9年間つづいた王座がついに…ウラジミール・クリチコvsタイソン・フューリーを見てみた

昨日、11年間無敗だったウラジミール・クリチコがタイソン・フューリーに敗れて、とうとうヘビー級チャンピオンの大異動がありました。

正直ノーマークだったのですが(苦笑)、クリチコが負けたと知って、早速試合を見てみました。

クリチコよりデカくて速い

第一印象は、「フューリーの方がクリチコよりもデカくて速い」でした。

クリチコは、これまでの相手とは体格(リーチ差、身長差)かスピードのどちらかでは相手を上回っていて、それを活かした戦い方をしていました。なので、いつも落ち着いた試合運びをしていた印象がありました(かなり慎重だけど)。

でも、今回はどっちも相手のフューリーの方が上で(クリチコ身長198cm、リーチ206cmに対し、フューリー身長206cm、リーチ216cm)すごくやりづらそうな印象でした。いつも以上に慎重な感じがしました。特にフューリーの動きが良くて、どう攻略したらいいのかずっと分からないでいるように感じられました。

スピードで勝ることができなかったのは、年齢的なものもあるのでしょう。クリチコは39歳、フューリーは27歳。干支一周分の年齢差です。この差が大きかったんだろうなと思います。

フューリーがよく動いて攻撃しつづけた

フューリーは終始よく動いていました。あの大きい身体で12ラウンド動きつづけるのは体力的にキツイはずだけど、ずっと脚を動かして手も出しつづけていました。

クリチコは、もしかしたら相手のスタミナ切れを待っていたのかもしれないけど、フューリーがずっとよく動いていたので終盤は焦っているように見えました。

クリチコは、相手が突進していた時は、両手を前に出して相手のブンブン振り回すようなフックが届かないようにするようなディフェンスをします。しっかり守れているものの見る側からすると印象が悪く(ビビッているように見える)、それが今回は多かったです。

手数の多さは、数字にも出ていたようで、以下のような感じでした。

フューリー: 371発中86発ヒット(23%)

クリチコ:  231発中52発ヒット(23%)

(※パンチは、強いものも弱いものも含む)

フューリーの長期防衛は難しい?

フューリーはクリチコの攻撃を上手くかわしつづけていました。クリチコのパンチは見るからに重そうなのでコワイはずですが、よくかわしていたと思います。基本に忠実に(?)半身に構えている時間が長かったのも良いところだと思いました。

しかし一方で、基本的にガードは低く、フットワークとボディワークに頼ったディフェンスをしています(モハメド・アリに憧れているのかもしれない)。

一発入れば即終了のヘビー級なので、見ていて危なっかしい感じもします。

今回のクリチコ戦も3-0の判定勝利だったものの、ジャッジ2人が115‐112、1人が116-111と大差ではありません。クリチコは負けたものの、リマッチ(再戦)したら分からないなぁという感じもしたので、長期防衛は難しいんじゃないかなぁと思っています。

ヘビー級が面白くなるかもしれない

クリチコの長期政権が終わったので、ヘビー級は今後動きが多くなりそうです。

デオンテ・ワイルダーがクリチコに挑戦するところを見たかったですが、これで照準がフューリーになるのでしょう。「無敗同士の統一戦」も面白そうです。

クリチコもまだ引退するには早いかなという感じがするので(完敗ではなかったし、まだ動けていたので)、今後はフューリー、ワイルダー、クリチコの3人の争いになるんじゃないかと思います。

昨日は、テニスのデビスカップでイギリスが優勝したこともあり(アンディ・マレーがすごかった!)、イギリスはかなり盛り上がったのでは?(フューリーはイギリス人)

あとは、盛り上がってほしいのは「フットボール」でしょうね(苦笑)

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベルで(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソン10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士