アンデウソンvsディアズはマニア向けだったかも…(笑)

こないだの日曜日に、米国ラスベガスでUFC183が開催されていたのですが、昨夜ようやく見ることができました。

メインイベントのアンデウソン・シウバ vs ニック・ディアズに注目していました。アンデウソンは、前回の骨折からの復帰戦で、ディアズも一度引退宣言してからの復帰戦だったのですが、何より打撃のエキスパート同士の対戦だったので楽しみにしていました。

結果は各種メディアで既報の通り、アンデウソンの判定勝ちでした。

Silva-vs-Diaz

スタンド打撃だけのMMA

両者とも打撃が得意の選手で、グラウンドに持ち込む気ゼロのタイプです。アンデウソンは、長いリーチを生かして手足両方で多彩な攻撃をします。対するディアズは、基本的にパンチ一辺倒。スピードがあるわけではないのですが、ヒットさせるのが非常に上手く、しかも相手によれば、パンチは「かなり痛い」のだそうです。見るからに骨格がしっかりしているので、骨の強さがあるのかなあと思います。

実際の試合でも、ほぼ100%スタンドでの勝負でした。好戦的にバチバチやり合う展開ではなかったので途中でブーイングも起きていましたが、お互い相手の恐さを知っているので、思い切って攻め込めなかったのでしょう。

アンデウソンはかなり慎重だった

アンデウソンは骨折からの復帰戦だったこともあり、かなり慎重でした。時々距離を詰めて数発パンチを出すものの、必要以上に深追いしないでいました。特に、骨折した左脚でのキックには思い切りが感じられませんでした。

当然だったかもしれません。前回の骨折はヤバかったので……

それと、ディアズのパンチの上手さ・強さを分かっていたので、不用意に突っ込んでディアズの間合いに入るのはリスキーだと感じたのでしょう。ディアズの再三にわたる挑発にも乗らずに、自分の距離で戦うことに徹していました(これが勝因かな、と)。

ディアズは戸惑っていたような…

一方のディアズは、パンチでバチバチやり合う展開なら自信があったのでしょう。序盤から「かかって来いコラ!」と挑発して(笑)、ガードを下げたり、わざと自分でコーナーに行ったりして誘っていました。

アンデウソンの「間合い」がキックが届くかどうかの長めの距離なのに対し、ディアズの「間合い」はパンチが届く短い距離です。アンデウソンに距離を詰めさせ、足を止めてのパンチの打ち合いに持ち込みたかったのでしょう。

しかし、アンデウソンは挑発には乗らずひたすら自分の「間合い」で対峙し、「ヒット&アウェイ」に徹していました。
ディアズはこれまで一つ下の階級で試合をしていて、自分より上背もリーチもある選手と対戦することがほとんどなかったので、アンデウソンのリーチの長さには戸惑っていたように見えました。実際に、ミドル&ロングレンジのパンチを多く被弾しているように見えました。

普通の選手だと「この距離なら届かないだろう」と安心できる距離でもアンデウソンだと当てられるので、かなりやりづらそうでした。

二人が優れているところ

結果的にはアンデウソンが終始「自分の距離」での試合に徹して、手数もヒット数も多かったのが勝敗のポイントになりました。

打撃のエキスパート同士のMMAでの試合だと「間合い合戦」になってしまうことが多いですが、個人的には「どっちが間合いを勝ち取るか」というところも見どころの一つなので面白かったです。

見ていて2人が打撃で強いのは、常に相手から目を離さないところがポイントかなあと感じます。
攻撃の時もディフェンスの時も、相手から目を離さないのが素晴らしいです。あまり強くない選手だと、パンチを出す瞬間や出される瞬間に目をつぶったりしてしまうのをよく見ます。そうならない選手は強いんだなあと、当たり前のことながら感じます。ジョン・ジョーンズやGSPも、目はしっかり相手を見ているタイプです。

そうなるには、練習するのは当然として、相手の攻撃を恐れないハートの強さも大事だなあと感じます。ボクシングでは2本の腕からしか攻撃を受けませんが、MMAでは両腕・両足・ヒザ・ヒジの攻撃に加えてタックルに入られる(倒される)リスクもあります。全てに対処できるようにしっかり目を離さないのは簡単そうで難しいと感じるのです。

打撃のエキスパート同士の試合だと派手な打撃戦を期待してしまいがちなので、ファン向けな要素が少ない試合でしたが(苦笑)、見応え十分で存分に楽しみました。

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベルで(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソン10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士

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