サッカーに「テクノロジー」が導入されていない1つの理由

先日、サッカーへの「テクノロジー」導入について書きました。
サッカーは、ジャッジの仕方がかなりアナログです。

プレーするのは人間で審判も人間なので、当然と言えば当然なのですが、 それでも他のスポーツでは「テクノロジー」の導入が積極的に行われています。NBAやNFLでは試合時間がコンマ単位で計測されますし、ジャッジが難しい場面では審判がビデオで確認して判定します。MLBでも、レスリングと同じ「チャレンジ」制度が導入され、試合における駆け引きの一つにもなっています。

サッカーはなぜアナログなのか、私の中で「これが理由なのでは?」と思うことを書いてみます。

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サッカーはアメリカ発祥ではない

ご存知の方が大半かと思いますが、サッカーの発祥国はイギリスです。ラグビーもそうです。

他方、ビデオ判定やコンマ単位での試合時間の計測等、「テクノロジー」が積極的に導入されている野球やバスケ、アメフト等のスポーツは、アメリカで生まれたスポーツです。

私は、発祥国の違いがルールにも違いを生んでいると思っています。
「発祥国の違い→文化の違い→ルールの違い」となっているのかなぁ、と。
「欧州と米国の違い」と言ってもいいかもしれません。

いろいろなところで違いを感じます。

試合時間
プレーが止まると時間も止めるのは米国発のスポーツ(バスケ、アメフト)、そのまま時間を流すのは欧州発のスポーツ(サッカー、ラグビー)です。その結果、サッカー、ラグビーにはアディショナルタイム(ロスタイム)がありますが、バスケやアメフトには一切ありません。

勝敗の決着
米国発のスポーツは、勝敗が決まらないと何度でも延長戦(オーバータイム)を行って決着をつけますが、欧州発のスポーツには引き分けがあります。

プレーの時間制限
米国発のスポーツは、○秒以内にアクションを起こさないといけないというルールが多いです。バスケのフリースローなら5秒以内、ボールを所持してからシュートするまで24秒以内、ファウルラインの内側に入る時間が3秒以内等々。欧州発のスポーツは「オフサイド」という反則を設けているものの、プレーに関する時間制限はありません。極端な話、一人の選手がずーっとボールを持っていてもOKです。

この違いに共通するもの

こういう違いに「何か共通するものがあるなあ」と思っていたのですが、よーく考えてみると、会計基準の違い(IFRSと米国基準)にも似ていたなあと感じています

今でこそFASB(米国財務会計基準審議会)とIASB(国際会計基準審議会)によるコンバージェンスプロジェクトを通じて両基準が近寄ってきていますが、当初は欧州発のIFRSが「原則主義」で米国基準が「細則主義」と言われていました。

つまり、IFRSはあくまで原則ありきで、細かいことは原則に立ち返って考えるべきで個々にルールを設けないというスタンスなのに対し、米国基準では個別具体的なルールがけっこう細かく規定されていますし、数値基準(「○○%以上だったらああしろ・こうしろ」等)も多くあります。

「なんか試合時間や時間制限に対する考え方に似ているなぁ」と思ったりするのです。

まとめ

サッカーは、少しずつですがアメリカのスポーツの影響を受けているように感じます。

従来、W杯ではベンチ入りできる選手は5人まででしたが、94年アメリカ大会以降は登録選手全員がベンチ入りできるようになりました。

背番号の登録制(ユニフォームのネーム&ナンバー)も、アメリカのプロスポーツでの成功を受けて94年大会から導入されたものですし。

「テクノロジー」導入はどうなるでしょう?

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベルで(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソン10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士

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