「可能性」という言葉をどう考えようか考えてみた

「可能性はある」「可能性はない」等々、「可能性」という言葉を見ることが多いですし、自分もけっこう使います。

しかし、この「可能性」という言葉、考えてみるとけっこう使い方が難しい言葉だなあと感じることがあります。

可能性は「ゼロ」でなければ「あり」か?

可能性のある・なしは、読んで字のごとく「あるかないか」で捉えることが多いです。したがって、可能性ゼロと考える場合は「ない」と言えます。

では、ゼロではないけど、ゼロに限りなく近い場合に何と言うかというと、これは人それぞれ、ケースバイケースではないかと思います。

「ゼロじゃないんだから(少しでもあれば)ありだろう」と言う場合もいれば、

「あると言っても数値で表現してみて低いのなら、実質的になしだろう」と言うこともありそうです。

例えば、会計では時価のある有価証券の減損。
期末における時価が、購入した時の金額(取得原価)と比べて著しく下落しているときには、「時価の回復可能性があるかないか」で減損処理をするかどうか決めることになります。

要するに、「今は時価が低いけど、しばらくしたらまた(時価が上がって購入時と同じくらいに)戻るんなら、減損処理する必要ないでしょ」と言えるかどうかを判定することになります。

減損処理(利益が減る)がイヤだという人は、「ゼロではない」を根拠に「時価の回復可能性はある」と言うのではないでしょうか?実際にゼロと断言できない以上、「ゼロではない」を根拠に「あり」と言うのは間違っていないようにも思えます。

でも、それを言ってしまったら減損が必要なものがほとんどなくなってしまいますし、世の中の貸借対照表は含み損まみれで実態不明になります。そのため、ルール上は時価の回復可能性の判断基準について具体的な例示をしています(詳細は割愛)。

「あるかないか」よりも「高いか低いか」を重視した方が良いかも

「ない」以外のあらゆる状況を「ある」とするならば、「可能性がない」と言えるものはかなり限られます。

そんなわけで「可能性」について考える場合は、「あるかないか」よりも「高いか低いか」を意識した方が良いんだなあと思いました。要は「可能性があるとして、その可能性はどうなんだ?」というところまで考える・確認する、ということです。

「高い・低い」というのも個人の主観によるところは大きいけれど、より状況が見えてくるかなぁと。人に話すときも聞くときも、それは意識しよう、と。

終わりに

こんなことを考えたのは、サッカー日本代表のハリルホジッチ監督が、日本代表がW杯でベスト4まで進む可能性はある、という発言をしたとの記事を見たためです。

ここでのハリルホジッチ監督の「ある」は「ゼロではない」と同義なのだろうと考えています。アルジェリア代表で、厳しいW杯アフリカ予選と本大会のグループリーグを勝ち抜いた監督です。ヘンな勘違いはしていないでしょう♪

「高いか低いか」ではなく「あるかないか」で言えば、「ある」なのでしょう。ゼロではありません。それは(日本サッカーに辛辣な)私もそう思います。

では、高いのか低いのか?
言わずもがな、でしょう(笑)

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベルで(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソン10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士

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