歳を重ねても「心・技・体」のバランスは大事だと、ロイ・ジョーンズJrに思う

ロイ・ジョーンズJrが昨日の試合で2ラウンドKO勝ちして、久しぶりの快勝だったそうです。

相手は「アマチュアボクサー」だそうで。

MMAで試合経験のある選手らしいので(戦績は4勝1敗らしい)完全な「素人」ではないようですけど、それでもボクシングの経験はゼロの選手だったようです。

「異種格闘技戦」をボクシングルールで行ったような感じでしょうか。でも正直なところ、「‎そりゃボクサーが勝つでしょう」と思うし(苦笑)、ましてあのロイ・ジョーンズJr(以下、RJJ)だったわけで、なんか複雑です。大好きだったボクサーだけに、勝ったけど「違うだろう」とも思います……

全盛期のRJJは凄かった

最近のRJJしか知らない人には「勝ったり負けたり」の選手のような印象かもしれないけど、とんでもない選手でした。

キャリア前半にはジェームズ・トニーやバーナード・ホプキンスに勝ったし、言葉どおり「異次元の」強さでした。

フィジカル、特にスピードと反射神経が同じ階級の中でずば抜けていて、相手が対応できないような場面がたくさんありました。おまけに、相手を挑発してガードを下げたり自らコーナーの隅に行っても、相手が慎重になってなかなか手が出せず困っていたシーンをよく見ました(笑)

ひと言で言えば「真似できないスタイル」でした(苦笑)

しかも、ミドル、スーパーミドル、ライトヘビー級を制覇した後に、クルーザー級を飛び越えて(WBA)ヘビー級チャンピオンにもなりました。ミドル級だった選手がヘビー級チャンピオンになったのは106年ぶりで、その頃がキャリアのピークだったでしょう。当時はとにかく凄かったです。

「ヘビー級→ライトヘビー級」のリターンが厳しかった

ヘビー級への増量がけっこう厳しかったようで(10kg近く増量したので)、ヘビー級チャンピオンは防衛戦をせずに返上してライトヘビー級に戻したものの、そこからは急激に衰えたというか負けるようになりました。

最初のうちは負けると「え~~っ!?マジで~!?」と驚いていたけれど、ジョー・カルザゲに完敗してからは「これから先も厳しそうだなぁ…」と思うようになりました。

30歳過ぎてから1年ほどで「10kg増やして、10kg減らす」というのは普通に考えても大変なわけで(しかもスピードを維持しながら)、トップアスリートでも素人でもやっぱり「ムリは禁物」なんだなぁと思います。

カルザゲ戦以降は、「もういいんじゃない?」とも思っていたし、ここ数年のKO負けした試合も見ていて辛かったので、今回の試合は見ていません。

RJJを見て思うこと

RJJが現役を続けているのは、単純にボクサーが好きなのか、ホプキンスに対抗意識を燃やしているかのどっちかだと思っているのですが(笑)、RJJを見ていて思うのは、「フィジカルを武器にしてきた選手がキャリアを長く続けるのは大変そうだ」ということです。

年齢とともに顕著に衰えが生じるのはフィジカルなので当然と言えば当然ですが、RJJがそれを証明してしまっている感じがします。アタマの中では「こう動こう」とか「こうしよう」というのがあっても、それに身体が対応できていないんだろうなぁと思うのです。

ホプキンスやランディ・クートゥアが40過ぎてもチャンピオンになれたのは、戦術や技術のようなフィジカル以外の部分で勝負してきたからだと思います。RJJの技術が劣っているのではなく同様に優れているとは思うけれど、フィジカルの衰えをカバーすることはできていないように見えます。

どの競技でもキャリアの長い選手に共通するのは、「巧い」ところだと思っています。やっぱり「心・技・体」のバランスは大事なんだなぁと改めて思います。

RJJがいつまで現役を続けるか分からないけど、全盛期の強かった姿を見てきた自分としては、もう全盛期の姿だけビデオで見ていたいなぁと思います(苦笑)



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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベルで(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソン10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士