手の内を知っている者同士の対戦は白熱しないかも…

年末の格闘技イベントの記事を覗いてみたら、「世界最強柔術家が参戦」というのがありました。

「誰だ?」と見てみると、ホドウフォ・ヴィエイラなる柔術家。ますます「誰だ?」となって(苦笑)調べてみると、今年のアブダビ・コンバットのチャンピオンでもありました。

「あ!今年アブダビ・コンバットやったんだ!」

と、自らのアンテナの弱さを反省しつつアブダビ・コンバットの階級別の結果を見てみると(たしかにホドウフォ・ヴィエイラは99kg以下級で優勝していました)、今年のスーパーファイトに「これは!?」という対戦カードがありました。

マリオ・スペーヒー vs ヒカルド・リボーリオ

知ってる人は知っている、知らない人は全然知らないこの2人(笑)。

気になったので、ゆーちゅーぶで試合を見てみました。

アブダビ・コンバットとは

アブダビ・コンバットの正式名称は「ADCCサブミッション・ファイティング世界選手権」の略称で、UAEのタハヌーン・ビン=スルターン・ビン・アール=ナヒヤーン王子の趣味が高じて(笑)開催された大会です。

始まったのが1998年で、最近は2年に1回の頻度で世界選手権が開催されます。

打撃は一切禁止で、関節技や絞め技での一本勝ちとポイントによる判定で勝敗が決まります。細かいポイントは割愛するとして、柔術のポイントに近い印象です。

これがすごいのは、出場選手がかなり豪華なところです。「王子様からのお招き」なうえに賞金もあるので、大物選手が多数参加していることでも有名。ホイラー・グレイシーやヘンゾ・グレイシー、マーク・ケアー、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ、さらにはジョルジュ・サンピエール(GSP)なんかも参加したことがあります。現UFCヘビー級チャンピオンのファブリシオ・ヴェウドゥムもかつての常連選手でした(ヴェウドゥムはこっちでも強かった)。

打撃がないので派手なファイトが好きな人には物足りないでしょうけど(苦笑)、グラウンドでのポジションの奪い合いや駆け引きが好きな人には興味深い大会です。

手の内を知り尽くした者同士の対戦

話を戻して、スペーヒーとリボーリオは元々チームメイトでした。カーウソン・グレイシー軍団の頃からの仲間で(懐かしい!)、PRIDEで多数の選手が活躍したブラジリアン・トップ・チームの創始者4人の中の2人でもあります(他はムリーロ・ブスタマンチとベベウ・デュアルチ)。2人ともノゲイラのセコンド&コーチでもありました。

ここ数年は、それぞれ別のチームで若手選手の指導をしているようです(特にリボーリオはアメリカン・トップ・チームの総帥のような存在として有名)

49歳vs47歳とお互い歳をとってしまったものの、熟成されたワインや肉のような味のある戦い(笑)をしてくれるんじゃないかと期待してみました。

他方で懸念事項が一つ。
この2人、言ってみれば「同じ釜の飯を食った」者同士の対戦。長い間一緒にトレーニングしていたので、お互い手の内を知り尽くしていて、膠着した試合になるんじゃないか、というのがありました。

で、結果はというと……

懸念的中(苦笑)

時間いっぱいやって、スタンドレスリングだけで終わってしまいました。グラウンドゼロ。俗にいう「しょっぱい試合」(苦笑)

(ちなみに結果はリボーリオの判定勝ち)

お互い数手先まで読みながら探り合っているうちに終わった感じでした。
対戦した2人にしか分からない緊迫感というか(笑)

手の内を知っている同士の対戦は面白くなりにくい

格闘技に限らず、いろんな競技に(スポーツだけでなくチェスや将棋、囲碁等にも)共通するのでしょうけど、手の内を知り尽くしている同士の対戦は膠着しがちになってしまい、見ている側からは面白くなりにくいなぁと感じます。

対戦する選手と同レベルの玄人が見れば少し違うのでしょうけど。

「見応えがあった」と書きたかったけど、これはちょっと……という感じでした(苦笑)

グラップリングだとベテランの試合も面白い

他方で、グラップリングならベテラン同士の試合は面白いなぁと感じます
(他のスーパーファイトを見て)

それこそ熟成されたワインや肉のような味のある戦い(笑)が多いです。スピードやパワーに頼った展開が少ない分、テクニカルな攻防が多くて「おお!」と思う場面も多いです。素人の自分でも思います。

スペーヒー vs リボーリオ。ご興味があれば↓をご覧ください(笑)

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベルで(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソン10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士

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