「チャレンジ」はとても良いルールだと、リオ五輪を見て改めて

リオ五輪は、日本人選手が出る・出ないに関係なく、時間とチャンスがあればいろんな競技を見ています。

「4年に1度」とチャンスが少ないので、選手の必死さが伝わるし、見る側のテンションも上げてくれている気がします。これが「毎年」だったら、選手としては「今回はいいや。来年頑張ろう」ってなるかもしれないし、見る側も毎年だと「また五輪かぁ」となるかもしれないなぁと(笑)

今大会を見ていて、いろんな競技で「チャレンジ」が導入されていることに気づいたのですが、この「チャレンジ」はとてもいいルールだなぁと思っています。

「チャレンジ」とは

「チャレンジ」とは、競技において審判のジャッジに異議がある時に、ビデオ映像を使ってジャッジ(と異議)の正しさを確認できるというルールです。
日本語で言えば「物言い」(相撲)のようなものです。

元々、アメフト(NFL)では以前から導入されていたようですけど、テクノロジーの進化に伴って、いろんな角度からの超スロー映像やライン際のコンピュータによる判定等もできるようになり、前回のロンドン五輪からレスリングやバレーボールでも見るようになっています。テニスやバドミントン、卓球でも見かけるし、MLBでは2014年から導入されています。

ラグビーでは「TMO(Television Match Official)」という名称です。ただ、ラグビーの場合は、審判が「俺のジャッジ正しいかなぁ」という自分のジャッジの確認のために行われることが多い印象です。

良いと感じる2つのポイント

1.「疑惑の判定」がより少なくなる可能性が高い

拮抗した試合だと、ジャッジによって試合全体の流れや結果そのものを左右することがあります。

そのため、審判の判定は尊重すべき一方で、絶対的なものとして扱えば、「疑惑の判定」的なものも発生します。発生確率は少ないのでしょうけど、当事者となった選手からすればそれがキャリアに大きな影響を与える可能性もあるわけで、出来る限りゼロに近い方が良いものです。

「チャレンジ」があれば、大事な場面で選手双方も審判も納得できるジャッジが行われる可能性が高いので、元々「公平」ではあるでしょうけど、「あのジャッジのせいで…」的な悲劇は少なくなるんじゃないかと思います。

2.「2回失敗するまで」という回数制限が絶妙

「チャレンジ」は回数に制限が設けられています。具体的には、「2回失敗したらもうダメよ」というのが多いようです(種目によって「1試合2回」とか「1セット2回」という感じで)。

「チャレンジ」を行うと、ビデオによる検証が必要になるため、プレーが一時的に中断します。乱発されると、相手選手のリズムが乱されるし、そうなることを意図して行われる可能性もあるためです。また、見る側も何度も何度もプレーを止められるとイラッとくるでしょうし。

この「2回失敗するまで」というのが絶妙だと感じます。
「1回でも失敗したらダメ」となると、戦術的にグッと我慢しなければならない場面もありえます(でも、結果的にそれが試合全体の流れを変えることになるかもしれない)。
他方で3回まで許されると、1回ぐらいは相手選手をイラつかせる目的で利用される可能性もあります(老獪な選手ほど上手く使いそう)

「セカンドチャンスはあるよ。でも、3度目はないよ」っていうさじ加減(?)が良いと思うポイントです。

ジャッジに納得できる

人の勘や感覚はスポーツでもビジネスでも生活でも大事だと思うので「何でもテクノロジーを優先利用すればいい」とは思っていませんけど、競技における「インかアウトか」のようなジャッジは正確なのに越したことはないと思います。

なので、「チャレンジ」によって正確なジャッジを検証できるのは、選手も見る側も納得できるという点で良いルールだと改めて思います。

某T社のような、業績ムチャぶりの「チャレンジ」はどうかと思いますが(笑)

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも学ぶのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベル(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソンに10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士