「判定?ダメだよ。KOじゃなきゃ」とは思わない

ボクシングでもMMA(総合格闘技)でも、KO(ノックアウト)決着に期待しているファンが圧倒的多数だと思います。

私は基本的に「判定上等」です。

KOの方が見た目には鮮やか

ボクシングでもMMAでもKOの方が見た目には鮮やかです。

勝負がはっきり分かる瞬間であり、いつそのシーンが訪れるか分からないのも魅力でしょう。

判定だと「KOできなかった」という印象になってしまうので、「なんだよぉ~…」ってなるのかなぁと思っています。

KOも判定も共通しているところはある

KOも判定も、共通しているところはあります。

まず、実力差がハッキリする場合としない場合の両方ともありうるのは、KOも判定も同じです。

「どう考えてもこっちの勝ち(負け)」という明白な判定決着がある一方で、ものすごくビミョーな判定による決着もあります。KOも同じで、明らかに実力の差があるKO決着もあれば、「えぇ~~っっ!?」と思う大逆転KOやラッキーパンチによるKOもあったりします。

「強い者が勝つ」と「勝った者が強い」という対極の言葉がありますが、KOでも判定でも両方ともありえます。

また、レフェリーやジャッジに対する「おいおい」や「え?」いう不満は、KOにも判定にもありえます。

判定の場合は、ジャッジに対するものでしょう。自分が「こっちの選手の勝ちだろうな」と思っている反対の結果になると「マジで!?」となります。

他方、KOの時でも、レフェリーの判断に対して「マジで!?」と思うことがあります。試合のストップの判断です。早すぎると思うこともありますし、遅すぎると思うこともあります。遅すぎる時は「やっと止めてくれたかぁ~」とホッとすることが多いけど(苦笑)、早すぎると思う時は、不可解な判定の時と同じくらい「マジで!?」となってしまいます(最近は少ないですけど)。

大差判定のすごさ

個人的な考えですが、「実力差」という点では、KOよりも判定の方が如実に出るんじゃないかなぁと思っています。

KOの場合、ワンパンチでもラッシュでも一発のパンチがきっかけになることが多いので、負けた選手はすぐに「再戦したい!次はもらわない!絶対リベンジする!」ってなるでしょう。

でも、大差の判定だと負けた選手はぐうの音も出ないかな、と。特に、ボクシングで12ラウンドやって「120-108」のようなフルマーク(「全ラウンドのスコアが10-9」という意味)だと、「次は勝つ!」なんて気になれないのではないかと思うのです。最初から最後まで相手に試合をコントロールされたわけで、屈辱感というかヘコミ感がハンパないはずです。観る側としても、「リマッチしたら分からないぞ」とは考えにくくなるでしょう。

フロイド・メイウェザーJrに大差判定で負けた相手(20人ぐらいはいる)は、「リベンジしてやる!」っていう気になれなかったのでは?

そんな相手の心をへし折るぐらいの力の差を見せつけたところが、メイウェザーの強さじゃないかなぁと思っています。

なので、判定は判定で選手の凄さが伝わる部分があります。

判定でもKOでも「勝ちは勝ち。負けは負け」

「判定?ダメだよ。KOじゃなきゃ」

は、PRIDEを見ていた人には有名な言葉です。

PRIDEライト級チャンピオンを経て、今はUFCで戦っている五味隆典選手の言葉です。

試合でKO勝ちした後にこの言葉を発した時も、さいたまスーパーアリーナで生観戦していました(笑)

でも、心の中で私は

「いやいや、判定でもいいよ」

と思っていました(苦笑)

個人的にKOでも判定でも良いと思っています。「好き」具合も同じぐらいです。

余談ですが、マイク・タイソンが初来日した時の試合(1988年、トニー・タッブス戦)では、多くの人がタイソンの豪快なKOを楽しみに東京ドームへ行ったはず。

タイソンは期待に応えて見事に2RでKO勝ちしたのに、多くのファンは「金返せ~!!」と怒っていたとか。

「おっちゃん達、タイソンのKOを見に来たんじゃないの?」と、当時少年の私は思ったものでした(苦笑)

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベルで(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソン10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士