本番前の敗戦はポジティブに捉えて良い面もあるのでは?

W杯のような大きな大会の直前には、「準備試合」や「テストマッチ」、「親善試合」という名称の調整を兼ねた試合が行われます(以下、ここでは「テストマッチ」で統一します)。

当然ですが、本大会という「本番」のための「準備」の試合であり、テストマッチの結果は本大会に何ら影響しません。なので、テストマッチで失敗や負けがあってもポジティブに捉えればいいんじゃない?と思うのです。

本番前に失敗・負けることのポジティブな側面

1. 直前に克服すべき課題が見える

テストマッチでは、当然ながらいろいろ試してみることがあります。選手のラインナップだったり、フォーメーションだったり、個々の動きだったり、DFラインの動きだったり、パスのつなげ方だったり……。

上手くハマるものもあれば失敗に終わるものもあります。そういう戦術の取捨選択が直前で行えるのはテストマッチを行う意義の一つだと思います。失敗に終わったものは、本番に向けた「課題」と捉えて、本番までに解消するなりしていくことができるのでは、と思うのです。

試していないことでも、上手くいかない場面もあります。相手に研究されていたことによるものだったり、相手側の奇策だったり。
そんな経験も本番前にしておけば、本番までに解消すべき課題になりますし、逆に「事前に知っておいてよかった」となるのではないでしょうか?

2. 選手の危機感・緊張感を維持できる

本番直前の試合で負ければ、選手たちも

「このままじゃヤバい……」

と感じるでしょう。
部分的には上手くいったことがあっても、試合自体に負ければ「ヤバいじゃん」となるわけで、勝った場合とでは気の引き締め方も違ってきます。

「こりゃ本大会もイケるぜ!」みたいな勘違いは、まずしないでしょう。

「ちょっとでも気を抜いたら負けるんだ」ぐらいの緊張感は持っておいた方が良いのでは?と思います。もちろん、過度に緊張するのは良くないですが……

3. 選手間のスタメン争いも緊張感が保てる

テストマッチで負ければ、(負け方次第ですが)スタメンの見直しも検討材料の一つになるでしょう。

「○○の動きがイマイチだった」、「△△は途中から消えていた」

等の(悪い意味で)目立った選手がいれば、本大会ではスタメンの入れ替えがあってもおかしくありません。

これは、テストマッチでスタメンだった選手には緊張感を高めますし、ベンチだった選手にとってはチャンスです。
本番直前まで選手間で意識を高め合って、登録選手の全員が臨戦態勢で本大会を迎えられるようにする意味でも、テストマッチで負けた方がスタメンを流動化させやすいのではないかと思います。

終わりに

こんなことを思ったのは、サッカー日本女子代表のアルガルベカップでの敗戦について「完敗」や「優勝を逃す」、「不安広がる…」といった見出しを見たためです。
(昨日は勝ちましたね)

アルガルベカップも大きな大会の一つですが、W杯や五輪がある年は「テストマッチ」と位置付けても良い大会でしょう。今年はW杯を重視すべきです。この大会で優勝しても、W杯で負ければ歴史には残りません。

おそらく選手も関係者も、今回の敗戦で課題や修正すべき点がいくつも見えたと思いますので、それを本大会までに改善すれば良いのでは?と思います。逆に緊張感が保てることをポジティブにとった方が良いかなと思います(繰り返しますが、緊張感の持ち過ぎは良くないですが)。

逆にテストマッチで上手くいき過ぎて勝ってしまった方がヤバいでしょう。
どこかのチームみたいに、テストマッチで好調だったために「本大会もイケる!」風な雰囲気になってしまう方が、勘違いを起こしたりしないかと不安です。

間違っても「自分たちの○○○○」みたいなことは言い出さないでしょうからね…

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベルで(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソン10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士

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