FIFA会長選挙にフィーゴ出馬で「おっ!」と思ったけど…

元ポルトガル代表の名選手、ルイス・フィーゴ氏がFIFA会長選挙に出馬するとのニュースが少し前にあったので「こりゃ面白そうだ」と注目していました。

他の立候補者に比べて年齢が若く、数年前まで現役選手だったことから、現場レベルの意見を反映してくれそうなこと、お金にそれほど汚くなさそうなところ(笑)等がポイントです。

どんなことをしたいのか・しようとしているのかを知りたかったのですが、下記記事で実際に知ってみて

「う~ん、そうなのかぁ・・・」

と微妙な印象になってしまいました。
(もちろん、好印象なものもありました)

フィーゴ、FIFA会長選へのマニフェストを明かす

「これは良い!」と思ったところ

シンビンの導入

まず、フィーゴはラグビーやアイスホッケーにある一時退場ルール(シンビン)を導入したい意向だそうです。

現UEFA会長(かつてのフランスの「将軍」)のプラティニ氏もシンビン導入を提案していましたが、これには大賛成です。前にも書きましたが、サッカーにもシンビンがあっても良いのではないかと思うのです。
ここ10年くらい、ペナルティエリア内(あるいは付近)での決定的場面でのファウルに対しては、

「PK(またはFK)」
プラス「ファウルした選手は一発レッド(退場)」
プラス「レッドカードをもらったため、次の試合出場停止」

というトリプル・ペナルティが付いてきます。

これは選手たちにとっては本当に痛いです。
同時に、見ていて「キツいなぁ…」と思うことが多々あります。

やられた選手が重傷を負いかねない悪質なファウルなら、それでも良いでしょう。
しかし、実際には微妙なジャッジによるファウル(よーく見たら「やられた選手の演技じゃないの?」というようなもの)でも、一律にこの「トリプル・ペナルティ」が課されています。

ルールゆえに分け隔てなく一律のペナルティ、ということなのでしょうけど、ココは少し柔軟な処分にしても良いのでは?と思うのです。

オフサイドの定義を戻す

フィーゴは、オフサイドの定義を以前のものに戻して、プレーへの関与の有無を考慮しないルールにする考えでもあるようです。

これも賛成です。
現行のオフサイドルール(プレーに関与していない選手がオフサイドポジションにいても考慮しない)になったのは、たしか1993年か94年だったと記憶しています。しかし、それ以降、プレーへの関与の判定について微妙なジャッジを時々見かけます。

審判の能力を高める努力も必要なのかもしれませんが、限界もあります。審判のジャッジをより容易にして精度を高めるために、ルールをシンプルにしても良いのでは、と個人的に思っています。

シンビンとは反対に、ルールから柔軟性を除く形ですが、ミスジャッジや議論を呼ぶ判定を少なくすることには寄与するのでは、と思います。

「う~ん。どうだろう…」と思ったところ

W杯出場チーム数の拡大

W杯出場国の数を、現行の32か国から40または48か国に増やす考えのようです。
しかも、欧州以外の地域の国を増やす意向のようです。

フィーゴが掲げている「マニフェスト」の目玉のようなのですが、これには全く同意できません。

私は現行の32か国でも「多い」と感じています。
グループリーグで、各グループの上位2チーム(計16チーム)が決勝トーナメントに進出できるという方式である以上、本戦出場国が32か国となるのは仕方ない部分もありますが、それでも従前の24か国の時から、強いチームと弱いチームの差が拡大してつまらない試合が増えていると感じます。

欧州の出場国数が多いのは確かですが、実際強いのだからいいじゃん、と。
他の地域が出場枠を増やしたいなら、本大会で実績を残せよ、と。

W杯出場国数については、「W杯出場にすることの価値を維持することをとるのか、それとも経済効果をとるのか」の選択かなと思っています。

出場枠を増やせば、それだけ多くの国から観戦・観光客やTV放映オファーが来て、開催国に諸々の売上(宿泊費、交通費、飲食費等々)、チケット売上や放映権料が入ります。それにメーカーとしても、グッズ売上の増加が見込めます。

FIFAのトップに立つ以上、開催国やスポンサーの経済効果についても考慮するのは必須なのでしょう。しかし、W杯本大会でこれ以上「しょっぱい試合」を増やさなくても良いのでは、と思います。

まとめ

ついこないだまで現役だったフィーゴが出馬すると知って面白そうだと思いましたが、やはり一長一短かな、と。

今回立候補しているのは、

ゼップ・ブラッター氏(現FIFA会長、5期目を目指している)
アリ・フセイン王子(ヨルダンの王子様)
ミハエル・ファン・プラーク氏(現オランダサッカー協会会長)
ルイス・フィーゴ氏

の4名です。選挙は5月に行われる予定です。
若さと現場感覚ではフィーゴがダントツですが、他の3候補に対して政治的に不利そうなのは否めませんね……。

ただ、誰になったとしても「シンビン導入」だけは実現してほしいなと思っています(笑)。

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも学ぶのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベル(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソンに10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士

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