選手の獲得&放出。「儲かった」かどうかはこれから判断すべきこと

昨日は、GKの移籍だけを見て思ったことを書きましたが、今日はこの記事の見出しがどうも引っかかるので(苦笑)

今夏、最も儲かったクラブはどこ? ワーストは182億円の赤字

この記事では、選手の獲得による資金のマイナスと、選手の放出(売却)による資金のプラスを差し引いた結果で「儲かった」「赤字を出した」クラブのランキングをしています。

早い話、夏のシーズンオフだけの移籍金を見て「儲かった」または「赤字」と書いています。

でも、「儲かったかどうかは、そうじゃないでしょ?」と思います。

放出した選手の損得はどう考えるべきか?

選手を他チームに放出すれば、多くの場合放出したチームに移籍金が入ってきます。
(※移籍金については↓をご参照ください)

「年俸」と「移籍金」の違い
こないだのつづきで、「年俸」と「移籍金」の違いについて、です。 「移籍金○○億円」という金額をニュース記事で見ると 「え......

移籍金が入ってくることは、当然チームの資金にとってプラスです。

しかし、その選手を放出する前には、その選手を獲得しているわけで、「獲得した時にいくら払ったのか」や「獲得してからどれくらい年俸を払ってどのくらい活躍してもらったか」も加味しないと、放出した選手の損得なんて分からないじゃんって思うのです。

お金にフォーカスすれば、ユニフォーム等のグッズ収入やシーズンチケット売上の貢献度なんかも加味すべきでしょう。

会計的に言えば、記事上は「売却収入」しか考慮されていないけど、「売却損益」だったらもっと考慮すべきことがあるよね、ってことです。

例えば、今回アンヘル・ディ・マリアを放出したマンUは、ディ・マリアを6300万ユーロ(「1ユーロ=135円」の計算で約80.6億円)でPSGへ売却しています。これだけ見れば「6300万ユーロのプラス」ということなのでしょう。

でも、マンUがレアル・マドリーから獲得した時の移籍金は5970万ポンド(当時のレートで約110億円)です。獲得してからディ・マリアは少しは活躍したけれど、「約30億円+ディ・マリア本人への年俸」分の活躍をしたかと言えば、「?」ですよね。選手としてのパフォーマンスも、レアルでプレーしていた頃の方が輝いていましたし。

結局、ディ・マリア単独で見れば、マンUは大損こいてないかい?と思うのです。

でも、この記事では、こういう部分は考慮していません。
なので、「赤字」とか「儲かった」というのはちょっと違うでしょ、っていうことです。

獲得した選手の損得はどう考えるべきか?

獲得した選手については、即座に赤字だとか考えるのは短絡的すぎるでしょう。

獲得した段階では、まだ「投資した」という状態にすぎないです。獲得の成否は、これからのその選手のパフォーマンス次第です。

会計的には、まだ「選手獲得の支出額」に過ぎないわけで「損」とか「益」が出るのはこれからじゃない?と思うのです。

今回、マンCがケビン・デ・ブルイネ、ラヒーム・スターリング、ニコラス・オタメンディの獲得に合計約1億8000万ユーロを投じたそうですが、これでマンCがCL優勝やプレミアリーグ優勝を達成したり、ユニフォームやチケットの爆発的売上を記録すれば、その投資額は回収されうるわけで、現段階で「赤字」かどうかなんか分かりっこないでしょ?ってことです。

まあ、ちょっと出し過ぎかな、とは思いますけど(苦笑)

終わりに

じゃあ、この記事のランキングで何が分かるか?となると、チームの資金力ぐらいかなぁと(苦笑)

「タイトル獲得への強い思い」はどこも同じでしょうし、出したお金に差が出るのは資金力のあるなしが大きいでしょうし。

堅実で上手くやっているチームは「儲かった」ランキングに出てくるかもしれないけど、これも「放出した選手」のそもそもの獲得にいくらかけたのか分かりませんからね……

結局、選手の移籍・放出で「儲かった」かどうか、「赤字」かどうかはこれから分かることだし、数字で表現しにくい評価も関わってくるので難しいと思います。

上場株式のように「取引相場」がリアルタイムで出てくれば話は別ですけど(笑)。その意味では、評価の仕方は不動産に近い感じじゃないかと。

となると、やっぱり現段階では「儲かった」も「赤字」もないですね。

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベルで(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソン10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士

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