「コバレフ vs ウォード」を見てパッキャオの凄さを改めて感じる(笑)

ボクシング

先週末に書いたセルゲイ・コバレフ vs アンドレ・ウォードの一戦を見ました。

個人的に楽しみにしていた試合でしたが、期待通りの面白い試合でした。
ホプキンスのラストマッチ前だし、まだ大晦日まで40日ほどありますが、2016年のベストファイトと言えるでしょう。

 

 

コバレフのスキルの高さ、ウォードの粘り強さに驚き

序盤はコバレフが圧倒していました。

1Rからウォード相手にジャブをパシパシ当てていたし、積極的に攻めていました。
体格差のアドバンテージを生かして短期決着を狙っていたのでしょう。ディフェンスの上手いウォードにヒットさせていたのがびっくりでした。

 

2Rにダウンを奪った時には

「うわぁ。こりゃコバレフのワンサイドゲームだなぁ…」

なんて思いました。
ウォードも表情では「効いてないよ」と苦笑を浮かべていたけれど、けっこう「やべぇぞ、これ」と思っていたはず。3R、4Rもコバレフが細かいパンチやフェイントを出したりして、「ウォード苦戦」っていう印象でした。

 

ここまで見て「コバレフって、こんなにスキル高いのか」と驚き。力強いパンチで相手をぶっ倒す剛腕タイプだと思っていたので意外でした。

 

ところが、5R以降はウォードが見切ったのか、コバレフのパンチがあまり当たらなくなり、逆にウォードのパンチがヒットする場面が増えてきました。
コバレフは顔面を中心に攻めていたのに対し、ウォードは顔面とボディの両方にパンチを打ち分けていて、手数ではコバレフに負けているものの的中率はラウンドが進むに連れて上がっていたかと。
9R以降は、コバレフが攻めあぐねているのが目に見えて感じられました。

そして11Rにはコバレフに疲れが見えてきて、逆にウォードがイキイキしてきました。

ウォードの粘り強さにも驚きです。
キャリアで初(たしか)のダウンを喫してから、ここまで盛り返すとは思いませんでした。ダウンをきっかけに心が折れてしまうのではないかと思っていたので、いい意味で期待を裏切ってくれました。

 

「短期KO決着か、終始しょっぱい展開か」と思っていたけれど(苦笑)、見応えのある面白い判定決着でした。

 

判定が難しい試合。異議もありうる

判定は、ジャッジ三者がそろって「114‐113」でウォード支持。3‐0でウォードの勝利となりました。

「コバレフの勝ちじゃないの?」という声も多いようだし、私の採点でも「114-113」でコバレフ勝利でした。

 


(※ハロルド・レダーマンの「LEDERMAN CARD」のようなテイストで(^^))

 

ただ、表の下に「C」と書いているラウンドは「close」、つまり僅差の採点で、どっちのポイントになってもおかしくないラウンドでした。
なので、ジャッジの採点も「おかしい」とは言えないし、「おかしい」という意見にも頷けるという、判定の難しい試合だったと思います。

 

・1度ダウンを奪っても2ポイントのアドバンテージしか得られない
・マストシステムである(全ラウンドどちらかに有利な採点をしないといけない)

という採点ルールの妙が出たのだと。

 

リマッチではウォード有利だと思う

ジャッジが難しい試合だったので、リマッチはあるでしょう。
というか、両者とも他に相手がいなさそうなので(苦笑)、ダイレクトリマッチ(他の相手との試合を挟まずにすぐ再戦)もありだと思います。

 

ただ、リマッチになったらウォード有利だと思います。

今回の試合で、コバレフの序盤がヤバいというのがよく分かったと思うので、前半は十分に警戒して後半に勝負するという作戦をしっかり練るでしょう。
反対に、コバレフは早期決着できなかったのが今回の敗因の一つでしょうけど、警戒するウォードを前半で崩すのは難しいんじゃないかなぁと。スタミナもちょっと心配。それとコバレフはボディ対策も必要かと。

 

忘れていた「常識」

コバレフvsウォードの序盤を見ていて

 

「やっぱ階級の差って、あるよなぁ」

 

と改めて感じました。

「階級を上げてきた選手が、その階級でずっとやっている選手を倒すのは大変」という、ある意味「常識」とも言える当たり前のことなのですが、これを思い出しました。

ウォードは1階級下のスーパーミドルから今回初めてライトヘビーに上げての試合。コバレフはライトヘビーでほぼ「敵なし状態」だったチャンピオン。
パンチの力強さにそれが表れていました。

 

で、「なんでそんな「常識」とも言えることを忘れていたんだろう?」とも思ったのですが、すぐに「ああ!」と納得。

 

マニー・パッキャオを見ていたからでした(笑)。

 

パッキャオが「常識」を覆して、階級を上げても倒しまくっているのを見ていて、その辺のことがマヒしていたのかなぁと。もともとライトフライ級だった選手が、デラホーヤやハットン、モズリー、マルガリート、コットといったウェルターやスーパーウェルター級を圧倒してしまったので(苦笑)。

最近では、UFCでコナー・マクレガーがやってのけていますね。

 

そんなわけで「階級上げるのも、それはそれで大変なんだ」という当たり前のことと、「パッキャオってやっぱりスゲーんだなぁ」というのを改めて感じた今回の試合でもありました。

 

 

書いた人

ダイ
スポーツをするのも見るのも好きなマルチスポーツプレイングマニア。
見る方では、海外サッカー、マラソン、トライアスロン、格闘技全般、NBA、ラグビーが主な守備範囲。サブ3.5を目指す現役サブ4ランナー。東京マラソンは11年連続ハズレで出走経験なし…。
BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。
公認会計士 税理士
>>>詳しいプロフィール