アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ引退。残念だけど、これでよかったのだと思う

アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラが引退を発表したそうです。

ノゲイラが総合格闘技からの引退を発表、若手育成へ

リングス時代からノゲイラを見てきて、PRIDE時代は会場で何回も生の試合を見てきたし、何度もエキサイトさせてくれた選手なので、ヴァンダレイ・シウバの時と同様「ああ、引退するんだなぁ……」という気持ちになります。

でも、今回のノゲイラの引退は良い決断だったのではないかと思っています。

以前にも書きましたけど、最近のノゲイラは明らかに心配だったので……

ノゲイラに再び引退勧告・・・これには同意せざるをえない・・・
こないだの週末のUFC190で判定負けしたアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラに、UFC代表のデイナ・ホワイトが引退勧告をしたようです。 ......

もうコンディションが限界…

相手の攻撃に対する反応がかなり遅くなっていて、ここ数年はもらいすぎでした。
「相手のジャブが見えていないんじゃないか?」と思うくらい、相手からすれば面白いようにパンチが当たっていました。

もう目が悪くなっているのかもしれないし、そうでなくてもダメージはだいぶ蓄積されているのでしょう。

これ以上続けるのはアマチュアの自分が見てもヤバいと思うし、それはプロの目から見ても同じだったはず。ノゲイラの身近な人も「そろそろ潮時では…」と思っていたんじゃないかと。

スタンドの打撃だけではなく、グラウンドでも鈍くなったような感じがしていました。

初めてタップしたフランク・ミアとのリマッチまではそれほど気にならなかったけど、ファブリシオ・ヴェウドゥムとの試合(これもPRIDE以来のリマッチでしたね)の時は明らかに動きが鈍かったです。相手の腕を取ろうとしている時やポジションを変えようとしている時のモッサリ感は、PCのメモリーやらCPUやらをダウングレードしたかのような感じでした……。

技術的な引き出しは、まだまだ他の選手より多いのでしょう。MMAのヘビー級で、引き出しの多さでノゲイラに負けないのはヴェウドゥムとジョシュ・バーネットぐらいではないかと思います。

でも、もう身体が付いて行けなくなっています。多分、アタマの中では若い時と同じように、瞬時に「こう動こう」「こういうポジションになろう」「このタイミングで相手の腕を取ろう」とか思っているのでしょう。でも、動きが遅いので、相手に先を読まれたり反応されてしまっているようなのです。

ノゲイラはまだまだMMA界では活躍できる!

現役選手としては引退するし、私も一人のファンとして納得しています。

ただ同時に、まだMMA界で活躍できると思っています。

ノゲイラのもう一つ素晴らしいところは、優れた仲間・後輩選手を輩出していることです。

シュートボクセを去ってから、PRIDEにも出られなくなって苦労していたアンデウソン・シウバがUFCで活躍できるようになったのは、ノゲイラが仲間に入れて一緒に活動するようになったことがきっかけでした(そのはず)。

それぞれブラジリアン・トップチームとシュートボクセの所属で、チーム間のライバル意識が強かったものの、個人としてはお互い「穏健派」だったのが良かったようで(笑)、親交があったようです。

アンデウソンのUFCでの活躍はノゲイラなしには語れないはずです。

それと、ジュニオール・ドス・サントスもアントニオ・”ペザォン”・シウバも、「チーム・ノゲイラ」出身です。

ドス・サントスはUFCで一度ヘビー級チャンピオンになったし、今後もチャンスはあります(今度のアリスター戦に勝つことが大前提でしょうけど)。シウバはチャンピオンには届かなさそうな感じだけど(苦笑)、ヒョードルを倒したことがあるし(というか、体格差を活かして圧殺した感じ)、実績としては申し分ないでしょう。

ノゲイラは人望が厚そうな印象なので(あくまで個人的印象ですけど(笑))、まだまだノゲイラを慕ってくる有望な若手が出てくることでしょう。

そんなことを見込んで、UFC代表のデイナ・ホワイトもノゲイラに「UFCブラジル大使」のポジションを与えたのかと。
どんなことをする役職なのか知らないけど(笑)

「一時代の終わり」のような感じ

ミルコとヒョードルが復帰しているなかでのノゲイラ引退だけど、個人的にはノゲイラの引退をもって「一時代の終わり」かな、と感じています。

ヴォルク・ハンやアンドレイ・コピィロフらのコマンド・サンボ勢が活躍していた頃から見られた、グラウンドでの組んず解れつの攻防が、今ではほとんど見られませんからね。技術的な進化も大きな要因でしょう。

そんなわけで、ノゲイラの引退は残念ではあるけれど、今後の新しいポジションでの活躍に期待したいです。

ありがとう、ホドリゴ!

…ところで、上のニュース記事(リンク先)の写真。
これ、ホジェリオ(双子の弟)の方じゃないですか?(笑)

The following two tabs change content below.
ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベルで(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソン10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士