ボクシング殿堂入りした「悪魔王子」ナジーム・ハメド

先日、ボクシング世界チャンピオンの防衛回数で日本人最多を誇る具志堅用高さんが国際ボクシング殿堂入りすることになったとのニュースがありました。

今年殿堂入りした人を確認していたら、あの「悪魔王子」も殿堂入りすることになりました。

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「悪魔王子」とは?

「プリンス」ナジーム・ハメドのことです。
アラブ系イギリス人ボクサーで、主に90年代後半に活躍しました。

いろいろすごいボクサーでした……。
ひと言で言うと、「全てが変則的」でした(笑)。

入場時

今も昔もボクサーの入場では、それほど派手な演出はありません。入場するギリギリまで選手はメンタルを整えたり、身体をほぐしていて、入場の演出はいたってシンプルです。

せいぜい入場曲の生演奏や生ラップがあるぐらいですし、選手自身もコスチュームは派手すぎず、という感じです。バーナード・ホプキンスの「エイリアン」マスクや、フロイド・メイウェザーJrの甲冑やソンブレロ等は珍しいケースです(笑)。

しかし、ハメドは違いました。スクリーン(紙?)がボワッと燃えてなくなり、そこから登場するような、まるでMr.マリックの登場のような演出をしょっちゅうしていました。時には、ホンモノの王子様のように神輿で担がれて入ってきたり、ゴンドラで登場したりと、やりたい放題でした(笑)。

そしてリングインの時は、プロレスラー武藤敬司の若い頃のようなローリングでのリングイン(プロレスファンならこの表現で分かりますよね(^^))。グローブを装着しているので、武藤選手より難度が高いはずなのですが、いとも簡単にやっていました。
結局一度もリングインでの失敗はありませんでした(笑)。

ファイトスタイル

基本はサウスポースタイルなのですが、パンチを出す角度も、ディフェンスの仕方も、構え方も、ステップも、パンチのよけ方も、全てがトリッキーでした(笑)。

しかも、相手を挑発しまくり。
ニヤニヤ笑いながら、「来いよ」とばかりに手招きしたり、相手のパンチを交わすと大笑いしたり、痛がるフリをしたり(苦笑)、逆に涼しい顔をしたりと、とにかく相手にとってはイヤなボクサーでした。

よく解説者の人が、「ハメドのボクシングはマネしちゃいけませんよ!」と言っていましたが、見ていて納得できるコメントでした(笑)。リカルド・ロペスとは対極のスタイルでしたね。

百聞は一見にしかず。↓動画を見ると理解が早いでしょう(笑)。

実績

しかし、そんな変則スタイルでも実績は抜群に優れていました。
キャリア通算戦績は36勝1敗。36勝のうちKOが31回です。
リカルド・ロペス、ローマン・ゴンサレスやノニト・ドネアらと同様、軽量級では極めて高いKO率です。

90年代後半にフェザー級の4団体のベルトを一通り獲得したのですが、なぜかハメドはWBOにこだわっていて、WBA、WBC、IBFのタイトルは獲得後に即返上していました(WBOは15度防衛)。

ただ、この時期のハメドの長期防衛によってWBOという団体の価値が高まっていき、WBA、WBC、IBFの「主要3団体」と言われていたメジャータイトルにWBOが加わって「主要4団体」になっていきました。

これもまたハメドの「実績」であり、殿堂入りの理由の一つでもあるのでしょう。

終わりに

久しぶりにハメドの試合を見ると、「やっぱりこれはマネできないな~」と感じます(笑)。
同時に、こんなボクサーはなかなか現れないだろうなとも思います。

引退して40歳になっている今、どんな感じなんだろう?
と画像検索していたら、見事に太ってしまっていました…。

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今の階級は「何級」なのでしょう?(苦笑)

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ダイ

ダイ

1975年1月生まれ。スポーツを見るのもやるのも大好きな41歳。サッカーではGKからFWまで全ポジションに対応(もちろんアマチュアレベルで(笑))。ボクシングではディフェンス重視のアウトボクサー。フルマラソンはサブ4。東京マラソン10年連続ハズレ中…BlackBerryとOAKLEYサングラスを愛用。 公認会計士 税理士