「年間ベストGK」と「実力ベストGK」は必ずしもイコールではない

毎年シーズンが終わると、「年間ベストイレブン」のような「年間ベスト○○」の選出があります。

GKをしていたこともあり(というか、経験で言えば11のポジション全てあるけど(^^))、年間ベストGKには注目します。

ただ、各国リーグで選出される「年間ベストGK」は、必ずしも「実力ベストGK」とは言えないと思っています。

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「年間ベストGK」の選定基準

大手スポーツ紙(誌)が毎試合、各選手の採点をしているような国では、シーズンを通じた採点の平均点をベースに「年間ベストイレブン」が選出されるケースが多いです(『Gazetta dello Sport』紙が採点しているイタリアが良い例)。

この場合、本来の実力と同等か、それ以上のパフォーマンスを年間を通して発揮した選手が選ばれます。そのため、「年間ベストGK」には、(時には「誰それ?」みたいな)意外な選手が選ばれることもよくあります。

ドイツはファン投票で選ばれるようです。そのため、実力に近い選出がされると思いますが、一方で「そのシーズンだけ爆発的な活躍をした」選手よりも「毎年安定して上手い」選手や単純に人気のある選手が選出されやすい傾向にあると言えます。

最近のバロンドールと似ている印象です。

スペインは一味違って、年間ベストGKは「サモラ賞」という名称のタイトルとなっています。スペインの往年のGKリカルド・サモラからとった名称で、リーグ戦の1試合当たり平均失点(プロ野球でいう「防御率」のようなイメージ)が最小だったGKが選ばれます。ジャッジメントの余地がありません。

MLBの「サイ・ヤング賞」や、日本のプロ野球の「沢村賞」とかなり似ています。

今季はバルサのクラウディオ・ブラーボが選ばれました。ただ、この賞の場合は「チームとしての」失点が基準となるので、強いチームから選出されやすい傾向にあります。極端に言えば、GK自身がそれほど優れていなくてもDF陣が鉄壁なら選出される可能性もあるのです。

「実力ベストGK」とは違う

そんなわけで、「年間ベストGK」は必ずしも「実力ベストGK」とイコールにはなりません。

多分、「実力ベストGK」だと

プレミアリーグ…ティボ・クルトゥワ

ブンデスリーガ…マヌエル・ノイアー

セリエA…ジャンルイジ・ブッフォン

リーガ・エスパニョーラ…イケル・カシージャス

辺りを思いつくのではないでしょうか?

しかし、実際に選ばれたのは、

プレミアリーグ…ダビド・デ・ヘア(マンU)

ブンデスリーガ…マヌエル・ノイアー(バイエルン)

セリエA…マッティア・ペリン(ジェノア)

リーガ・エスパニョーラ…クラウディオ・ブラーボ(バルサ)

でした。

正直な話、セリエAのペリンとプレミアのデ・ヘアは、チームがピンチの場面が多かったからGKの見せ場が多かっただけじゃないかと(笑)。デ・ヘアは、たしかに好セーブをたくさん見せていたけれど、DFへの指示とかセービング以外の要素も含めた総合力でどうなのかはよく分かりません……

それと、個人的にはブラーボのサモラ賞は、3分の1くらいはマスチェラーノのおかげじゃないかと思っています(笑)

終わりに

「年間ベストGK」は「実力のベストGK」ではなく、「そのシーズンに最も活躍したGK」として見るのが良いと思っています。

活躍が評価されて、大きなクラブに移籍して大化けするというケースもよくあるので、「来季の注目株」として見るのも良いかなぁと。

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベルで(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソン10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士

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