「なでしこジャパン」はスパイクメーカーの選択がようやく自由になったらしい

昨日、こんな目立たない記事に注目しました。
サッカー日本女子代表(以下、「なでしこジャパン」)は、まだスパイクメーカーも統一されていたんですね。

なでしこ“足スト”歓迎 規制緩和でスパイク選択自由に

簡単に説明すると、選手が使用するスパイクは、これまでユニフォームと同じアディダス社に統一されていました(アディダス以外のスパイクを履いて代表戦に出てはいけないとされていました)。それが、今回(事情は知りませんが)各選手が好きな(あるいは契約している)メーカーのスパイクを履けるようになったということです。

クラブチームではナイキやプーマ等のスパイクを愛用していた選手も、代表ではこれまでアディダスしか履けなかったのですが、これからは自由ということで好きなメーカー、好きなカラーのスパイクが履けるようなので、選手にとってはうれしい話でしょう。

しかし、こんな「縛り」がなでしこジャパンにあったとは知りませんでした。
男子代表では全然なかったのに。

海外でも、かつてはスパイクメーカーが統一されていた国があったのですが、今はほぼないはずです。

かつてスパイクメーカーが統一されていた国

ドイツ

サッカーが好きな人ならご存知でしょう。ユニフォームは数十年にわたって自国メーカーのアディダスです。そして、スパイクもかつてはアディダスで統一されていました。

「いつ頃から自由化されたのだろう?」と調べてみたら、2008年のEURO辺りからのようです。2006年W杯ドイツ大会まではアディダスOnlyでした。

プーマやナイキ等と契約している選手も当然いるのですが、代表ではアディダスのスパイクを使用せざるをえない状況でした。
例えば、ローター・マテウスはお父さんがプーマ本社で守衛さんをしていた関係でプーマと契約し、プーマのスパイクを愛用していたのですが、代表ではずっとアディダスでした。ユルゲン・クリンスマンも一時期リーボックと契約してリーボックのスパイクを履いていた時期がありましたが、それでも代表ではずっとアディダスでした。

というか、選択できなかったから当然だったのです……

フランス

フランスも有名です。今はユニフォームがナイキになりましたが、2010年W杯まではアディダスでした。知る限り30年以上は。
そして、フランスもまたスパイクはアディダスに統一されていました。これは1998年W杯までのようです。

現UEFA会長のミシェル・プラティニの現役時代を見れば一目瞭然です。プラティニはクラブチーム(主にユベントス)ではパトリックのスパイクを履いていました(残念ながら、パトリックのスパイクは今は見られませんね……)。1985年のトヨタカップでも、スパイクは2本線のパトリックでした。

しかし、代表では必ずアディダスでした。
というか、選択できなかったら当然だったのです……

1998年W杯フランス大会まではアディダスで統一されていたようです。全員3本線のスパイクでした。
それが2000年EURO辺りから自由化になったようで、ナイキやプーマも見るようになりました(ユーリ・ジョルカエフとかパトリック・ヴィエイラとかロベール・ピレスとか)。

1998-Equipe-de-France

スパイクにまつわる余談

ちなみにですが、アレッサンドロ・デルピエロはアディダスと契約しています。
まだ若手だった頃にユベントスから支給された「コパ・ムンディアル」(名品ですね)を使っていて、それがすごく足にフィットして愛用するようになったのがきっかけだったそうです。
(というのを、20年近く前に雑誌で見ました)

チームから支給されたスパイクのメーカーとそのまま契約、というケースもあるようです。

ここまで全部アディダス絡み(笑)。
私はアディダスと無関係ですけどね……

所感

こういうのは、サッカー協会とメーカーとの契約交渉の過程で決められるのでしょう。しかし、今や多くの選手が各メーカーと契約している関係上、一方的に「スパイクもコレで」というわけにはいかなくなって、それで自国ドイツからもアディダスは手を引かざるをえなかったのかなあと。

マーケットが大きくなって利害関係も多様化・複雑化しているので、契約や交渉も二者間でスムーズに、というわけにはいかないのでしょうね。

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも学ぶのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベル(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソンに10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士

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