オウンゴールは責められない・・・21年前のあの苦い記憶を思い出す・・・

サッカー女子W杯の準決勝。
知らない人はほぼ皆無だと思うので状況は説明しませんが、イングランドのDFの選手によるオウンゴールが決勝点となりました。

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今回に限らず、オウンゴールした選手を責めることはできないと思っています。特に今回のあのシチュエーションでは、足を出さないと相手にクロスを合わせられていたと思いますし、それだけクロスのボールが良かったのです。GKも飛び出しづらい絶妙なコースでした。あのプレーに対して「何やってんだよ」という人がいたら説教しないとなぁ、とさえ思います(笑)

試合終了の瞬間にその選手は泣き崩れてしまい、チームメイトも監督も慰めていました。多くのイングランド国民からも励ましのメッセージやコメントがあったそうです。

私は「いい時代になったなぁ」と率直に思いました。
21年前を思い出して。

忘れられない21年前の悲劇

サッカーを昔から見ていれば、今から21年前「1994年」という年ですぐに思い出す人も多いでしょう。

コロンビアのアンドレス・エスコバルです。

エスコバルは、コロンビアでも所属クラブのナシオナル・メデジンでも中心選手の一人で、当時は南米でもトップクラスのCBでした。冷静で1対1に強く、カバーリング能力も高いので、コロンビアには不可欠の選手の一人でした。

1989年にナシオナル・メデジンがトヨタカップで来日してミランと対戦した時も守備の要でした。GKのレネ・イギータにばかり注目されていましたが、イギータがあんなプレーをできたのも、エスコバルの安定感とカバーがあったからこそだと思って見ていました。

94年のW杯アメリカ大会では、カルロス・バルデラマ、フレディ・リンコン、レオネル・アルバレスにエスコバルらの90年大会からの連続出場組に、ファウスティーノ・アスプリージャやGKオスカル・コルドバらの初参加組も加わって、前回(決勝トーナメント1回戦敗退)以上の上位進出が期待されていました。南米予選でもアルゼンチンに5-0で圧勝するなど無敗で通過して絶好調でした。

(この大会では、去年の日本戦でW杯最年長出場記録を更新したファリド・モンドラゴンが第2GKに登録されていました)

初戦でゲオルゲ・ハジ率いるルーマニアに出鼻をくじかれてしまった後の開催国アメリカとの対戦でした。

今回と同じようなGKとDFの間に、早めのタイミングで左サイドからクロスを出されてエスコバルが右足を出したのですが、ボールはコロコロとコロンビアゴールへ。

これもどうしようもない失点でした。エスコバルが足を出さなければ相手FWにボールがつながっていたでしょうし、GKも飛び出せないポジション。エスコバルを責めることはできない失点でした。

エスコバルは大会後、「悲劇」の人になってしまいました。
後で知りましたが、ミランに入る可能性もあったのだそうです。

サッカーのミス一つでそんなことまで起こってしまうのか、と当時はドン引きでした。
あの時以降、同じような悲劇が起きていないのは良いことだし、これからもずっと起きてはいけません。

「母国」が見せてくれた素晴らしさ

今回オウンゴールをしてしまったのは、イングランドの選手でした。
イングランドはサッカーの母国です。

サッカーの母国として、「あるべき姿」の一つを見せてくれたと思います。

国際大会での成績が低迷している昨今のイングランドだけど、「サッカーの母国」としての地位が揺らぐことはありません。今回、「母国だから」というのはなかったのでしょうけど、素晴らしいところを見せてもらったと思いました。

これからも勝負以外の側面でも「良い影響力」を出し続けてほしいなと思っています。

フーリガン、もうやめましょう(笑)

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベルで(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソン10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士

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