もう少しブラジル代表の以前と今の違いについて考えてみた

昨日ヒバウドの発言に関する記事を書いたのですが、同じ日の日K新聞の夕刊に「ブラジルの憂鬱」というタイトルの記事が出ていました。

ヒバウドの発言には半分同意・半分不同意(笑)
昨日、ヒバウドのこんな発言が記事になっていました(ソースはこちら)。 「選手としてのピークが今だったら私はバロンドールをあと2〜3......

偶然にも似たような内容があり、一通り読んでみたのですが、「自分はこう思う」というのがあったので、もうちょい書いてみました。

新聞記事の内容

昨日の新聞に書かれていたポイントは、以下のような内容でした。

  • 今のブラジルはネイマール頼みになっていてタレント不足
  • ストライカー不足が深刻
  • 司令塔的存在がいない。ボランチは「潰し屋」ばかり
  • 以前は「ゼネラリスト」集団だった
  • 世界標準は「攻守兼業」だが、ブラジルは依然「攻守分業」。なのに、攻撃の「天才」が足りない

ストライカーがいないことやネイマール以外に攻撃陣のタレントがいない点は昨日も触れたので、ここは同意です。

司令塔、たしかにいない・・・

そう。たしかに「司令塔」もいません。かつては、ジーコ、ソクラテス、ドゥンガ、ヒバウド、ホナウジーニョといった「司令塔」が君臨していました。でも、今はいませんね。

ネイマールはストライカータイプというか、「10番」ではなく「11番」のような感じ。オスカルかウィリアンが化けると良いのですが、どうも……。せめてボランチに攻守のバランスをとる、本当の意味での「ボランチ(舵取り)」がいればいいのですが……

「ゼネラリスト不足」は「タレント不足」が原因

記事には、かつてのブラジル代表には「ゼネラリスト」が多数いたということが書かれていました。

具体例として、レオナルドの名前を挙げていました。たしかにレオナルドは、元々サンパウロFCでは「司令塔」10番の選手だったのに、1994年W杯アメリカ大会では左SBとして活躍していました(決勝トーナメント1回戦の米国戦でタブ・レイモスにエルボーを食らわせて出場停止処分になるまで)。

それに当時のジーニョもパルメイラスでは10番でセンターの選手でしたけど、代表では左サイドでプレーしていましたし、2006年W杯の代表だったゼ・ホベルトも、バイエルンでは左の攻撃的MFだったけど、代表ではボランチでした。

かつてのブラジルは、それだけ優れていて、かつ器用な選手がひしめきあっていたところが特長でした。

じゃあ今のブラジルは「ゼネラリスト」がいないのかというと、そうではなく、ただ単にタレントがいなさすぎるのではないかと思います。

すぐにぱっと思いつくブラジル攻撃陣の選手は、今は数人しか浮かびません。かつてのように、あちこちのクラブでブラジルの選手がエースになって…というのがないですからね……

「スペシャリスト」の切れ味も・・・

同時に思うのが、「スペシャリスト」の切れ味も鋭くなくなっているというか、脅威ではなくなっている点です。

これは両SBが具体例になります。

かつては、右SBならジョルジーニョとカフー、左SBならブランコとR・カルロスがいました。全員に共通するのは、攻撃力が優れているところと、他を圧倒する「武器」を持っていたところでした。

ジョルジーニョは、右サイドでの突破力とクロスの精度が抜群に良かったので、相手の左SB泣かせでした。1994年W杯決勝でも故障でカフーと交代するまでの21分間で、当時のイタリア左SBのアントニオ・ベナリーヴォ相手に抜きまくっていました。

カフーは、豊富な運動量とスピードが持ち味でした。クロスの精度はジョルジーニョに劣るけど、攻撃力は脅威でした。同じく1994年W杯決勝でジョルジーニョと途中交代で入ると、15分後にはイタリアはベナリーヴォとのマッチアップではマズイということで、CBにいたパオロ・マルディーニを左SBに移しましたからね(右SBのムッシを下げて、CBのアポローニを投入。ベナリーヴォは右SBにシフト)。

ブランコとR・カルロスは、運動量と破壊力抜群の左足が武器でした(R・カルロスは、それに加えてダッシュの速さも器用さも)。

みんな「切れ味鋭い武器」というか「他を圧倒する何か」を持っていたように思います。

翻って、今のサイドバックはどうでしょう?

右ならマイコンとD・アウベス、左ならマルセロとF・ルイスが挙がります。どの選手も攻撃力が高いところはブラジルの「伝統」を引き継いでいると思いますけど、「コレ!」と言える凄い武器がないように感じます(あります?)。

なので、相手選手にとっても脅威ではあるけれど、「それほどでもない」というのがあるんじゃないかと。

まとめ

思うがままにああだこうだ書きましたけど(苦笑)、結局のところ「強烈なタレント」が出てこなくなっているということに集約されるのかなぁと。

ネイマールだって、かつての「トリプルR」のように、今後バロンドールを獲れるかどうかは未知数ですからね(一度も獲れない可能性だってあります)。

かつてのドイツもそうでしたけど、今は厳しい時なのでしょう。
一時的なのか、長く続くのかは分かりませんけど……

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベルで(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソン10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士