マグジー・ボーグスのコーチングと言葉が素晴らしい!

昨日の夜、BSで『奇跡のレッスン』を見ました。

きっかけは、単純にタイロン・「マグジー」・ボーグスが日本の中学生を指導する姿を見てみたいというものだったのですが、ボーグスのコーチング、言葉、そして教わっている中学生たちが変わっていく姿に心を打たれました。

ボーグスは選手としてもコーチとしても素晴らしかった

ボーグスは以前にも書きましたが、NBA史上背が最も低い選手でした(今でもそう)

身長160cm。私の妻よりも低いです。

でも、NBAで14年間プレーしました。しかも、長い間スターター(先発メンバー)として。

「バスケットボールはサイズじゃない!」と思わせてくれた選手
日本人で2番目のNBA契約選手が誕生した(のちに契約解除になりウェーバー登録されたようです)というニュースがありました。 その選手の日......

引退後、WNBA(女子のNBA)でヘッドコーチをしていたのは知っていましたが、実際どんな指導をするのが興味深かったのです。

見て良かったです。本当に素晴らしいコーチングでした。

生徒たちに接する姿勢

一番印象的だったのは、ボーグスの生徒たちへの感情の出し方でした。

良くない動きやプレーに対してはシンプルに「今のはこれが良くなかった」「なぜここで止まったんだ?」と、感情的にならず冷静に注意し、反対に良いプレー、動きに対しては感情も声もしっかり出して褒めていました。

我が子に対して、良いことをしっかり褒めることは自分も意識して行っているつもりですが、良くないことに対しても同じように感情的になることがよくあります。簡単に言うと、「怒る」ことも多々あるわけです。

でも、怒っても仕方がない。良くないことは「良くないんだよ」と分かってもらうまで辛抱強く教えることが大事だと、親としての子供への向き合い方の気づきもありました。

また、直すべきところがあればすぐにそれを修正させてみるところも印象的でした。

ちょっとしたポイントを教えるだけで改善されていたのは流石でしたが、目についたところをその場ですぐに修正していたのが素晴らしいと感じました。

後でまとめて指摘して修正させるのではなく、「どこを直すべきか」を生徒の記憶が鮮明なうちに修正していく。その方が改善には効果的なのだろうなと感じました。

もちろん、一連のプレーなり作業なりをザーッとやって、後でまとめて「あそこはこうしよう」とか「ここをこうしていこう」と指導する方が、時間効率としては良いのでしょう。

でも、「この人のこのプレーを直したい」とピンポイントで直すべきポイントなら、「鉄は熱いうちに打て」じゃないけど、すぐその場で修正していく方が圧倒的に良さそうでした。

ボーグスがWNBAでどんなヘッドコーチだったのかは分かりませんけど(女子選手の誰よりも背が低かったです(^^;))、若い少年たちへのコーチとして素晴らしいというのは随所に感じられました。

言葉の一つ一つが素晴らしい

ボーグスが生徒たちやカメラに向かって言った言葉も素晴らしいものばかりでした。

「みんなも、自分の強さと弱さについてしっかり考えてほしい。弱さを乗り越え、自分の可能性を磨いていこう」

小さい頃からバスケが良くできたというボーグスが、そのポイントして「基礎をしっかり身につけていたこと」と「自分を理解していたこと」を挙げていました。後者の「理解」とは、自分の強さと弱さの両方だと。

強いところだけを知るのでもなく、弱いところだけを知るのでもない。両方を知ってこそ、自分の可能性を引き出せるんだと。NBAで活躍した実績のあるボーグスの言葉なだけに、説得力というか、言葉の重みがものすごくありました。

「自信がない子は、”居心地のいい場所から出る”ことが大切です」

小さなチャレンジ、小さな成功体験を重ねていくことかなと思っていますが、この「居心地のいい場所から出る」という表現に深みを感じました。

「選手は試合でうまくはならない。練習でうまくなるんだ。自分の弱い部分も悪い癖も、練習でキレイに磨いていくのさ。何度も何度も同じことを繰り返すのはつまらないだろう。だけど絶対にうまくなる。それを続ければ、試合の時”セカンドネイチャー”のように動けるはずさ」

「練習、努力なくして向上なし」ということだと理解していますけど、ボーグスが身長のハンデを乗り越えたポイントが、この言葉に詰まっているのだろうと思います。身体が小さくてモーションやステップも小さくなる分、プレーの判断や動きの速さを徹底的に練習したんだろうなぁと。

ボーグスが現役の頃は「スゲーなぁ」という印象だけで見ていたけれど、練習量はハンパなかったんじゃないかと今になって思います。身体が現役時代より少し細くなっているところを見ると、現役時代は当たり負けしないようにウェイトトレーニングもガッツリやっていたんだろうなぁとか、改めて思うところもあります。

「Kids are our future.(子供たちは私たちの未来だ)」

中学校の入口でにつぶやくように言っていた言葉です。そのまんまだし、シンプルだけど、一番刺さった言葉でした。

どの世代の人にもおススメ

教わった中学生たちの成長ぶりも素晴らしかったし、あらゆるスポーツの指導者も学生も、いや、子供を持つ親も社会人の人も、何らかの気づきが得られるのではないかと思いました。感動的でもありました。

これは本当に見て良かったです。再放送するのかどうか分からないですけど、再放送されるなら一見の価値ありだと思います。特にバスケファンは必見でしょう。

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベルで(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソン10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士