マラソンの代表選考について考えてみた

どの競技でもそうですが、選考をフェアに行うことはできないのだろうか?

↓の記事を見て、改めてそう感じました。

【マラソン】北京世界陸上の代表選考問題

選考への疑問

この記事を読んでいると、増田明美さんが意見した理由がよく分かります。
増田さんは、TVで取り上げられるくらい選手個々の詳細な(「細かい」とも言える(^^))情報を持っていて、当然そのデータが根拠にあるからこその意見だったでしょう。記事にある実際の数字からも、その正当性が分かります。

選考した陸連強化委員の言い分としては、

「優勝は評価するが、田中選手の走りは世界と戦うという意味では内容は物足りないものがあった。出ていた選手のレベルも若干劣っていたというのもマイナス要素」

とのことでした。
しかし、レースにおける選手のレベルどうこうを理由にするのであれば、初めからそのレースを「選考レース」としなければよかったのでは?と思います。

さらに言えば「選考レース」を一つにして、完全フェアな「一発勝負」にすればいいんじゃない?、とも思います。

「一発勝負」にしない理由を推測してみた

アメリカや他国での代表選考は、「選考会」の一発勝負で決めることが多いようです。それが最もフェアな決め方だからなのでしょう。

「セカンドチャンス」が与えられないのは酷にも思えますが、五輪や世界選手権の本大会だって「一発勝負」です。勝負強さも一つの資質と考えれば、代表選考を「一発勝負」で決めるのは理に適っていると思います。

では、なぜ日本では代表選考レースを「一発勝負」にしないのでしょう?

一つのレースを「選考会」として設定すると、有力選手がそのレースに大挙して参加して、他のレースには目を向けなくなってしまうからなのでしょう。各レースにはスポンサーがついているし、TV放映等も絡むので、そういった興行面を無視することはできないと。

それも分かります。運営にはお金もかかります。
でも、だったら代表選考は可能な限りフェアな基準にしないといけないんじゃないのか?と思います。

現状の選考基準について

今回の世界陸上のマラソン日本代表選考基準は、以下のようになっているそうです(抜粋しました)。

選考基準

(2)選考条件 それぞれの選考競技会で日本人3位以内の競技者……から、下記の1)から2)の優先順位で選考する。

1) 日本陸連設定記録(2時間22分30秒)を有効期間中に満たした競技者(最大1名)

2) 本大会での活躍が期待される競技者。ただし、原則ナショナルマラソンチームの競技者。

選考方法

(2)選考基準(2)による選考は、全ての選考競技会終了後、編成方針及び選考基準に則り、強化委員会にて選考原案を作成し、選考委員会で選考し、理事会において決定する。

結局、「本大会での活躍が期待される競技者」という部分で議論の余地が出てくるのでしょう。

一見もっともらしく見えますが、少し意地悪な見方をすると「活躍が期待」できればそれでいいのかな?、と。決して「優勝が期待」とは書かれていないので、優勝したかどうかよりも、タイムとか善戦度合いで決めているのかな、と感じます。

もしそうならば、選考委員会の選考にも一理アリなのでしょう。

終わりに

複数の選考会の中から決める場合に最もシンプルなのは、

「各選考レースの日本人最高順位選手」

または

「選考レースを通じてタイムが早かった順」

になるかなと思います。
しかし、それではレース時の天候やコース状況(カーブや折り返し、アップダウンの多さ)が考慮されません。結局、何らかの「見えにくい要素」が介在してしまうのでしょう。
難しいものです……。

ただ、ポジティブに受け取れる面もありました。
陸連強化委員の方の以下の発言です。

「我々も現場のプロ。世界を目指す上で、評価した」

結果如何では当然責任を負うということの表れでしょう。こういう腹を括った責任感のあるスタンスには好印象です。

4年に1度の大勝負であるW杯で惨敗しても、さらに次の代表監督を突然解任せざるをえなくなっても、誰も責任を問わない・負わないどこかの協会とは違うなぁと感じます♪

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも学ぶのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベル(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソンに10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士

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