等の要因もなくはないでしょうけど、上に挙げたボクサーの試合を見る限り、一番の要因は階級だと思います。

どのボクサーも、キャリア後半は自身より体格の大きな相手と戦っています。
試合前日の軽量時は同じウェイトでも、その後1日で試合時に体重差が出ることもあるし、骨格や元々の体格差もあります。

ローマンも例外ではないんだなぁと、今さらですが感じます。

 

2.「49-0(49戦全勝)」はとんでもない記録

ロッキー・マルシアノとフロイド・メイウェザーJrの2人しか達成していない「49-0」という記録。
これを超えそうな大本命がローマン・ゴンサレスだと思っていました。

今回ローマンが負けたことで、「49-0」がいかに難しい記録か、いかに凄い大記録なのかを改めて感じます。

メイウェザーの試合内容・ファイトスタイルに対しては批判も多いですけど、対戦を回避したことはほとんどないのでは?
(挙げるならアントニオ・マルガリートとか?)
それ以外の同階級のボクサーとは、若くて勢いのある選手も含めてだいぶ戦ってきたし、その都度相手に捕らえさせず勝ってきたので、個人的には申し分ない記録だと思っています。

タイミング的にはアレだったけど、パッキャオにも勝ったし。

 

しばらく「49-0」の記録が塗り替えられることはなさそうです。

 

で、メイウェザーはどうするのでしょう?
本当にコナー・マクレガーと一戦交えるのでしょうか?

ボクシングルールなら勝つだろうとは思っていますけど、「勝負に絶対はない」というのを改めて感じたのでちょっと…

「49-0」の価値を下げる結果にならないといいのですが…