階級を上げての挑戦。一度上げたら戻すのが大変そう・・・

昨日のUFC196で、コナー・マクレガー(Conor McGregor)が、本来の階級であるフェザー級から2階級上げてウェルター級でネイト・ディアスと対戦しました。

フェザー級の規定体重は65.8kg、ウェルター級は77.1kg。約11kgも体重を上げる必要があり、厳しそうだなぁと試合前から思っていて、やっぱり厳しい結果となりました。

ただ、それよりも気になるのは、「この後コナーはどうするのか」です。

「階級を上げる」は「体重を増やす」だけではない

階級を上げるのは、単純に「体重を増やせばいい」というわけではありません。

体重を増やせばたしかに階級は上がるけれど(笑)、階級を上げるということは、以前よりもパワーのある選手と戦うことを意味します。

体重が5kg違うだけでも打撃の威力や相手を倒す時、押さえ込む時に必要な力等は全然違ってきます。MMAに限らず、ボクシングやキック、レスリング、柔術等でも同じでしょう。体重の違いは、パワーの違いに直結します。

なので階級を上げる場合、体重の増量だけでなくパワーの増加も必須です。増量して規定体重に達する選手と、減量して規定体重まで落とす選手とでは、ナチュラルな状態での体重差が大きくて、パワーの違いが歴然だからです。

昨日の試合で、得意の打撃で優位に進めていたのに逆転されたのは、(ナチュラルの)体重差から来るパワーの差が出たんじゃないかな、と思いました。

ディアスからすれば、コナーのパンチはシャープだったでしょうけど、やっぱりそんなに効かなかったと思うのです。出血もあったので、見た目には効かされていたように見えても、「ウェルター級のパンチ」ではなかったからフラつくほどではなかったんじゃないかなぁと。

逆にコナーの方は、ウェルター級の重いパンチは未体験ゾーンだったので、ディアスのパンチ一発だけでもかなり効いたんじゃないかなぁと。

戻すのもまた大変。これからどうする?

で、階級を上げて上手くいかなかったのは仕方ないとして、これからどうするのかが気になります。

一度階級を上げると、元に戻すのは大変です。スピードを犠牲にしてパワーをつけているので、階級を戻すなら体重を落とすことに加えて、スピードやキレも取り戻さないといけません。

かつて、ロイ・ジョーンズJrがボクシングで同じような形で痛い目に遭っているので心配です。

ジョーンズはライトヘビー級から(クルーザー級を飛び越えて)ヘビー級に上げてタイトルに挑戦して、見事にヘビー級チャンピオンになりました。ミドル級の選手がヘビー級チャンピオンになるのは106年ぶりだとかで、とんでもない快挙だったのは確かです。

でも、その後に階級をライトヘビー級に戻してからは、以前の「無敵」の状態からは程遠くなり、KO負けまでするようになりました。

上げるのも大変だけど、戻すのもまた大変です。

コナーはどうするのでしょう?

フェザーまで戻しても、スピードやシャープさを失っている可能性もなきにしもあらずなので、経過措置としてライト級でやっていくのかなぁと思います。それはそれで二階級制覇への挑戦なのでアリかなとも思います。

でも、王座を防衛する立場の方がファイトマネーは良いはずなので、すぐフェザーに戻すかも(笑)

見ていて強さと面白さを併せ持った選手なので、今後にも注目しています。

ところで「McGregor」は「マクレガー」なのでしょうか?

「マグレガー」と言わないのでしょうか?「G」は発音しない?

「Tracy McGrady」は「トレイシー・マグレディ」だったけれど……

この「Mc○○○○」という名前の発音や表記も難しいですね(苦笑)

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも学ぶのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベル(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソンに10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士