ジョーダン vs レブロン、マラドーナ vs メッシ・・・誰も「答え」を知ることはできない

昨日、シャキール・オニールが「マイケル・ジョーダン vs レブロン・ジェームズ」論争について、こんなコメントをしていたという記事がありました。

シャック「ジョーダン氏がレブロンより上」、でも歴代最高の選手は「ドクターJ」

米プロバスケットボール協会(NBA)の元選手シャキール・オニール(Shaquille O’Neal)氏が18日、論争となっているマイケル・ジョーダン(Michael Jordan)氏とレブロン・ジェームズ(LeBron James)の1対1は、全盛期のジョーダン氏が勝つとの見解を示した。

その一方でオニール氏は、「ドクターJ」で知られるジュリアス・アービング(Julius Erving)氏こそが最強だとコメントした。

「え?ジョーダンとレブロンの論争なのに、歴代最高選手はドクターJなの?」

一瞬そう思ったのですが、よく読んでみたら納得しました。

現在30歳のジェームズと、ファイナル制覇6回、シーズンMVP5回のジョーダン氏は、どちらが歴代最高の選手かで論争を巻き起こしているが、オ ニール氏は、1970年代と1980年代のスーパースター、ジュリアス・アービング氏こそが、これまで自身が見た中で最高の選手だと語っている。

「若かりしマイクやレブロンを見てきたが、それでもドクターJが一番好きな選手だ。多くの人が彼の名前を挙げようとしないが、自分にとっては彼が最高の選手だ」

オニールにとっては、ジョーダンもレブロンも一緒に競い合った選手(元選手)。実際、ジョーダンとレブロンは、現役時代に一緒にプレーしたことがある選手です(ジョーダンとは毎年のオールスターゲームで。レブロンとはオールスターゲームだけでなく、1シーズンの間チームメイトだった)。

一方、ドクターJはオニールが少年時代にTVで見てきた憧れの存在で、一緒にプレーする機会がなかった選手。「ドクターJを見ながら成長した」という絶対的存在。

この違いは大きいなと感じます。やっぱり少年時代に憧れていた選手の存在感や思い入れは、いつまでも絶対的に大きいんだなと思います。

自分に置き換えてみても、そうだな、と。

サッカーだとメッシよりもマラドーナ、NBAならレブロンよりジョーダンの方が思い入れが強いです。F1ならセバスティアン・フェッテルやフェルナンド・アロンソ、ミヒャエル・シューマッハーよりもアイルトン・セナとアラン・プロスト。ヘビー級ボクサーなら、ウラジミール・クリチコよりもマイク・タイソンだし、それ以上にモハメド・アリです。

実際に直接対戦してみたら、この通りの結果にならないこともあるでしょう(技術や競技レベルが向上している分、むしろそういうケースが多いのかもしれない)。でも、それでも「自分が憧れていた選手は違うんだ!」というのはずっと持ち続けるかな、と。

なるべく冷静にフェアに見ているつもりでも、そういう思い入れ的なものはなかなか捨て切れないんじゃないかな、と思うのです。自分が特にそうなのですが(苦笑)

40歳のオッサンがこう思う一方で、今の20代の若い人たちならきっと、「マラドーナよりもメッシだろう」とか「レブロンの方がスゲーだろう」、「タイソンだってクリチコ相手には何もできないだろう」等々思うでしょう。

見方が全然違うし、議論しても収束しないんじゃないかな、と。

そのことをオニールも分かっているようで、こんなコメントも加えていました。

「だけど問題なのは、俺たちがその答えを知ることができないということなんだ」

「俺がブルース・リー(Bruce Lee)と狭い路地で会えばどうなるかということと同じだ。どっちが勝つと思う? 分かるわけがない」

「ブルースがシャックの尻を蹴り上げるという人もいれば、シャックはブルース・リーの倍の大きさがあるという人もいるだろう。面白い問題で、話題としては愉快だが、答えはないんだ」

ブルース・リーが勝つと思うけど(笑)、結局「正解」は分かるわけないんですよね……

どんなスポーツでもどんな分野でも、「どっちがすごいんだ」論争ではいろいろな意見が出るけれど、結局答えを知ることはできないんだよな、というのもアタマに入れておかないとなぁ、なんて思いました。

もちろん、自説・自論は主張するけど(笑)

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベルで(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソン10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士