「不適切会計」について思うこと

昨今、紙面を賑わせている「不適切会計」問題。

かつて、関係する業界(監査法人。あの会社とは無関係のところ)にいた身として無関心なわけがなく、かといって、近しい関係者等から詳細な裏(表?)情報を入手することができるわけでもないので、憶測だけでああだこうだ言うのは(基本的に自由かもしれませんが)どうかとも思っていました。

何も触れないでもいいかな、とも思っていたのですが、誰とお会いしても高確率で話題になるもので(苦笑)

なので、ここまでで記事になっていることのみをソースに、ああだこうだ書いてみようかと(憶測で書いていることも多いですが)。

「不適切会計」という言葉について

まず、記事に出ている情報からすると、「不適切会計」という言葉を使うことがもはや「不適切」じゃないかと思っています(笑)

当初は、「どうも不適切な会計処理が行われていたっぽい」ということで「不適切な会計処理」、略して「不適切会計」という言い方をしていたと思います。

「不適切な会計処理」と言っても、一般的には「益」方向の「不適切な会計処理」もあれば、「損」方向の「不適切な会計処理」もあります。両者が混在していて、結果的に利益が過大だったということなら、「不適切な会計処理」という言い方も多少納得感はあります。

でも、出てくる話は(知る限り)全て「益」方向ですし、更に出てきた話もまた、損失先送りや利益の先行計上、そしてトップの指示とか、そんな話。

もうそろそろ言い換えても良いのではないかと。

「粉飾決算」って。

過去にこのテの不祥事が起きた時には「粉飾決算」という言葉が使われていましたし、「不適切会計」なんていう言葉を使っていたことはほとんどなかったのではないかと思います(ありましたかねぇ?)

ではなぜ「粉飾決算」という言葉が使われないのか?
勝手な想像ですけど、マスコミが使いづらいのでしょう。マスコミ各社にとって「あの会社」は大得意先です。TV番組のスポンサーになったり、新聞等に広告をドーンと出してくれる大事な「お客様」だから、無下に叩くことができないでいるのかなぁと。

更に、「あの会社」の副会長さんがK団連の副会長を務めていることからも影響力は強大なわけで。

今後の取引に影響するようなことは極力避けたいのでしょう。だから、大きなイメージダウンをさせないように「不適切会計」という、とてもマイルドな表現に徹しているんだろうなぁと。

日曜日の「○ザ○さん」の冠スポンサーであることからも察しがつくかと(笑)

「不正」でもある

監査の用語で言えば、もはや「不正」でしょう。

財務諸表の虚偽表示(会計ルールに従っていない財務諸表の作成や開示)には、「不正」と「誤謬(ごびゅう)」という2種類があります。

前者は「意図的に」行う行為を言い、後者は「意図的でない」誤りをいいます。「故意」と「過失」の違いに近いです。

第三者委員会の報告書によれば(新聞経由で見た限り)、経営トップが社内で圧力をかけることで粉飾に至った、外部から発見されにくい巧妙な手法だった、ということで、意図的(故意)だったかどうかも容易に想像できます。

まだ情報が十分ではない…

これが全てではなく、他にも書くべきこともありますが(監査法人の責任問題があるのかないのかとか)、情報をまだ十分に把握・整理できていないので、もう少し自分の中で整理して別の機会に書いてみようかなと思っています。

時間の経過とともに、明らかになることも増えてくるでしょう。

エラそうなことを書くかもしれないので(すでに書いている?)、その辺にも気を付けていこうと思います(苦笑)

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも学ぶのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベル(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソンに10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士

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