択一試験合格のために意識すると良さそうな2つのこと

資格試験には、択一形式(短答式)のものもあります。

会計士試験や司法試験では、論文式試験の前段階で択一形式の試験がありますし(択一試験に合格しないと論文式試験を受けられない)、宅建試験は択一形式のみでした。幸運なことに、私は択一形式の試験は4戦4勝でした(会計士試験で3回、宅建試験で1回。会計士試験では論文式試験で苦労しました……)。

そこで、自分なりに択一試験の受験で「意識したこと」について書きます。
最近受験した宅建試験を例にしますが、個人的にはどの択一試験にも共通していて、「戦略」というか「勉強への気合いの入れ加減」を考えるうえで大事ではないかなと思っているところです。

スコアへの意識

試験で限りなく高い得点を取ることができれば、それに越したことはありません。
しかし、限られた時間の中で「合格すること」を目標とするなら、高得点をむやみに狙うのは得策ではありません。

「高得点」というのは、満点やそれに近いスコアをたたき出すことを意味します。
極端な話、どの資格試験でも(どんな試験でも)合格ボーダーラインよりちょっと上の得点を取れれば目的達成です。試験結果で全国1位になろうが、ボーダーギリギリだろうが、試験が終わればみんな「合格者」でひとくくりです。試験では、むやみに高得点を狙うのではなく、最小限の努力で最大限の結果を出すことを考える方が良いと思っています。

試験合格後に実感することですが、「試験でどうだった」よりも「合格後にどうするか・どうなるか」の方がはるかに大事です。目指している試験があるなら、「ギリギリでも合格すればいいんだ。本当の勝負は合格後だ」という気持ちを持った方が良いかなと思います。

ボーダーラインとの兼ね合い

私が特に意識したのは、予想ボーダーラインとの「距離感」です。

「距離感」と書くとカッコつけている感じもしますが(苦笑)、要するに想定ボーダーラインよりもほんの少し余裕のあるスコアを狙うことと、そのスコアを取るためにどういう心づもりで勉強するか、を考えました。

宅建試験は例年、全50問中の32~35問ぐらいがボーダーラインだと、最初に知りました(私が受験した年度も、結果的に32問だったそうです)。

そこで、私は「どんな問題が出ても35問以上は正解しよう」という意識で勉強を始めました。どんな問題が出ても、です。

考えたのが、2つのリスクの確率です。

勉強時間が十分に確保できないのは目に見えていたので、全50問の中で「自分が知らない問題も必ず存在するだろう」と真っ先に思いました。第一のリスクは「知らない問題が出題されるリスク(リスクA)」です。これは自分でコントロール不可能でもあります。

もう一つが「知っている問題が出たけど、判断を誤ったり勘違いしたり、ケアレスミスで取りこぼすリスク(リスクB)」です。これは自分でコントロール可能です(ゼロにするのは難しいですが)。

この2つのリスクに対して、こういう数字を想定しました。

  • 50問のうち、自分が知らない問題が1~2割(=5~10問)出るかもしれない(=リスクAの確率)
  • 50問のうち、知っているけど間違える問題が1~2割あるかもしれない
    (=リスクBの確率)

最終的なスコアは

「50問 × (1-リスクA)×(1-リスクB)」

によって算定されます。
これを35問(7割)以上にしようと意識しました。

具体的には、私の場合、リスクAを最大で20%(=10問)と考えました。
この場合、リスクBも20%だと、スコアは

50問 × (1-20%)×(1-20%)=32問(64%)

となり、かなりヒヤヒヤものになります(場合によってはアウトにもなりえます)。

そこで、「コントロール可能な「リスクB」を10%まで低減させよう!」という意識を持ってアウトプットの練習に取り組みました。そうすればスコアは

50問 × (1-20%)×(1-10%)=36問(72%)

となり、少し余裕をもって合格できます。
つまり、

「知っている問題が出たら9割の確率で正解する」

つもりで勉強することにしたのです。

これに基づいて具体的にやったことは、過去問をひたすら解いて、間違った問題には印をつけて、時間を一定期間以上置いてからまた解く…というベタベタな勉強でしたが(笑)、「ケアレスミスは許されない」という意識はかなり高く持てたと思っています。

実際の試験では40問正解することができたようです(試験直後に専門学校の解答速報と照らし合わせた結果)。受験してみて、自分が知らなかった問題は10問もなく5問前後だったと感じたので、結果的には

50問 × (1-10%)×(1-10%)= 40.5問(≒40問)

という感じになったのかなと、自己分析しています。

最後に

論文問題や記述形式ではそうはいきませんが、択一試験のように正解・不正解がハッキリしていて、ボーダーラインが大方予想がつく場合には、ボーダーラインとの距離感から目標点を設定して、そこに向けてリスクを低減していく意識を持って勉強していくのも良いかなと思いました。

特に完璧主義者の方なら(私もそうですが)「全問正解する必要はないんだ」というマインドセットが出来るので、勉強の気合いの入れ加減も調整できるのではないかな、と思っています。

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも学ぶのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベル(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソンに10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士

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