「男らしい」、「漢らしい」も、お金が懸かるとそうでなくなるのか…

「世紀の一戦」をまだ引きずっています(苦笑)。
マニー・パッキャオがメイウェザー戦後に、実は試合前に右肩を痛めていたこと、炎症を抑える注射をネバダ州立体育委員会に許可されなかったことを公表して、問題になりました。

具体的には、PPV中継を見たり勝敗予想にお金を賭けていたネバダ州の住民たちが

「そんなの聞いてねーよ!事前に発表してたらPPV見たりカネ賭けたりしてなかったよ!カネ返せ!」

ということで、総額500万ドル以上の集団訴訟を起こすようです

500万ドル自体は、パッキャオの今回のファイトマネー(8000万ドルともそれ以上とも!)に比べれば大した金額ではないのですが、この訴訟に負けて他の人が「俺もだよ!」と続々と出てきたら際限がなくなるし、その都度いろいろな法的対応が必要になるので(対応そのもののお金もかかります)、パッキャオ本人も関係者も大変です。

さらに追い打ちをかけるように、ネバダ州のボクシング認証団体が事前に右肩のケガを知らせていなかったとして、何らかの処分を検討しているようです(罰金か、ちょっとした期間の停止処分?)。

右肩のケガに勝るとも劣らず「痛い」状況です……

日本だったら称賛されるのに…

試合前にケガをしていたのにそれを押して試合をした場合、日本では称賛されることが多いです。

「ケガで万全でなかったのに、延期したりせずに予定通り試合をして偉い!男だ!」

とか

「ケガしていたのに、最後まで心が折れずに戦い抜いたのはすごい!漢だ!」

とか。

試合後に「実は…」とケガしていたことを告白されても(その選手が勝っても負けても)、日本だとこういう称賛が多いのではないかなと思います。私自身、今回のパッキャオに関しては最初にそう思いました。

でも冷静に、すごくドライな見方をすると、

「そんな悪いケガなら延期するだろう。延期しなかったってことは、ケガした状態でも勝てると踏んでいたんだろう。その上で負けたんだから、ケガは言い訳にならないだろう」

とも思いました。

この辺はすごく難しいところです……

お金が懸かっていたからかもしれない

日本に限らず、米国でもお金を賭けていなかった人は同じように称賛していたかもしれません。
試合直前になって

「ケガしちゃったから、延期で…」

と言われれば、ファンのテンションがダダ下がりするでしょうし諸々の違約金等も発生するでしょう。
そうならないようにするために試合を強行したのでしょうし、それは現地のファンも理解しているはずです。試合決定の記者会見からのテンションは明らかに異様でしたからね(笑)。

そう考えると、やっぱりお金が懸かっていたことが「違い」なのかなぁと感じます。賭けていた金額も相当なものでしょうし……

終わりに

パッキャオは右肩の手術も終えて、完治にはしばらくかかるそうです(9ヶ月~1年とか)。仮に上記の認証団体から出場停止処分を受けたとしても、実質的にはリハビリ期間中に消化できるのでしょうけど、訴訟等の金銭的な負担は避けられないかもしれません……

いろいろと「ダメージ」があるかもしれませんが、こないだの試合を見た限りではまだ老け込む時ではないでしょうし、十分にトップレベルだと思います(もちろんピークからの衰えも隠せませんが)。なので、まだまだ「アジア人史上最強のボクサー」として君臨してほしいところです。

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベルで(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソン10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士