トップレベルのマラソンでは「記録更新」と「レースの面白さ」は二者択一なのかもしれない

昨日、ロンドンマラソンの結果が報じられていました。

優勝したケニアのエリウド・キプチョゲのタイムは2時間3分5秒。
世界記録にあと8秒に迫る超好タイムでした(歴代2位)。

高速コースで世界記録更新が頻発しているのはベルリンマラソンなので、ロンドンでこれだけのタイムが出るのは凄いことだと思うのと同時に、冷静に考えてみてキロ2:55のペースで42km走り続けるってことなわけで、やっぱり驚異的です(汗)

5km毎のスプリットもすごい

ロンドンマラソンの公式サイトに順位表が出ていたので、優勝したキプチョゲのスプリットタイムも見てみました。

こんな感じでした。

0‐5km      14:16

5‐10km  14:21

10‐15km  14:40

15-20km  14:53

20-25km  14:29

25-30km  14:34

30-35km  14:54

35-40km  14:42

とんでもないペースなのは言うまでもないですが、同時に思ったことがありました。

東京マラソンのペースでは遅いかも?(いや、速いけど…)

ワールドマラソンメジャーズ(World Marathon Majors。以下、WMM)の6レース(ニューヨーク、ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、東京)に限らず、多くのレースでペースメーカーが30kmぐらいまで一定ペースで先導しています(レースで違う色や「PACE」と書かれたゼッケンをしている人です)

東京マラソンでもペースメーカーが30km地点まで先導しており、設定ペースは5kmで14:50、キロ当たり2:58なのだそうです。

このタイムに設定しているのは、国内最高タイム(2:05:18)の更新を狙っているためのようです。

しかし、上記の世界歴代2位のペースを見れば一目瞭然。
東京マラソンのペースでは遅いです(もちろんトップレベルでの話)

14:50ペースでずっと進むと、30km地点で1:29:00です。世界記録(2:02:57)更新のためには、残り12.2kmを33:57以内で走らないといけません。

このペースをキロ当たりで換算すると、2:47ぐらいです。
42kmの平均ペースの2:55と比べても、かなり厳しい……

なので、東京マラソンで世界記録を更新したランナーには3000万円のボーナスが出るそうですけど、これを獲得するのはどんな凄いランナーでも至難の業じゃないかと思いました。

「ペースメーカーを無視してガンガン行けばいいじゃん」とも思ったのですが、それはリスキーだし「優勝賞金800万円+WMMのポイント」を手堅く狙った方がいい、というふうになるのかなぁと。

この辺も、マラソン同様「駆け引き」なのかもしれません。

もうちょっと速いペースにするのがいい?

「東京マラソンで世界新記録」が最大のテーマならば、ペースメーカーの設定ペースはキロ当たり2:55ぐらいが妥当なのかなぁと思います。

(サラリと書きましたけど、現状との3秒の差というのはかなり大きいはず…)

でも、ペースランナーが速すぎると、ケニア、エチオピア勢の独壇場になって、日本人ランナーは5位以内入賞も相当難しくなりそう……

そう考えると結局のところ、記録を狙うのとレースを面白くするのは二者択一なんだろうなぁと思いました。

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベルで(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソン10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士