リオ五輪男子サッカー決勝戦。「W杯のリベンジをオリンピックで」は違うヨ

サッカー

リオオリンピック男子サッカー決勝戦の対戦カードが、ブラジルvsドイツに決まりました。

ブラジルでの「ブラジルvsドイツ」と言えば、2年前のアレが記憶に新しいところ。
それだけに「あの時の雪辱を!」とか「リベンジマッチ」という論調も見かけますが、個人的に「それは違うでしょう…」と思っています。

 

 

そもそもA代表とU-23代表はチームが別モノ

そもそもの話ですが、W杯はA代表(その国のベストのチーム。年齢制限なし)で、オリンピックはU-23代表(23歳以下と、24歳以上のオーバーエイジ枠が3人)と、チームが違います。

簡単に言えば、W杯はその国のベストチームなのに対し、オリンピックは若手チームです。

 

オリンピックでは元々は年齢制限がなく、代わりに「W杯に出た人は出ちゃダメよ」というものでした。
理由はシンプルで、「W杯は2つも要らない」ということです。

それが1992年のバルセロナ大会の時から(もっと前かな?)現行の23歳以下という年齢制限になりました。
理由は詳しくは分かりませんが、IOCからの要求に対してFIFAが「まぁ、若い選手ならいいか」と折れたのかと。

 

2年前、ブラジルがドイツに大敗したのはW杯(スコアは1-7)。
当時のブラジルA代表が、ドイツのA代表に負けたのです。

23歳以下のチームが勝とうが負けようがA代表の戦績には全く影響しないし、それによって「ブラジルの方がドイツより強い」とは全然言えません。

ドイツだって、仮に今回の決勝でブラジルに負けたとしても、「W杯では大勝したもんね♪しかも、ブラジル大会で優勝しちゃったもんね♪」って感じでしょう(笑)。

「A代表のリベンジは、A代表でやるしかないんだヨ!」ということです。

 

逆なら分かる

でも、反対に「オリンピックのリベンジをW杯で」なら分かるし、アリかなと思います。

若いU-23代表は負けたけどA代表では勝ったのなら、「俺たちの方が強いんだ!」と言えるかなぁと。

 

例えば88年のソウル五輪で、ブラジルは決勝でソ連に負けましたけど(ホマーリオが先制点を取ったけど、1-2で逆転負け)、6年後のW杯アメリカ大会のグループリーグでブラジルはロシアに2-0で勝ちました(この試合でもホマーリオが先制点)。

これなら、「リベンジしたぜ!」と言えると思うのです。
(厳密にはソ連とロシアで違うけど、メンバーはけっこう重複していた)

 

今回は「当事者」がほとんどいない

更に言えば、今回はW杯とオリンピックの両方で「当事者」となる人がほとんどいません。
唯一ブラジルのネイマールが両方の代表メンバーですが、あのドイツ戦には出られなかったので、「リベンジ」っていう感じでもないかなぁと。

 

オーバーエイジ枠でW杯メンバーが両チームとも何人かいれば、少しは「リベンジ」っぽく見えるかなぁとは思いますが…

 

本当の「リベンジ」はW杯でやるしかない

結局、W杯のリベンジはW杯でしか成しえないことだと思っています。

それだけW杯はサッカー選手にとって特別であり、観る側にとっても特別です。
それは、他の競技で「オリンピックは特別」と言うのと同じです。

 

なので今回の決勝戦は、W杯のことは置いといて、純粋に「どっちが金メダル獲るかなぁ」という視点で見ます。

それと、これまでのところブラジルにもドイツにも「コイツはすげー!すぐA代表でもイケるぞ!」という若手選手がほとんどいない印象があるので、そこだけ期待して見たいです。