「影響力」・・・世代を超えた比較をする時に考えている「基準」

(昨日のつづき)

世代を超えた選手間の比較には無理がある。けど・・・
「史上最高」や「歴代最強」等々、世代を超越してどっちがすごいかを比較する議論がよくあります。 ディエゴ・マラドーナとリオネル・メッシ、......

世代を超えた選手の比較をするのは、環境面、技術面、ルール差等、諸々の違いを考えれば無理があると書きました。結局のところ、各々が主観的に評価するしかないのだろうな、と。

しかし一方で、その「主観的な」評価をするときに軸においている「基準」が一つあります。

影響力

私が世代を超えた比較(「史上最高」とかそういうの)を主観的に行うときに軸においているのが「影響力」です。「インパクト」や「センセーション」という言い換えることもできますし「カリスマ」とも言えるかもしれません。

定義を一言で言うのが難しいですが、こんなことです。

  • そのスポーツの競技レベルをどれだけ引き上げたか
  • コアなファンだけでなく、どれだけ多くの人を魅了したか

例えばモハメド・アリは、大男がブンブン殴り合う場面が多かったヘビー級で華麗なステップワークとヒット&アウェイを見せて、ヘビー級ボクシングに「芸術性」を体現した最初のボクサーだし、社会的な影響力はボクシングという競技を超越していました。

マイク・タイソンのインパクトも強烈でしたが(身体は決して大きくないのに、自分より大きなボクサーを倒しまくった。しかもパンチ力が誰よりもあった)、「影響力」ではアリにかなわないかな、と思います。実際に対決させたら、アリよりもタイソンよりも今現役のクリチコの方が強いかなと思いますけど、やっぱり「The Greatest」はアリ以外に見当たらないと思っています。

リオネル・メッシも技術・スピードは素晴らしいですが、1986年のディエゴ・マラドーナを超えるインパクトはまだ出せていないと思います。去年のW杯でも勝ち進むにつれて沈黙しましたし……。まだまだ超えていない。超えるなら、もう少し先かな、と。こんなことも前に書きました。

http://www.daimrkm.com/2014/06/12/messi-maradona/
NBAでは、「影響力」でマイケル・ジョーダンを超える選手は出てこないでしょう。今のNBAはジョーダンなしでは語れないし、ナイキの今があるのもほぼ100%ジョーダンのおかげですからね。

レブロン・ジェームズのフィジカルはジョーダン以上だし、技術でもジョーダンを超えている部分はあるでしょう。しかし、NBAやナイキの歴史は「ジョーダン前」「ジョーダン後」のような「紀元」扱いで語られることはあっても、「レブロン前」「レブロン後」で語られることはないでしょう。

終わりに

自分の上記のような基準で比較すると、どうしても過去の名選手の方が有利になってしまうかも、と思ってしまいましたが(苦笑)、今の選手も更に大きな「影響力」を残す可能性だってあると思います。特に、今それほど脚光を浴びていない競技には、その可能性があるでしょう。

今は以前よりも多くの情報が多くの人に届きます。どんな競技でもその可能性はあると思っているので、そんな視点でも見ていきたいです。

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベルで(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソン10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士