国際会計基準(IFRS)適用企業が100社を超えるらしい

昨日、こんな記事がドーンと出ていました。

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国際会計基準100社超へ 2年で4倍

(一部抜粋)

国際会計基準(IFRS)を採用する企業が急増している。JXホールディングスや日本電産など主要企業が相次ぎ検討に着手。2013年末に25社だった採用企業(予定を含む)は今年2月時点で85社に増えた。年内にも100社を超す見通しで、主要企業の標準になる可能性が出てきた。日本企業は潤沢な手元資金を使って海外企業の買収に動き始めている。会計基準も世界標準に合わせ、グローバルな事業展開を円滑に進める。

数字で「100社」と出ると、「増えたなあ」と確かに感じます。

特に、今まで米国会計基準(US GAAP)を適用していた会社が多いなという印象があります。そんな会社はほとんどがグローバル企業なので、米国以外の国・地域との親和性が高いIFRSの方が「グループ内でのルール統一」という観点から勝手が良いのは確かです。

「日本基準、米国基準、IFRS」の3つのルールが混在するよりはるかに効率良さそうですよね。

「ふ~ん」というリアクションだけなのもなんなので、いくつか知りたい疑問を。

「適用した動機」は何か?

上記の約100社がIFRS適用に先行して踏み切った理由は、いろいろあると思います。

上記のルール統一もそうでしょうし、「米国基準がヤだぁー!」というところもあったでしょう(笑)。あとは、よく言われている「のれん償却」のルール差がきっかけになった会社もありうるでしょう(のれんは、日本基準では規則的に償却。米国基準とIFRSでは規則的な償却を行わないが、最低でも年に一度減損テストを実施して、必要な場合には減損する)。

言いづらい理由もあるかもしれません。「時代の流れってやつで、ついノリで…」とか、「同業ライバル会社が移行したから、つられて…それだけなんです…」なんていう企業も、100社あれば2~3社くらいはあるかも?(笑)

適用してみてどうなのか?

実際に適用した会社は、どんな感じなのでしょう?

  • 米国基準の時よりだいぶスムーズになった♪
  • のれんの減損テスト、大変じゃん…
  • 収益認識が厄介だなぁ…
  • ウチは日本版IFRS(JMIS)で良かったよ~
  • う~ん、よく分からん

とか、いろいろありそうです。

現時点では様子見の状態で、追随しようかどうか迷っている会社の判断材料にもなるかな、と。

修正国際基準(JMIS)の立ち位置は?

この記事に出ている「100社超」は、いわゆる「純IFRS」を適用している会社です。
「日本版IFRS」とも言われている修正国際基準(JMIS。Japan’s Modified International Standardsの略)は、どんな立ち位置になるのでしょう。

強制適用される初期の段階では、JMIS適用企業が圧倒多数になるのでしょうけど、徐々に純IFRSに移行していく可能性もあります。JMISは、そうなっていくきっかけになればいいのでしょうかね。

終わりに

IFRS適用企業の増加が加速するのかどうかはよく分かりません。
必要性を感じた企業が今の約100社であって、まだ適用していないところは

「本当に必要か?」

というクエスチョンが拭えていないのではないかと。
実際に適用するとなると、それなりに時間も労力もコストもかかりますからね。

ただ、もう上場企業にとっては、純IFRSにするかJIMSにするか等を検討するタイミングではあるかもしれませんね(遅い?)。

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベルで(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソン10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士

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