たぶん「ポゼッション vs カウンター」に正解はない

サッカーで「ポゼッション」という言葉が普及したのは、この20年ぐらいでしょうか(知っている人なら「80年代から知ってるよ」なんて言うでしょう)

ボールを保持している時間の割合が試合途中や前・後半の終了後等に表示されます。ポゼッションの高い(数字が大きい)チームはそれだけボールを長く持っていることになり、攻撃のチャンスを窺いやすい傾向にあります。

反対にポゼッションの低い(数字が小さい)チームは、相手にボールを長く持たれているのでボール奪取の時間帯が長くなり辛抱強さが求められます。そして、ボールを奪えば速攻に転じて(いわゆるカウンターアタック)、少ないチャンスを狙います。

この2つ、「どっちが有効なのか」に正解なんてないんじゃないかな、と思っています。

「攻撃は最大の防御」と言うならポゼッション

よく言われる言葉に「攻撃は最大の防御」というのがあります。

自分が攻撃し続けてさえいれば相手の攻撃を受けないで済むのだから、攻撃は同時に完全な防御にもなるだろう、ということです。

これをサッカーにあてはめれば、ポゼッションが正解、ということになるでしょう。相手にボールを持たせなければ、相手の攻勢を受けることはないからです。

自分たちでボールを支配してさえいればたしかに安心です。しかし反面、攻め手を欠いてしまい、もたついている時にボールを奪われると、一気にピンチになる危険もあります。特に、中盤やDFの選手が攻撃参加している時にカウンターを受けるとヤバいです。

実際、ボール支配率の高さと試合結果(スコア)は必ずしも相関しません。

バルサやスペイン代表が時々それを証明しています。

カウンターは堅守が大前提

一方のカウンターは、相手にボールを支配される時間帯が長い分、しっかり守れる(スキを見せない)ことが前提になります。そして、ひとたびボールを奪えば一気に速攻に転じないとなかなかチャンスが生まれません。

なので、特にFW陣にフィジカルの高さが要求されるでしょう。守備にも参加しないといけないし(特に、相手に中盤より後ろでボール回しされている時)、味方がボールを奪ったらすぐにトップギアに変えて攻撃に行かないといけません。

チームとしてのディフェンスに自信があればカウンターサッカーがハマるでしょうけど、守備に脆さがあるチームには厳しい。

こちらも「万全」とは思いません。

堅守速攻タイプの近年のレアルが、バルサ相手にカウンターがハマることもあれば大敗することもあるので、「万全」とは言えないというのが分かるかと。

ボクシングやMMAにも置き換えられる

「ポゼッション vs カウンター」はボクシングやMMAにも置き換えることができます。

ガンガン打撃を繰り出してKOを狙うタイプと、ガードをしっかり固めながら相手の攻撃を見切って起死回生のカウンターを出すタイプ、のような感じでしょう。

必ず一方が勝つということはなく、勝ったり負けたりです。
データはないけれど(苦笑)、おそらく勝ち負けの数は僅差ではないかと。

スタイルがチームにハマるかどうかが何より大事

ポゼッションとカウンターに優劣をつけるのは難しいです。タイプやスタイル以前に選手・チームの実力の違いもあるし、適性だってあるはずです。

今のバルサならポゼッションが最適なのでしょうし、レアルやアーセナルならカウンターが最適なのでしょう。

選手の特性やチームの強み・弱みがどっちに合うのか、ということです。

昨日、移動中に若いビジネスマン2人による「ポゼッション vs カウンター」議論を小耳にはさんだので、自分が思うことを書いてみました(笑)

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベルで(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソン10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士